BirchWoodGod氏は2026年10月29日、初代Xbox向けに発売された『Halo: Combat Evolved』をPS Vitaに非公式移植した『Halo CE Vita』の最新バージョン『v1.1.1』を公開しました。
今回のアップデートでは、マルチプレイ用のマップを自由に編集できる『Forge』機能が追加されたほか、フレンドやパーティー機能、オンライン対戦で利用できるBOTなどが大幅に強化されています。さらに、PCとのクロスプレイ機能も拡張され、PS Vita側でホストしたゲームにPCユーザーが参加できるようになりました。
『Halo CE Vita』は、10月8日に公開された『1.1.0 beta 1』でPS Vita同士のオンライン対戦や最大4人のキャンペーン協力プレイに対応。その後、10月15日の安定版『1.1.0』ではPCとの実験的なクロスプレイも導入されていました。
今回のv1.1.1では、そうしたオンライン機能をさらに発展させ、単に対戦するだけでなく、自分たちでマップを作成し、フレンドと一緒に遊べるようになっています。
なお、本作はMicrosoftやHalo Studiosによる公式移植ではなく、有志によって開発されている非公式プロジェクトです。PS VitaおよびPlayStation TVに対応しており、GitHubでVPKファイルが公開されています。
●『Halo CE Vita』v1.1.1(GitHub・ダウンロード)
https://github.com/BirchWoodGod/halo-ce-vita/releases/tag/v1.1.1
●『Halo CE Vita』(GitHub・プロジェクトページ)
https://github.com/BirchWoodGod/halo-ce-vita
PS Vitaでも『Forge』でオリジナルマップを作成可能に!
今回のアップデートで特に注目したいのが、マルチプレイ用のマップを編集できる『Forge』機能の実装です。
これまでの『Halo CE Vita』でも、PC版などで制作されたカスタムマップを読み込んで遊ぶことはできましたが、今回はPS Vita上でマップそのものを編集できるようになりました。
『Forge』では、プレイヤーがモニターと呼ばれる姿になり、マップ内にさまざまなオブジェクトを自由に配置することができます。設置できるものには、バンシーやレイス、シェードといった乗り物や兵器のほか、建築用のブロック、プレイヤーの出現地点、AIキャラクターなどが含まれています。
配置したオブジェクトは移動や回転、位置の微調整などが行えるほか、操作の取り消しややり直しにも対応。編集した内容はマップのバリエーションとして保存・読み込みが可能で、ほかのプレイヤーと共有したり、実際のマルチプレイで使用したりすることもできます。
さらに、開発者の説明によると、最大8人のフレンドとオンラインでマップを共同編集することも可能です。インターネットだけでなく、同一ネットワークを利用するシステムリンクやアドホック通信にも対応しており、途中から参加したプレイヤーにも現在のマップの編集内容が反映される仕組みが用意されています。
つまり、PS Vitaを持ち寄って一緒にマップを作り、そのまま完成したマップで対戦するといった遊び方もできるわけです。

