MakeMH、初代XBOX用の改造キット『Project Stellar』を発表! 『StellarOS』と『Stellar XboxHD+』についても言及

MakeMH、初代XBOX用の改造キット『Project Stellar』を発表! 『StellarOS』と『Stellar XboxHD+』についても言及

MakeMHzは、初代XBOX用の改造キット『Project Stellar』を発表しました。こちらは、2年以上かけて開発が行われてきたもので、『StellarOS』と『Stellar XboxHD+』についても合わせて発表されています。

●『Project Stellar』の詳細ページ
https://makemhz.com/blogs/news/announcing-project-stellar-plus-more

『Project Stellar』の開発は、『XboxHDMI』をリリースした直後の2020年に開始されています。その目的は、初代XBOX向けに可能な限り最高のアドオンボードを作ることでした。また、最新のソフトウェアとハードウェアを使用し、可能性の限界を広げるユニークなものを作成したいと考えていたとのこと。

従来までのXBOXの改造は、LPCポートを使用して起動時にシステムに代替BIOSとOSを強制的にロードするというものです。『Project Stellar』では、LPCインターフェイスを最大限に活用しています。オンボードの『Project Stellar』は、BIOSに使用されるメモリインターフェイスとI/O、DMAトランザクション用の完全なLPCインターフェイスを実装するFPGAが採用されています。

LPCインターフェイスを実装することで、8MBのSDRAMと16MBのスタティックRAMに加えて、XBOXのCPUからタスクをオフロードするために使用できる、ふたつのARM CPUコアをシステムに追加してアクセスできるようになります。

また、トラブルシューティング/エラーコード読み出し用の有機ELスクリーンや代替BIOSをロードするためのMicroSDカードスロット、将来のアドオン用拡張端子3つ、ファームウェアリカバリやカーネルデバッグ用のUSB-C接続を追加しています。

MakeMH、初代XBOX用の改造キット『Project Stellar』を発表! 『StellarOS』と『Stellar XboxHD+』についても言及
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StellarOS

起動時には、ユーザーのハードウェア設定に合わせた再実装カーネルのモジュールと、有効な機能に対応したモジュールを使用して、カーネルが動的に再コンパイルされます。このアプローチにより、『StellarOS』は、追加のモジュールを自由にロードすることができ、追加のシステムRAMを使用することはありません。

今後も『StellarOS』の拡張を継続し、プラグインシステムとSDKをリリースする予定です。

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特徴 

  • システムのトラブルシューティング、構成、ハードドライブのセットアップなどのための組み込みツール。
  • 自動ネットワークベースのシステム更新。
  • カーネルレベルの ODE。(ISOローディング)
  • 圧縮 ISO 読み込み。(CISO)
  • 追加のコントローラーのサポート。(Xbox One)
  • ISO および仮想 HDD イメージのネットワーク読み込み。
  • タイタン+のサポート。最大 16 TB のネイティブ ストレージ用に、レガシー構成のドライブと Titan フォーマットの HDD をサポートします。
  • 自動最適 UDMA タイミング。UDMA5 までは、起動時に自動構成、検証、およびテストされています。
  • ネイティブ ATA TRIM サポート。
  • 真の DVD ドライブなしバイパス。外部の変更は必要ありません。
  • 64MB、128MB、および 256MB RAM 構成のサポート。
  • 起動時にネットワーク経由で自動システム時刻更新。
  • XboxHD+ と同等の機能を備えたアナログ ビデオの改善と修正。
  • 720P のネイティブ ブート アニメーション。
  • HD+ 修正済みのネイティブ フォース 480P。
  • 記章の強化。
  • 高度なファン制御。
  • USB 経由のカーネル デバッガ。
  • USB経由のGDBデバッガ。
  • などなど…

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Stellar XboxHD+

『XboxHD+』も初回のリリース以来、初めて大幅な見直しが行われています。『XboxHD+ v2』と『Stellar XboxHD+』では、『Project Stellar』のプラグアンドプレイに対応するように再設計されています。

Stellar XboxHD+ だけの新機能

  • 再設計され、簡素化されたインストール プロセス。
  • Xbox BIOS のパッチ適用はもう必要ありません。
  • Stellar OLED ディスプレイによるインストールのトラブルシューティング。
  • はんだ付けするワイヤが少なくなります。
  • 付属の 3D プリント部品を再設計して、より簡単でクリーンな取り付けを実現。
  • Stellar USB-C インターフェイスを介したファームウェアの回復。

『Stellar XboxHD+』の最初のバッチは、11月下旬に小売パートナーに出荷される予定です。これらのキットには、『StellarOS』ベータ版の最初のパブリックリリースが含まれ、Xbox mod に期待されるすべての機能が含まれます。『StellarOS』は2023年1月末までにベータ版になる予定です。

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。