開発者のastro-planeが2026年11月5日、ゲームボーイカラー用『ポケモンピンボール』をPS VitaやPS TVで遊べる非公式ソフト『Pinball NS — Vita Edition』を公開しました。最大の特徴は、原作では上下に分かれていたピンボール台を1つのフィールドとして表示し、画面を切り替えずにボールの動きを追えることです。
同日には、縦向き表示のデザインを改善したv1.1も公開されています。なお、利用にはHomebrewを実行できる環境と、自分で用意した指定の米国版『Pokémon Pinball』のROMが必要です。日本版ROMでの動作は確認されていません。
●『Pinball NS — Vita Edition』GitHub(基本仕様・導入条件)
https://github.com/astro-plane/Pinball-NS-VITA-EDITION
●『Pinball NS — Vita Edition』GitHub Releases(v1.0/v1.1・ダウンロード)
https://github.com/astro-plane/Pinball-NS-VITA-EDITION/releases
上下に分かれていたピンボール台を1画面に表示
ゲームボーイカラー版『ポケモンピンボール』では、本体の画面サイズに合わせてピンボール台が上半分と下半分に分かれており、ボールの移動に応じて表示する範囲が切り替わる仕組みになっていました。そのため、台の上下を同時に見渡すことはできませんでした。
『Pinball NS』では、この2つの領域を上下につなげて1画面に表示。ボールが上側から下側へ移動する際にも画面が切り替わらず、台全体の構造やボールの位置を把握しやすくなっています。ゲームそのものを別作品に作り替えるのではなく、画面構成を変えることで原作に新たな遊び方を加える試みです。
今回の『Pinball NS — Vita Edition』は、Reinhard Sharapov氏が開発した『Pinball NS』をPS Vita向けに移植したものです。開発元は原作のボールの挙動を維持しつつ、フルスピードで動作すると説明していますが、当サイトで実機検証したものではありません。
PS Vitaでは横向きと縦向きの2種類の表示方法に対応。横向きではL/Rボタンで左右のフリッパーを操作でき、縦向きでは本体を回転させ、画面上の大きなタッチ式ボタンを使って操作できます。また、本体を振る動作を利用したティルト操作や、セーブ・ロード機能も用意されています。
さらに、ファンによる拡張版『Pokémon Pinball Generations』のv1.6にも対応。原作のレッド/ブルーに加え、ゴールド/シルバーのテーブルを選択できます。こちらは公式の続編ではなく、ファンが制作した拡張版です。
導入には米国版ROMとHomebrew環境が必要
11月5日に公開されたv1.1では、縦向き表示のデザインが改良されました。テーブルの左右にあった黒い帯がなくなり、周囲にフレームやリベットを描画するほか、操作パネルも画面の横幅いっぱいに広がっています。レッド、ブルー、ゴールド、シルバーの各テーブルに反映される変更です。
導入するには、HENkaku/EnsōなどによってHomebrewを実行できるPS VitaまたはPS TVと、VitaShellが必要です。GitHubで配布されているPinballNS.vpkをVitaShellからインストールし、別途用意した米国版『Pokémon Pinball』のROM(.gbc形式)を指定のフォルダー「ux0:data/PinballNS/」に配置する方式です。
ソフト本体にゲームのROMやゲームデータは同梱されていません。開発元は、自分のカートリッジから必要なROMを用意するよう案内しています。また、PS TVにも対応していますが、DualShock 3/4を使った振動機能については、開発者自身が実機で未テストとしています。
『Pinball NS — Vita Edition』は、任天堂や株式会社ポケモンによる公式移植ではありません。導入には条件があるものの、ゲームボーイカラーの小さな画面を前提に作られた『ポケモンピンボール』を、ピンボール台全体を見渡せる構成で遊べる点が興味深いソフトです。




















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