初代XboxをAndroidで動かす『hakuX』v1.2.0公開!LAN対戦や『DOOM 3』などの動作改善に対応

初代XboxをAndroidで動かす『hakuX』v1.2.0公開!LAN対戦や『DOOM 3』などの動作改善に対応

Android向けの初代Xboxエミュレーター『hakuX』の最新版となるv1.2.0が、開発者のrfandango氏によって2026年10月27日(日本時間)に公開されました。今回のアップデートでは、初代Xboxのシステムリンク機能を利用したLAN対戦や『XLink Kai』を介したネットワーク対戦に対応。さらに、『DOOM 3』『SILENT HILL 2』など、複数のゲームで起動や描画に関する不具合が修正されています。

『hakuX』は、初代Xbox向けゲームをAndroid端末で動かすための非公式エミュレーターです。特定のゲームをAndroid向けに移植・再コンパイルするプロジェクトとは異なり、初代Xboxのゲーム実行環境を再現するもので、Xbox 360向けのエミュレーターではありません。

●『hakuX』v1.2.0(GitHub公式リリース)
https://github.com/rfandango/hakuX/releases/tag/v1.2.0

●『hakuX』公式プロジェクト
https://github.com/rfandango/hakuX

Android端末同士で初代Xboxのシステムリンクに対応

今回の目玉は、初代Xboxの『システムリンク』に対応したことです。システムリンクは、対応ゲームを動かす複数のXbox本体をLANで接続し、通信対戦などを楽しむための機能です。

開発者のリリースノートによると、『hakuX』の『Settings → Network → System link → LAN』から機能を利用でき、同じWi-Fiネットワークに接続した『hakuX』搭載端末を、LAN上のXbox本体と同じように自動検出できるようになりました。

ネットワークの構成によって自動検出できない相手についても、『Other consoles』からアドレスを指定して登録できます。別のサブネットにある端末や、『ZeroTier』『Tailscale』などのVPNを利用するケースを想定した機能です。

ただし、システムリンクを使うにはゲーム側も同機能に対応している必要があります。今回の更新で通信機能が実装されたことと、すべてのシステムリンク対応ゲームで問題なく対戦できることは別です。

『XLink Kai』経由ならインターネット越しの対戦も

LAN内だけでなく、『XLink Kai』を利用したインターネット越しのシステムリンクにも対応しました。こちらはAndroid端末だけで完結する仕組みではなく、同じネットワーク上のPCで『XLink Kai』のエンジンを動作させ、ウェブ画面からゲームごとのアリーナを選ぶ方式です。

これは初代XboxのLAN対戦機能をインターネット経由で利用するためのものであり、公式サービスの『Xbox Live』が復活したという意味ではありません。利用するには『XLink Kai』側の設定や適切なネットワーク環境も必要です。

また、各エミュレーターがシリアル番号、ネットワークアドレス、オンラインキーなどの識別情報を個別に扱えるようになりました。識別情報が重複すると端末同士を認識できないため、コピーしたデータから重複が生じた場合には新しい識別情報を作成する機能も用意されています。

『DOOM 3』『SILENT HILL 2』などの不具合を修正

ゲームの互換性に関しても、具体的な修正内容が公開されています。主な変更点は次の通りです。

  • 『DOOM 3』:メインメニューの読み込み中にクラッシュする問題を修正。
  • 『SILENT HILL 2』:部屋の読み込み時にクラッシュする問題を修正。
  • 『Fatal Frame II』:起動処理とディスクの読み込み順序を改善。
  • 『Splinter Cell: Double Agent』:起動直後にアプリが終了する問題を修正。
  • 『Super Monkey Ball Deluxe』:タイトルムービーが再生され、ゲーム内のムービーが真っ黒になる問題を修正。
  • 『Ultimate Spider-Man』:起動から約1秒後にクラッシュする問題を修正。
  • 『Grand Theft Auto III』:ディスクに問題があることを示す画面が表示される不具合を修正。
  • 『Project Gotham Racing 2』:デモ走行のリプレイ映像が黒くなる問題を修正。

このほか、『Sega GT 2002』では車体の塗装や反射、日光のハイライト表示が改善。『AirForce Delta Storm』では入力を受け付けない問題、『Dungeons & Dragons Heroes』ではチュートリアルの案内表示に関する問題が修正されています。一部のゲームで音声の更新や停止に伴って発生していたフリーズなどにも対処しています。

いずれも開発者がv1.2.0のリリースノートで説明している修正内容です。個々の不具合が直ったことは、各ゲームの全編を快適にプレイできるという保証ではありません。

Turnip環境の引っかかりやコントローラー操作も改善

パフォーマンス面では、Adreno GPU向けの『Turnip』ドライバーを利用する環境で、フレームを画面に表示する前のCPU側の待機処理を減らし、映像の引っかかりを抑える変更が加えられました。ただし、端末別のフレームレート向上幅などは公表されていません。

コントローラー関連では、接続・切断やプレイヤーへの割り当て変更をゲームの再起動なしに反映できるよう改善されています。画面上の操作ボタンを使うため、プレイヤー1の入力は常に利用できる仕様です。

必要な端末とゲームデータは?

公式READMEによると、『hakuX』の動作には64bit ARM(arm64)に対応したAndroid端末とVulkanが必要です。Adreno GPU向けに調整されていますが、どのAndroid端末でも同じように動くわけではありません。

ゲームを動かすには、自分が所有するディスクから適法に作成したISOまたはXISO形式のゲームイメージを用意する必要があります。一方、公式READMEでは、BIOS、MCPX ROM、HDDイメージは不要とされています。『hakuX』はMicrosoftとは関係のない非公式プロジェクトで、配布元はGitHub Releasesです。

今回のv1.2.0は、Android上で初代Xboxのゲームを動かすだけでなく、対応タイトルの通信プレイにまで利用範囲を広げるアップデートといえます。ただし、当サイトでは今回のLAN対戦や各ゲームの動作を実機検証していません。実際にどの端末とゲームの組み合わせで快適に遊べるかは、今後の検証が待たれます。

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