Android向け「Omnidroid」がドリームキャストに対応。PSPのCHD検出も追加されたv2.2.0-beta公開

Android向け「Omnidroid」がドリームキャストに対応。PSPのCHD検出も追加されたv2.2.0-beta公開

Android向けのオープンソースLibretroフロントエンド「Omnidroid」の最新版となる「v2.2.0-beta」が、2026年9月23日に公開されました。今回のアップデートでは、新たにFlycastを利用したセガ・ドリームキャストのエミュレーションに対応しています。

さらに、PSP(PlayStation Portable)のゲームスキャナーがCHD形式を認識できるようになったほか、ゲーム中のメニューをコントローラーだけで操作できなかった問題や、ジャケット画像の取得に関する不具合なども修正されています。

●Omnidroid Releases(GitHub)
https://github.com/Ahmed-Abousaif/Omnidroid/releases

Flycastを利用したドリームキャスト対応を追加

Omnidroid v2.2.0-betaにおける最大の変更点は、セガ・ドリームキャストへの対応です。エミュレーションにはLibretro版の「Flycast」が利用されており、新たにOmnidroidのライブラリーからドリームキャスト用ゲームを管理・起動できるようになりました。

対応するディスクイメージ形式は「.cdi」「.gdi」「.chd」「.iso」「.cue」の5種類。ゲーム中には内部解像度のスケーリングや異方性フィルタリング、Threaded Renderingなど、Flycast側の各種設定も変更できます。

Omnidroid自体は、Android向けエミュレーションフロントエンド「Lemuroid」から派生したオープンソースプロジェクトです。ゲームROMのスキャンやライブラリー管理といったLemuroidの特徴を引き継ぎながら、横画面を前提としたランチャーやコントローラー操作、Vulkanハードウェアアクセラレーションなどを追加しています。

今回ドリームキャストが追加されたことで、ファミコンやスーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジン、PlayStation、NINTENDO64、PSPなどに加えて、ひとつのフロントエンドからさらに幅広いゲーム機を扱えるようになった形です。

PSPのCHD形式をゲームスキャナーが認識可能に

PSP関連では、ゲームスキャナーが「.chd」形式のファイルを検出できるようになりました。CHD(Compressed Hunks of Data)はディスクイメージなどを圧縮して保存できるフォーマットで、容量を抑えながらゲームデータを管理したい場合に利用されています。

これまでOmnidroidのライブラリースキャンではPSP用のCHDファイルが正常に認識されない問題がありましたが、v2.2.0-betaではこの部分が修正されています。そのため、PSPのゲームデータをCHD形式でまとめているユーザーにとっては、ライブラリー管理面で使い勝手が改善されたアップデートといえそうです。

ゲーム中のメニューをコントローラーだけで操作可能に

操作面でも改善が行われています。

これまでゲーム中にコア設定やセーブステート管理画面などを開いた場合、一部のメニューがゲームパッド入力を受け付けず、Android端末の画面を直接タップする必要がありました。v2.2.0-betaではこの問題が修正され、コントローラーから各種メニューを操作できるようになっています。

スマートフォンだけではなく、Android搭載の携帯ゲーム機やテレビに接続した環境でOmnidroidを利用している場合には、とくに恩恵の大きい改善になりそうです。

SNES MSU-1やジャケット画像関連の不具合も修正

そのほか、スーパーファミコン向け「MSU-1」の複数ファイル構成を正常に検出・結合できるようにする修正も実施されています。

MSU-1は大容量の音声や映像データなどを組み合わせた拡張コンテンツで利用される仕組みですが、従来版では複数ファイルで構成されたゲームを正しく認識できないケースがありました。

また、複数のゲーム機でメタデータ検索の問題によって発生していた、ジャケット画像を自動取得できない不具合についても修正されています。

前バージョンではGameCube/Wiiや3DSも強化

Omnidroidは直近でかなり速いペースで機能が追加されています。

v2.2.0-beta公開の前日となる9月22日には「v2.1.0-beta」がリリースされており、こちらではDolphinを利用したニンテンドーゲームキューブ/Wiiへの対応や、ニンテンドー3DS用コアのAzaharへの移行、独自の「omni-libretrodroid」エンジンによる実験的なVulkanレンダリングなどが追加されました。

そこへ今回Flycastによるドリームキャスト対応が加わったことで、Android上で複数世代のゲーム機をひとつのライブラリーから扱えるフロントエンドとして、対応範囲がさらに拡大しています。

まだBeta版。互換性には注意

一方で、現在のOmnidroidはまだBeta段階にあります。

Redditでは、Lemuroidでは起動できるゲームがOmnidroidでは起動できなかったというユーザー報告も出ています。NESやSNES、PlayStation用ゲームで起動に関する報告があり、開発者側も端末構成やゲームを確認しながら原因を調査している段階です。

また、MSU-1を利用したゲームでキャッシュ容量が大きく増加するという報告も寄せられています。これらは特定の環境やゲームで発生しているユーザー報告であり、Omnidroid全体の互換性を示すものではありませんが、現時点では正式版と同等の安定性を期待するのではなく、Beta版として試すのがよさそうです。

via.Reddit

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