3DS版『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』がAndroidやPCなどで動く! 非公式移植『Ocarina ReTuned』初プレビュー版公開

3DS版『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』がAndroidやPCなどで動く! 非公式移植『Ocarina ReTuned』初プレビュー版公開

ニンテンドー3DS用ソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』を、PCやスマートフォンなどでネイティブ動作させる非公式プロジェクト『Ocarina ReTuned』の初プレビュー版となる「v0.1.0-preview」が、2026年10月23日(日本時間)にGitHubで公開されました。

本プロジェクトは、WindowsやMac、LinuxといったPCだけではなく、AndroidやiPhone、Apple TVなど幅広い環境に対応しているのが特徴です。さらに、ニンテンドー3DSの2画面を前提としたゲームを1画面で快適に遊べるように、メニューや操作方法などにも手が加えられています。

なお、任天堂が公式に提供しているものではなく、有志によって開発されている非公式プロジェクトです。

●『Ocarina ReTuned』初プレビュー版(ダウンロード)
https://github.com/OTPR26/Ocarina-ReTuned/releases/tag/v0.1.0-preview

●『Ocarina ReTuned』公式GitHub(README・導入方法)
https://github.com/OTPR26/Ocarina-ReTuned

3DS版『時のオカリナ』を1画面で楽しめるように再構築!

『Ocarina ReTuned』は、OTPR26が開発する非公式プロジェクトです。『TriAevum』をベースに、『Ocarina ReFramed』で開発された1画面向けのHUDや操作機能などを統合しています。

一般的なニンテンドー3DSのエミュレーターとは異なり、対象となるゲームのプログラムを別の環境でも動作するように再構築する「リコンパイル」と呼ばれる技術を利用しているのが特徴です。

また、ニンテンドー3DS版では上画面と下画面を使い分けていましたが、『Ocarina ReTuned』では1画面で遊べるようにインターフェースが変更されています。

具体的には、ゲーム中のHUDやアイテムメニュー、ポーズメニュー、カメラ操作などが1画面向けに調整されています。コントローラーによる操作に加えて、AndroidやiOSではタッチ操作にも対応しています。

単に3DSのゲームを別の機種で動かすだけではなく、PCやスマートフォン、テレビなど、それぞれの環境で遊びやすくすることを目指したプロジェクトというわけです。

WindowsからAndroid、Apple TVまで幅広い環境に対応!

今回公開された初プレビュー版では、以下の環境が対象となっています。

  • Windows(x64)
  • Mac(Apple Silicon/macOS 15以降)
  • Linux(x86_64)
  • Android(ARM64)
  • iOS(iPhoneなど)
  • tvOS(Apple TV)

中でも注目したいのが、AndroidやApple TVなどへの対応です。スマートフォンの画面で『時のオカリナ 3D』を楽しんだり、Apple TVをテレビに接続してコントローラーで遊んだりといった使い方が想定されています。

ただし、対応していることと、簡単に導入できることは別の話です。

たとえばWindows版では、配布されているZIPファイルを展開し、実行ファイルを起動して対応するゲームデータを指定する仕組みになっています。ゲームデータの準備に必要なツールも同梱されています。

Android版はAPK形式で配布されており、対応するゲームデータを選択すると、端末上で必要な準備処理を行うことができます。そのため、別途PCを用意せずに導入できるのが特徴です。

一方、iOSやApple TV向けのファイルは署名されていないため、そのままインストールできるわけではありません。MacとXcodeなどを利用し、ゲームデータの準備やアプリへの署名を行う必要があります。

また、Mac版についてもApple Silicon搭載機とmacOS 15以降が対象で、ゲームデータを準備するために別途C++のコマンドラインツールやCMake、Ninjaなどが必要です。

60fps補間やHDフォント、カスタムテクスチャーにも対応

『Ocarina ReTuned』では、単にゲームを動かすだけではなく、グラフィックスや表示に関する機能も用意されています。

内部解像度を変更できるほか、フレーム補間による60fps表示にも対応。さらに、ゲーム中の会話を高解像度で表示するHDダイアログフォントも標準で搭載されています。

フォントはRegularとBoldの2種類から選択でき、設定変更後にアプリを再起動することで反映されます。

このほか、カスタムテクスチャーパックにも対応しており、別途用意した高解像度テクスチャーを利用することも可能です。

ただし、60fpsはフレーム補間による機能であり、すべての端末で常に60fpsの動作が保証されるわけではありません。高解像度設定や大型のテクスチャーパックについても、使用する機器の性能によって制限される場合があります。

特にApple TVでは、利用可能なメモリーの制約によって、一部のテクスチャーが元の解像度のまま表示される可能性があると説明されています。

現時点では北米版の特定リビジョンのみ対応

導入する際に注意したいのが、対応するゲームデータです。

今回のプレビュー版で対応が確認されているのは、ニンテンドー3DS用『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』の北米版における特定のリビジョンのみです。日本版や、それ以外のリビジョンについては現時点でサポートされていません。

また、配布ファイルにゲーム本体のデータは含まれていません。利用者自身が適法に入手したゲームから用意した、復号済みの.3dsまたは.cci形式のデータが必要になります。

初回起動時には、このゲームデータをもとに各環境で動作させるための準備処理が行われます。そのため、端末の性能によっては処理が完了するまで時間がかかる場合もあります。

なお、Apple向けにはiCloudを利用したセーブデータの同期機能も用意されていますが、今回ダウンロードできるプレビュー版では無効になっています。利用するには、別途対応する設定でソースコードからビルドする必要があります。

今回公開されたのは、あくまでも開発途中の初プレビュー版です。すべての対応機種で安定して動作することが保証されているわけではなく、当サイトでも各環境での実機検証は行っていません。

それでも、3DS版『時のオカリナ』をPCだけではなく、スマートフォンやApple TVなどで遊べるようにするというのは、なかなか面白い取り組みではないでしょうか。

現時点では対応するゲームデータや導入方法に制限があるものの、今後の開発によってどこまで遊びやすくなっていくのか、注目したいプロジェクトです。

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