フレンド機能やBOTを強化! PCとのクロスプレイもさらに進化
マップ編集機能に加えて、マルチプレイを快適に楽しむための仕組みも大幅に強化されています。
新たにフレンド機能が実装され、フレンドコードによる登録やオンライン状態の確認、ゲームへの招待などが行えるようになりました。最大8人のパーティー機能にも対応しており、リーダーに合わせてほかのメンバーがゲームに参加できる仕組みも用意されています。
ゲーム内ではテキストチャットやクイックチャットも利用できるため、フレンド同士で連絡を取りながら遊びやすくなっています。
また、BOT関連の機能も充実しました。これまでもオフラインでBOTを相手に対戦することはできましたが、今回のバージョンではオンライン対戦にもBOTを追加できるようになっています。
BOTの行動も強化されており、マップ内の移動経路を判断するほか、強力な武器やアイテムを取りに行ったり、状況に応じてグレネードを使用したりするなど、より高度な戦闘を行うようになっています。乗り物の利用やチーム戦での行動も改善されているとのことです。
さらに、オンライン対戦中に新しいプレイヤーが参加した場合、BOTを自動的に退出させる仕組みも用意されています。これにより、参加人数が少ないときはBOTを交えて対戦し、プレイヤーが増えてきたら人間同士の対戦に切り替えていくといった遊び方も可能です。
新しいゲームルールとしては、感染者と生存者に分かれて戦う『Infection』も追加されました。ゲームルールの編集機能も用意されており、従来よりも幅広い対戦が楽しめるようになっています。
そして、もうひとつの大きな変更点がPCとのクロスプレイ機能の強化です。PCとのクロスプレイ自体は10月15日の『1.1.0』で実験的に実装されていましたが、当時はPS Vita側から対応するPCのゲームに参加する機能が中心でした。
今回のv1.1.1では、対応するPCサーバーへの接続機能が更新されただけでなく、PS Vita側でホストしたゲームにPCユーザーを参加させることも可能になっています。
対応するのは『OpenCE』や『ChupathingyCE』などを利用したPC側のゲームやサーバーで、サーバーブラウザーから接続先を探すことができます。また、ホスト側ではPS Vitaのみ、同プロジェクトのPC版を含める、対応するPCユーザーにも開放するといった参加範囲の設定が可能です。
ただし、あらゆるPC版『Halo』と無条件で接続できるわけではなく、対応するソフトウェアやサーバーのバージョンなど、一定の条件を満たす必要があります。
このほか、今回のリリースではWindowsとLinux向けの実験的なPCビルドも公開されています。こちらは所有している『Halo: The Master Chief Collection』のゲームデータを利用する仕組みも用意されていますが、音楽や台詞など、一部の要素はまだ完全には対応していません。

旧バージョンからの更新も可能! 導入にはオリジナルのゲームデータが必要
『Halo CE Vita』v1.1.1は、開発者のGitHubで公開されているVPKファイルを使用して導入できます。
すでに『1.1.0 beta 1』などの旧バージョンを利用している場合は、新しい『halo-ce-vita-1.1.1-vita.vpk』をダウンロードし、『VitaShell』から既存のアプリに上書きインストールすることで更新できます。
開発者によると、マップやセーブデータ、設定などはそのまま引き継がれるため、基本的にはゲームデータを最初から入れ直す必要はありません。
また、対応するバージョンでは、ゲーム内のアップデート機能から新しいVPKファイルをダウンロードすることも可能です。ただし、ダウンロードしたファイルが自動的にインストールされるわけではなく、最終的には『VitaShell』を使って更新する必要があります。
一方、新規に導入する場合は、HENkaku/Ensōなどのホームブリュー実行環境を用意したPS VitaまたはPlayStation TVが必要です。加えて、『VitaShell』や動作に必要な『libshacccg.suprx』、約1.5GBの空き容量なども求められます。
ゲーム本体については、所有している初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』から用意した『maps』フォルダーや『default.xbe』などのデータが必要になります。GitHubで配布されているVPKファイルに、ゲーム本体のデータが含まれているわけではありません。
また、オンライン対戦やサーバーブラウザーなどの機能を利用するには、PC版『Halo』由来の『bitmaps.map』『sounds.map』『loc.map』という3つのファイルも必要です。
これらは『Halo Custom Edition』のインストーラーや、対応するPC版のゲームデータなどから用意する方法が案内されています。以前のバージョンで導入済みの場合は、基本的にそのまま利用できますが、まだ用意していない場合は追加する必要があります。
なお、今回追加された『Forge』のオンライン共同編集やPCとのクロスプレイについては、当サイトで実機検証を行ったわけではありません。開発者が公開している機能説明に基づくものであり、接続先のサーバーやネットワーク環境、参加人数などによって動作状況が異なる可能性があります。また、日本語版の初代Xboxディスクに含まれるゲームデータの対応状況も未確認です。
10月上旬にはPS Vita同士でオンライン対戦や協力プレイができるようになったばかりの『Halo CE Vita』ですが、今回のアップデートによって、マップの編集からフレンドとの共同作業、PCユーザーを交えた対戦にまで遊び方が広がりました。
初代Xboxを代表するFPSである『Halo: Combat Evolved』を、携帯ゲーム機のPS Vitaで動かせるだけでも驚きですが、発売から長い年月を経た現在も、こうして新しい遊び方が次々と追加されているのは興味深いところです。


















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