PS Vita向けの非公式エミュレーター『VitAdhoc』のv1.2が、2026年11月3日20時33分(日本時間)に公開されました。開発を手掛けているのはCBOC-Vita-Labで、今回の更新ではRetroArchなどで使用していたセーブデータの取り込みや、ZIP形式で保存した対応ゲームの読み込みが可能になっています。
『VitAdhoc』は、改造環境を導入したPS Vitaでゲームボーイ(GB)、ゲームボーイカラー(GBC)、ゲームボーイアドバンス(GBA)のゲームを動かせるHomebrewアプリです。当サイトでは10月26日の記事で通信プレイなどの特徴をご紹介しましたが、今回は実際のゲーム管理やセーブデータの運用に関わる機能が強化されています。
●『VitAdhoc』v1.2 公式配布先
https://github.com/CBOC-Vita-Lab/vitadhoc/releases/tag/v1.2
既存のセーブデータを移行しやすくなった
今回の目玉のひとつが、RetroArchなどで使用していたバッテリーセーブデータの取り込み機能です。これはゲーム内のセーブ機能で記録したデータを指すもので、プレイ中の状態を丸ごと保存する「セーブステート」とは異なります。
取り込み時には、『VitAdhoc』側に同名のセーブデータが存在していても上書きしない仕組みが採用されています。これまで別のエミュレーターで進めていたゲームを、PS Vitaで引き続き遊びたい場合に役立ちそうです。ただし、すべてのゲームでセーブデータの互換性が確認されているわけではないため、元のデータは残しておいた方がいいでしょう。
また、セーブステートの保存枠も従来の5個から10個に増加しました。複数の場面を保存しながらゲームを進めたいときにも、使い勝手が向上しています。
ZIP形式の読み込みやゲーム管理などの機能も強化
ゲームの管理方法にも変更が加えられています。新たにZIP形式で圧縮した対応ゲームを読み込めるようになり、ZIPファイルを解凍せずにゲームを起動できます。ただし、ZIP形式であればどのようなファイルでも読み込めるというわけではありません。
さらに、設定画面の「Settings」→「Library」→「Game folders」からゲームの保存フォルダーを指定できるようになったほか、『RetroFlow』などのランチャーからゲームを直接起動する機能にも対応。すでに構築しているゲーム管理環境と組み合わせやすくなっています。
表示関連では、PNG形式の画面オーバーレイが追加され、LCD風の表示や走査線の強度も調整できるようになりました。このほか、スクリーンショットの保存先を「Settings」→「Interface」から指定できるようになり、テクスチャー処理や設定の保存処理なども改善されています。
『VitAdhoc』はVPK形式で配布されており、VitaShellからインストールできます。v1.0やv1.1から更新する場合は、アプリを終了し、セーブデータやアプリのデータフォルダーをバックアップしたうえで、既存のアプリに上書きインストールするよう案内されています。
なお、本作は任天堂やソニーの公式ソフトではなく、利用には改造環境を導入したPS Vitaが必要です。商用ゲームのデータや商用BIOSは同梱されていません。また、日本国内向けのゲームを含め、個別タイトルの動作やセーブデータの互換性がすべて保証されているわけではない点にも注意が必要です。




















Divoom Ditoo Pro











