Xbox 360のXbox Live Arcade向けに配信された『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』を、Windows PCでネイティブ動作させる非公式プロジェクト『HarmonyRecomp』が、2026年10月下旬に公開されました。
開発を手掛けているのはWrexxial氏で、Xbox Liveに接続することなく、LANや仮想LANを通じて最大6人の協力プレイが楽しめる仕組みも用意されています。10月29日には、協力プレイ中に発生する不具合を修正したv0.3.5も公開されています。
●『HarmonyRecomp』GitHubプロジェクトページ
https://github.com/Wrexxial/HarmonyRecomp
●『HarmonyRecomp』v0.3.5リリースページ
https://github.com/Wrexxial/HarmonyRecomp/releases/tag/v0.3.5
Xbox 360向け『Harmony of Despair』がPCで動作
『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』は、シリーズの歴代キャラクターたちを操作し、ほかのプレイヤーと協力しながらステージを攻略していくアクションゲームです。Xbox 360時代の配信専用タイトルということもあり、現在のPCで遊べるようになった点は興味深いところです。
今回公開された『HarmonyRecomp』では、開発者の説明によると、ゲーム本編の全ステージと基本となる6キャラクターが動作します。単にタイトル画面が表示されるだけではなく、ゲームを進めるための基本的な機能が実装されているのが特徴です。
動作の仕組みには「静的再コンパイル」と呼ばれる方式が採用されています。Xbox 360向けのPowerPCコードをPC向けのプログラムに変換して実行するもので、Xbox 360エミュレーター『Xenia』上でゲームを起動する方法とは異なります。ただし、描画や音声などを支える『ReXGlue SDK』には、『Xenia』から派生した技術も利用されています。
なお、本プロジェクトはコナミやMicrosoftによる公式PC移植ではなく、個人開発による非公式なものです。

Xbox Liveなしで最大6人の協力プレイに対応
『HarmonyRecomp』の大きな特徴が、最大6人での協力プレイに対応していることです。オリジナルのXbox 360版ではXbox Liveを利用していましたが、本プロジェクトではその接続を必要とせず、同じLANに接続したPC同士で一緒にプレイできるようになっています。
離れた場所にいる友人と遊びたい場合も、『Radmin VPN』や『ZeroTier』、『Tailscale』などを使って仮想LANを構築することで協力プレイが可能です。ゲーム内で部屋を作成し、ほかの参加者が検索して参加する仕組みが用意されています。ただし、公式サーバーを使ったオンラインマッチングが利用できるわけではなく、参加者それぞれが対応するゲームデータやネットワーク環境を用意する必要があります。
さらに、自分で所有しているDLCパッケージを使用すれば、追加キャラクターやステージ、音楽なども利用できます。ただし、DLCの導入には対応するタイトルアップデート2(ゲームバージョン2.04)が必要です。開発者は複数のDLCで動作を確認している一方、すべての追加ステージを最後までプレイして検証したわけではないと説明しています。
PC向けの表示機能としては、解像度スケーリングやアンチエイリアス、異方性フィルタリング、フレームレート上限の設定などに対応。画面表示や動作環境に合わせて、グラフィック関連の設定を調整できるようになっています。
なお、10月29日に公開されたv0.3.5では、オンラインのステージ終了後、リザルト画面でゲームがクラッシュする問題が修正されました。こうした協力プレイに関する不具合も、公開後の更新で改善が進められています。

利用には所有しているXbox 360版のゲームデータが必要
『HarmonyRecomp』は64ビット版Windows 10/11を対象としており、GitHubではWindows向けのセットアッププログラム『HarmonyRecomp-Setup.exe』が公開されています。ただし、これをダウンロードするだけでゲームを遊べるわけではありません。
導入時には、自分で所有するXbox 360版『悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair』のXBLAパッケージを用意し、セットアッププログラムで指定する必要があります。開発者が案内しているのは、所定のフォルダーにある、拡張子がなく『LIVE』で始まるゲームデータです。その後、PC上でプログラムの変換とビルドが行われます。

開発者によると、初回のビルドにはPCの性能に応じて約10〜30分かかる場合があり、作業中は約10GBの空き容量が必要です。なお、GitHubで配布されているプロジェクトやセットアッププログラムに、ゲーム本体や著作権で保護されたゲームデータは含まれていません。
ここで気になるのが、日本で購入したXbox 360版のゲームデータでも利用できるかどうかです。現時点では日本版データの対応状況を確認できておらず、当サイトでも実際の動作検証は行っていません。全ステージや協力プレイへの対応についても、今回紹介した内容は開発者の説明に基づいています。
今後はVPNを使わないオンラインプレイやワイド画面表示、Linuxへの対応なども計画されていますが、これらは現時点で実装された機能ではありません。Xbox 360時代の協力型『悪魔城ドラキュラ』を現代のPCで楽しめる可能性が広がっただけに、日本版データの対応状況や、今後の完成度の向上にも期待したいところです。


















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