以前ご紹介した、Epilogueから発売されている『GBオペレーター』を入手することができました。こちらは、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンスのソフトを差し込むことで、PCなどから直接ゲームを読み込んでエミュレーターで起動することができるというアイテムです。
対応しているOSは、ウィンドウズとマック、Linuxで、それぞれに対応した専用ソフトを公式サイトからダウンロードして利用することができます。
セットアップは簡単。箱から取り出しすぐに利用可能
パッケージの中身は、『GBオペレーター』本体とマニュアル、USBケーブルだけといった、ここ最近のプロダクトらしくシンプルなモノとなっています。先ほども触れましたが、実際にはこれ以外にも専用ソフトが必要です。
クリスタルなケースで中の基板もスケスケ状態で見る、スタイリッシュなデザインが採用されており、上部から3種類のゲーム機用カセットを差し込むことができます。背面にはUSB Type-Cの差し込み口があり、付属しているUSBケーブルを利用してPCなどに接続します。
実際の使い方もシンプルです。PCに接続してソフトを起動すると、カセットの差し込みを促す画面が表示されます。あとは、好きなゲームボーイ系のソフトを『GBオペレーター』に差し込むことで自動で認識してくれるといった感じです。
本稿を書いている時点での、専用ソフトのバージョンはv0.7-betaです。そうしたこともあってか、エミュレーターやデバイスに関する細かな設定項目は利用することが出来ず、設定出来るのはゲームパッドぐらいとなっています。
ゲームをエミュレーターで起動したいときは、「LAUNCH」をクリックすることでエミュレーターが起動します。
コアのエミュレーターはmGBA
『GBオペレーター』で採用されているエミュレーターは、『mGBA』です。基本的には問題ありませんが、若干ラグく感じることもあるので可能ならば別のエミュレーターも起動できるようにしてみたいところですよね。
一応 『GBオペレーター』 では、独自のエミュレーターをコンパイルしてコアを置き換えることで、エミュレーターの変更も可能になっています。しかし、さすがにそれはハードルが高いため、パフォーマンス等を含めた改善については、今後のアップデートに期待したいところですね。
ROMダンパーやセーブデータのバックアップとしても利用可能
もうひとつの特徴が、データの管理回りです。カセットを差し込んだ状態で上部のメニューから「DATA」を選択します。ソフトによって若干表示される項目が異なりますが、ここで「Downlad Game」を選び「START」をクリックすることで、ゲームのROMをダンプすることができます。
ダンプの速度もそこそこ速く、他のROMダンパーよりもお手軽にゲームのROMを吸い出すことができます。
同様に、「Download Save」を選ぶことで、カセット内のセーブデータをファイルとして保存しておくことができます。保存したセーブファイルは、「Upload Save」で上書きすることが可能です。
偽物チェック以外にもバージョン違いの確認にも使える
『GBオペレーター』の特徴のひとつに、偽物のカセットもチェックできるというものがあります。残念ながら、今現在は手元のカセットで偽物がなかったため、こちらは後日検証していきたいと思います。
実はそれ以外の利用方法として発見したのが、ソフトのバージョンチェックです。たとえばゲームボーイの『テトリス』は、初期とそれ以降ではBGMが異なりますが、実際にそれらを差してみたところ、表示されるバージョンも異なることがわかりました。
なぜか使えなかったアイテムも?
公式サイトでは、ゲームボーイで利用出来る『ポケットカメラ』も利用できると書かれていましたが、実際に差し込んでみたところ「LAUNCH」の文字がグレーになっており、起動することができませんでした。データベースに情報が無い場合こうなるようですが……こちらも今後のアップデートの状況を見守っていきたいと思います。
また、『EverDrive』のようなSDカードを利用したフラッシュカートは対応していないと公式でも記載されていますが、ためしに偽物チェックで利用出来ないか試してみたところ、アップデートのアナウンスが出て専用アプリを起動し直しても出続けてしまう状況になってしまいました。USBから本体を抜いて事なきを終えましたが、皆さんは真似しないようにしたほうがいいですね(笑)。
今後予定されているアップデートで日本語対応やウェブカメラ対応も
公式サイトでは、今後のロードマップもこうかいされており、日本語対応や『ポケットカメラ』のウェブカメラ化、再スケーリングなどのアップデートの予定も公開されています。9月または10月にリリースされる予定のv8.0では、以下の内容が更新されるそうです。このように、日々進化を続けているので、さらなる機能改善にも期待していきたいところですね!
v0.8の機能(9月/ 10月にリリース)
- エミュレータ
- ボーダレスフルスクリーンサポート
- 音量調節
- 再生/一時停止ボタン
- ソフトウェアリセット
- 早送り
- 端末
- LEDコントロール(オン/オフ)
- カートリッジ
- 海賊版/偽造品の検出を改善する
- ユーザーが送信したカートリッジのアートワークと説明を追加します
- その他
- MacOS10.15のサポート
●ロードマップのページ
https://support.epilogue.co/hc/en-us/categories/4405960474002-Roadmap