PSPゲームの音を光デジタル出力へ。「PSPStreamer 2.5」が追加機器経由の音声ミラーリングに対応

PSPゲームの音を光デジタル出力へ。「PSPStreamer 2.5」が追加機器経由の音声ミラーリングに対応

2026年10月10日、dreimer1986氏がPSP向けHomebrew「PSPStreamer 2.5」を公開しました。

今回のアップデートで注目したいのが、PSPのゲームやXMBなどの音声を、追加ハードウェアを経由して光デジタル出力できるようになったことです。

これまでのPSPStreamerでも動画や音楽の再生時に光デジタル出力を利用する機能が用意されていましたが、今回のバージョンでは、PSPゲームやPS1ゲームなどの音声を外部のオーディオ機器へ送る仕組みが追加されています。

●PSPStreamer 2.5(ダウンロード・変更履歴)
https://github.com/dreimer1986/PSPStreamer/releases/tag/2.5

●PSPStreamer(公式プロジェクト・導入資料)
https://github.com/dreimer1986/PSPStreamer

PSPゲームやXMBの音声を光デジタル出力へ

今回追加されたのは、「PSP Consolizer」と呼ばれるプラグインを利用して、PSPのシステム音声を外部へミラーリングする機能です。

対応する音声として挙げられているのは、PSPゲームのサウンドに加えて、PSPのメニュー画面であるVSH/XMB、さらにPS1ゲームを動作させるPOPSの音声です。

これらをステレオPCM形式で取得し、StreamMaster/Onjuの光デジタル出力へ送ることができます。

PCMは非圧縮のデジタル音声形式で、今回の機能では2チャンネルのステレオ音声を扱います。対応する光デジタル入力を備えたアンプなどに接続すれば、PSPのゲーム音声を外部のオーディオ環境で楽しむことが可能になります。

また、ゲームによって異なる音声処理方式にも対応が進められています。たとえば『グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ(GTA VCS)』などで利用されるSRC/Output2と呼ばれる音声出力経路についても、キャプチャ機能が追加されました。

これにより、通常とは異なる音声出力経路を利用するゲームについても、光デジタル出力への対応が広がっています。

利用にはPSP Consolizerと追加ハードウェアが必要

ただし、今回の機能はPSP本体だけで利用できるものではありません。

PSPStreamerに加えて、対応するカスタムファームウェア環境、PSP Consolizerプラグイン、さらにStreamMaster/Onjuなどの追加ハードウェアが必要になります。

光デジタル出力についても、対応するOnju Voice V3などの機器に、光出力用のハードウェアを接続した構成が前提です。

つまり、ソフトウェアを更新するだけでPSP本体に光デジタル出力端子が追加されるわけではありません。

当サイトでは以前、外部コントローラーによる操作やテレビ出力、PS1ゲームの振動機能などを追加した「PSPStreamer 2.3」を紹介しました。今回の2.5では、こうした据え置きゲーム機のような使い方に加えて、音声出力についても拡張が進められた形です。

動画のAC-3/DTSパススルーとは別の機能

ここで注意したいのが、今回追加されたPCMミラーリングと、従来から用意されている動画再生時の音声パススルーは別の機能だという点です。

PSPStreamerには、動画ファイルなどに含まれるAC-3やDTSの音声データを、対応する外部機器へ転送する仕組みが用意されています。

一方、今回追加されたシステム音声のミラーリングは、PSP内部で処理されたステレオPCM音声を取得し、光デジタル出力へ送るものです。

そのため、PSPゲームの音声が5.1チャンネルなどのサラウンド音声に変換されるわけではありません。

あくまでも、PSPのゲームやメニューの音声を、外部のデジタルオーディオ機器へ出力できるようにする機能となっています。

バージョン2.5は公開済み。一部機能は実機確認待ち

PSPStreamer 2.5は、現在GitHubから入手可能です。

音声関連では、USB転送や音声処理のスケジューリング改善、無音状態からの復帰処理の修正なども行われています。また、光デジタル出力のPCM設定をアプリ内から管理する機能も追加されました。

ただし、開発者のリリース説明には、メモリー配置の変更や新しいXMBアニメーション・音声について、実機での追加確認が必要とする記述も残されています。

また、PSP起動時のサウンドについては、USB接続などの準備が完了する前に再生が始まる可能性があり、最初から最後まで出力されることは保証されていません。

汎用ESP32ボードについても動作未検証とされているため、導入時には対応するハードウェアやファームウェアの組み合わせを確認する必要があります。

PSPをテレビにつないで外部コントローラーから遊ぶだけでなく、音声も外部のオーディオ環境へ出力できるようになるというのは、なかなか興味深い進化です。

専用のハードウェアが必要なため導入のハードルはありますが、PSPを据え置きゲーム機のように活用したい人にとっては、注目したい機能といえそうです。

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