PS5向けのPlayStation 2エミュレーター「PS5SX2」のバージョン1.6が公開されました。今回のアップデートでは、新たに「Controls」タブが追加され、DualSenseのボタン配置を細かく変更できるようになっています。
なかでもユニークなのが、PS2の感圧ボタンを再現するために用意された「Light press」です。PS2ならではの“ボタンをどれぐらい強く押したか”を利用するゲームでも、DualSenseを使ってそれに近い操作ができるようになりました。
●PS5SX2 Releases(GitHub)
https://github.com/Swordpdf/PS5SX2/releases
DualSenseのボタンを自由に再割り当て可能に
PS5SX2 1.6では、新たに「Controls」タブが追加されました。設定は全ゲーム共通だけではなく、ゲームごとに個別に変更することもできます。
フェイスボタンのほか、L1/R1、L2/R2、L3/R3、Options、タッチパッドクリック、方向キーなど、DualSenseの各入力に対してPS2側の好きなボタンを割り当てることが可能です。
さらに、左右スティックの入れ替えや反転、左スティックを方向キーとして利用するといった設定にも対応しています。ゲームごとに操作しやすい配置へ変更できるため、単なるキーコンフィグよりもかなり自由度の高い仕組みになっています。
PS2特有の「押し加減」をLight pressで再現
今回のアップデートで特に注目したいのが、「Light press」と呼ばれる機能です。
PS2の純正コントローラー「DUALSHOCK 2」は、一部のボタンが感圧入力に対応しており、ボタンを押す強さによってゲーム側の動作を変えることができました。一方、DualSenseの○△□×ボタンなどには同じ仕組みは搭載されていません。
そこでPS5SX2では、Light pressを割り当てたボタンを押しているあいだ、PS2側には「半分の強さでボタンを押している」という入力を送る仕組みが用意されています。
具体例として挙げられているのが、『METAL GEAR SOLID 2』と『METAL GEAR SOLID 3』です。これらの作品ではボタンを押す強さを利用した操作があり、Light pressを使うことで、銃を発砲せずに構えを解除するといった操作を再現できます。
もちろん、DualSense自体にPS2と同じ感圧ボタンが追加されたわけではありません。あくまでもPS5SX2側で入力値を変換することで、PS2時代の操作を疑似的に再現する機能です。
トリガーの押し込み量をフェイスボタンの感圧値として利用可能
もうひとつ面白いのが、DualSenseのL2/R2トリガーをPS2のフェイスボタンへ割り当てられることです。
この場合は単純なオン/オフ入力ではなく、トリガーをどれぐらい引いたかに応じてPS2側のボタンの押圧値を変化させることができます。
そのため、PS2の感圧入力をより細かく使いたいゲームでは、Light pressによる固定値だけではなく、トリガーを利用して押す強さそのものを調整するといった使い方も可能になります。
セーブ/ロードのボタンコンボも変更可能
Controlsタブでは、ステートセーブとロードに使用するボタンコンビネーションも設定できるようになりました。
セーブ用とロード用にそれぞれ2つのボタンを指定できるほか、ボタンを押し続ける時間についても即時から最大3秒まで設定できます。従来からの「L3+R3+方向キー上下」は、引き続きデフォルト設定として利用できます。
これまで用意されていたタッチパッドと×ボタンを組み合わせたセーブ/ロード操作については標準では無効になりましたが、必要であればControlsタブから再び割り当てることができます。
DualSenseの振動にも修正
PS5SX2 1.6では操作関連の追加だけではなく、DualSenseの振動についても修正が行われています。
また、振動やキーボード/マウス関連の設定についてもControlsタブへまとめられました。操作に関係する項目がひとつの場所に集約されたことで、以前よりも設定内容が分かりやすくなっています。
PS5SX2独自のメニュー操作については、ボタンを再割り当てしたあともDualSense本来のボタン配置が使用されます。そのため、極端なボタン設定を行ったことでPS5SX2のメニューへ戻れなくなるといった問題も避けられる設計です。
PS5SX2 1.6は、1.50および1.51からPS5SX2 Installerを利用してアップデートできます。
なお、執筆時点ではさらに「PS5SX2 1.7」も公開されています。1.7では1.6で追加された操作設定がさらに強化され、各ボタンの入力強度を10~100%で指定できる機能やスティックのデッドゾーン調整、振動強度の変更などが追加されています。
PS2には感圧ボタンをゲームシステムの一部として活用している作品が存在するため、こうした入力を現在のコントローラーでどう再現するかはエミュレーターならではの課題でもあります。今回のアップデートは単なるボタン配置の変更にとどまらず、PS2特有の操作感をDualSenseで補うという点でも興味深い内容といえそうです。
※PS5SX2は改造されたPS5環境を前提としたソフトウェアです。また、BIOSやゲームデータについては、各自が適切な方法で用意したものを使用してください。















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