アーケード版『タイムクライシス』がWindows/Linuxでネイティブ動作。ワイド・高解像度・画面フラッシュ無効化にも対応

アーケード版『タイムクライシス』がWindows/Linuxでネイティブ動作。ワイド・高解像度・画面フラッシュ無効化にも対応

1995年にアーケードで登場したナムコのガンシューティングゲーム『Time Crisis(タイムクライシス)』を、Windows/Linux上でネイティブに動作させる非公式PC版が2026年10月3日に公開されました。

これはナムコのアーケード基板「System 22」のゲームをPC上で動作させるデコンパイルプロジェクト「Namco System 22 Decompile」の一環として開発されているものです。バンダイナムコから発売された公式PC版ではありません。

●Namco System 22 Decompile GitHub
https://github.com/spacestate1/namco22-decompile

アーケード版『タイムクライシス』をPCで直接実行

今回PC向けに公開されたのは、初代『タイムクライシス』のアーケード版です。開発者は10月1日の時点で「Time Crisis underway」として作業中であることを報告していましたが、その約2日後となる10月3日には公開まで到達しています。

一般的なアーケードゲームのエミュレーターでは、PC上でSystem 22などのハードウェアの動作を再現し、その上でゲームを実行します。

一方で今回のプロジェクトでは、ゲームプログラムを解析・変換してPC向けに再構築しているため、Windows/Linux上でPC用プログラムとして実行できるのが大きな特徴です。

もちろんゲーム自体がPC向けに新しく作り直されたわけではありませんが、エミュレーターを起動してその中でゲームを動かすのとは異なるアプローチになっています。

ワイドスクリーンや高解像度にも対応

単純にアーケード版をPC上で動かせるだけではなく、現代のPC環境に合わせたいくつかの追加機能も用意されています。

そのひとつがワイドスクリーン表示です。オリジナルの4:3画面を単純に横へ引き伸ばすのではなく、左右の表示範囲を広げた形でゲームをプレイできます。

また、描画解像度の変更にも対応しているため、オリジナルのアーケード版よりも高解像度な環境で楽しむことができます。

さらに、ガンシューティングゲームでは頻繁に発生する画面のフラッシュを無効にするオプションも追加されています。強い画面の点滅が気になる人にとっては、うれしい機能といえそうです。

ゲームデータは別途用意する必要あり

注意しておきたいのが、このプロジェクトそのものに『タイムクライシス』のゲームデータは含まれていないことです。

配布されているのはPC上でゲームを実行するためのプログラムなどで、実際に遊ぶにはユーザー自身が対応したROMデータを用意する必要があります。

そのため、ダウンロードしたファイルだけですぐに『タイムクライシス』が遊べるというものではありません。

Namco System 22 Decompileでは『タイムクライシス』以外にも、『Rave Racer』や『Tokyo Wars』、『Dirt Dash』、『Prop Cycle』など、System 22を採用したアーケードゲームのPC対応が進められています。

ライトガンについては環境による違いに注意

『タイムクライシス』といえば、やはり気になるのがライトガンです。PC版ではマウスをガンの代わりにして照準を操作することができます。また、PC上でマウスの絶対座標として動作するタイプのライトガンを利用できる仕組みも用意されています。

実際にGun4IRなどを利用して動作したというユーザー報告も出ていますが、ライトガンは製品や設定、使用環境によって挙動が異なる可能性があります。特定の機器について「正式対応が保証されている」と考えるのではなく、現時点では個別に動作状況を確認したほうがよさそうです。

アーケード版『タイムクライシス』をPCで動かすこと自体はこれまでもエミュレーターなどで可能でしたが、PC向けに再構築されたプログラムとしてWindows/Linux上で動かせるようになったのは、また違った面白さがあります。

ワイドスクリーンや高解像度表示といった現代向けの機能も加えられており、今後どこまで完成度が高められていくのかにも注目です。

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