初代プレイステーションやプレイステーション2のディスクイメージをCD-RやDVD-Rに書き込むことができる、Linux向けユーティリティー「PlayStation Disc Burner(PSDB)」。そのバージョン1.0.5が、2025年10月末から11月初めにかけて公開されました。
今回のアップデートでは、新たにVCD形式ファイルの書き込みに対応したほか、RAWモードでの書き込みやディスクイメージの補正機能などが強化されています。
●PlayStation Disc Burner公式GitHub
https://github.com/alex-free/playstation-disc-burner
●v1.0.5リリースページ
https://github.com/alex-free/playstation-disc-burner/releases/tag/v1.0.5
ディスクイメージの補正から書き込みまで対応!
「PlayStation Disc Burner」は、開発者のAlex Free氏がGitHubで公開しているオープンソースのツールです。初代プレイステーションとプレイステーション2のディスクイメージを扱うことができ、CD-RやDVD-Rへの書き込みに加えて、各種パッチを適用する機能も備えています。今回公開されたv1.0.5では、主に以下の機能が追加・改善されています。
- VCD形式ファイル(.vcd/.VCD)の書き込みに対応
- CD関連のすべての書き込み・パッチ適用オプションで、RAW書き込みモードの切り替えに対応
- RAWモードでのCD書き込み時、ボリュームディスクリプタのセクターからEDC/ECCを補正する処理に対応
- 「PSX Undither」パッチの適用と書き込みに対応
- パッチ適用後、出力ファイルの保存先ディレクトリを表示する機能を追加
- ビルドスクリプトとREADMEの改善
- ライセンスをBSD 3-Clauseに変更
この中でも注目したいのが、RAWモードでの書き込み機能の拡充だ。EDC/ECCはディスク上のデータに関連するエラー検出・訂正用の情報で、一部の初代プレイステーション用ソフトではコピー保護にも関係しています。
今回の更新では、RAWモードでCDを書き込む際のEDC/ECC補正処理が改善され、CD関連の各種オプションからRAWモードを利用できるようになりました。
また、「PSX Undither」は初代プレイステーションのゲームで使用されているディザリング効果を無効化するためのパッチです。ディザリングは、限られた色数で中間色などを表現するために使われる技術で、これを無効化することでゲームの見た目が変化する場合があります。ただし、もともとの映像表現にも関わるため、必ずしも無効化したほうがきれいになるというわけではありません。

対応環境はLinux。CD/DVD書き込みドライブも必要
本ツールはLinux向けに提供されており、v1.0.5ではx86_64環境向けのポータブル版が案内されています。WindowsやmacOS向けのツールではない点には注意したいところです。
対応するディスクイメージは、初代プレイステーションやプレイステーション2用のBIN/CUE形式、初代プレイステーション用のVCD形式、プレイステーション2用のISO形式など。また、対応する圧縮ファイルに含まれているディスクイメージを自動的に展開して扱う機能も備えています。
基本的には、ダウンロードしたファイルを展開し、ターミナルからディスクイメージを指定して実行する仕組みになっています。CDとDVDで異なる書き込み速度を設定できるほか、使用するドライブを指定することもできます。
なお、RAWモードは初期状態では無効になっている。一部の書き込みドライブではRAWモードに対応していないため、利用する場合はドライブ側の対応状況も確認しておく必要があります。
実際にディスクへ書き込むには、Linuxを搭載したPCに加え、対応するCD/DVD書き込みドライブやメディアが必要だ。また、作成したディスクがすべてのゲーム機で動作することを保証するものではありません。
今回のアップデートは、Linux環境でプレイステーション関連のディスクイメージを扱っているユーザーにとって、選択肢が広がる内容といえそうです。なお、利用にあたっては、権利上問題のないディスクイメージを使用するようにしましょう。




















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