FPGAのオープンソースプロジェクト『MiSTer FPGA』。これまでいくつかの家庭用ゲーム機のコアをチェックしてきましたが、ここまでで一番セットアップに手間取ったのが今回のNEOGEO用コアでした。前提条件として、NEOGEOは非常に大きなサイズのROMを扱うため、SDRAMモジュールが必須となっています。全ライブラリーのうち、約84パーセントが32メガバイトのSDRAMを使用。12パーセントが64メガバイト、残りの8パーセントは128メガバイトのSDRAMが必要になります。そのため、可能ならば128メガバイトのSDRAMを入手してボードにセットしておいた方がいいでしょう。
ゲームを動かすには、BIOSといくつかのファイルが必要になります。sp-s2.sp1はMVS用、neo-epo.sp1はAES用のBIOSですが、それとは別に、フリーで入手可能なuni-biosというものがあります。こちらから入手が可能で、『MiSTer FPGA』のNEOGEOコアではこちらを推奨しています。ちなみに、uni-biosを使用する場合は、特にMVSとAESのBIOSを用意する必要はありません。仮に全部のBIOSを用意した場合でも、メニューで切り替えができるようになっています。
■必要なファイル
- 000-lo.lo
- sfix.sfix
- sp-s2.sp1(MVS)
- neo-epo.sp1(AES)
- uni-bios.rom
これらのファイルを、NEOGEOフォルダの中に入れておきましょう。また、同じ場所にゲームのROMファイルも入れておきます。
「System Type」で、業務用ネオジオのMVSと家庭用ネオジオのAESの切り替えが可能です。SDRAMは必須のため、「Memory Card」は「Plugged」にしておきます。
uni-biosを使用する場合、デフォルトの状態ではリージョンが「EUROPE」に設定されています。このままの状態ではゲームによっては日本語で遊べないため、リージョンを変更しておきましょう。下記のロゴマークが出ているときに、A+B+Cボタンを押します。
するとセットアップメニューが出るので、一番上の「REGION SETUP」を選択しましょう。
ここで「Reigion」を「JAPAN」、「Mode」を「ARCADE」もしくは「COSOLE-AES」を選択します。
正常にセットアップが終われば、日本語タイトルとしてゲームが起動します。
●GitHub – MiSTer-devel/NeoGeo_MiSTer: NeoGeo for MiSTer
https://github.com/MiSTer-devel/NeoGeo_MiSTer