Android向けエミュレーションフロントエンド『Socket』の最新版が公開され、ゲームボーイ、ゲームボーイカラー、Xbox、Xbox 360が新たにサポート対象へ加わりました。開発者のdepmots氏は、2026年8月17日にXで最新版の公開を発表。カートリッジやディスクの材質を変更できるカスタマイズ機能も拡充されています。
なお、Xでは「Socket 0.3.0」として発表されていますが、現在のPatreonの配布ページは「Socket 0.3.2 released!」という表記に更新されています。本稿では、現在の配布ページに合わせてバージョン0.3.2として紹介します。
●Socket 0.3.2の配布案内(Patreon)
https://www.patreon.com/SocketLauncher/posts/socket-0-3-2-166847366
カートリッジやディスクを並べてゲームを選べるフロントエンド
『Socket』は、Android端末向けに開発されているエミュレーションフロントエンドです。一般的なフロントエンドでは、ゲームのパッケージ画像やスクリーンショットを一覧表示するものが多いですが、『Socket』ではカートリッジや光ディスクを3Dモデルとして表示します。
ゲームを選ぶと、対応するカートリッジやディスクをゲーム機へ挿入するようなアニメーションが再生されるのも特徴です。大量のゲームをリストとして管理するよりも、厳選したゲームを並べて、所有しているカートリッジを探すように楽しむことが重視されています。
ゲームを登録するときは、機種とゲームデータを保存したフォルダーを指定します。その後、カートリッジやディスクの画像を自動取得し、設定した外部エミュレーターへゲームを受け渡す仕組みです。
●『Socket』公式サイト
https://depmots.com/socket?utm_source=chatgpt.com
ゲームボーイとゲームボーイカラーに対応
今回のアップデートでは、ゲームボーイとゲームボーイカラーが新たな対応機種として追加されました。『Socket』はこれまでゲームボーイアドバンスには対応していましたが、初代ゲームボーイとゲームボーイカラーは対象に含まれていませんでした。
ゲームボーイカラー用カートリッジについては、透明感のあるクリアカートリッジなど、実際の製品を連想させる表示も可能です。ゲームボーイカラーでは、タイトルごとにカートリッジの色が異なるソフトが数多く発売されました。カートリッジそのものを並べて眺める『Socket』とは、特に相性がよさそうです。

XboxとXbox 360のディスク表示にも対応
さらに、初代XboxとXbox 360もサポート対象に加わりました。公式映像では、『Halo』や『ジェットセットラジオフューチャー』など、Xbox用ゲームのディスクが3Dモデルとして並んでいます。ゲームを選択すると、中央のディスクが回転する演出も確認できます。
カートリッジだけでなく、CDやDVDなどの光ディスクを見せることに力を入れている点も、『Socket』の面白いところです。開発者が投稿した映像は短いものですが、ディスクの表面だけでなく厚みまで表現されており、ゲームコレクションを眺める感覚を再現しようとしていることが分かります。
ちょっと試してみる
速報 🚨:Socket 0.3.0 が利用可能になりました。Game Boy、Game Boy Color のサポートが追加されました。
また、xbox および xbox 360 のサポートが利用可能だと聞いています。
新しい素材オプションとカラーが確認されました。
Xboxのゲームが『Socket』単体で動くわけではない
ここで注意したいのが、今回発表された「Xbox/Xbox 360対応」の意味です。
『Socket』自体にXboxやXbox 360のエミュレーション機能が組み込まれたわけではありません。今回追加されたのは、XboxとXbox 360をゲーム機として登録し、対応するディスク画像を表示して、外部エミュレーターへゲームを受け渡すためのフロントエンド側の対応です。
したがって、実際にゲームを動かすには、別途Android上で動作する対応エミュレーターと、ゲームを実行できる性能を持った端末が必要になります。また、今回公開された更新内容では、Xbox/Xbox 360用として具体的にどのエミュレーターが正式対応しているのかや、ゲームごとの動作状況までは示されていません。
『Socket』にゲームが表示されたからといって、そのゲームが必ずAndroid端末上で正常に動作するとは限らない点には注意が必要です。
カートリッジの材質と色を細かく変更可能に
バージョン0.3.2では、ゲーム機の追加だけでなく、カートリッジのカスタマイズ機能も強化されています。
新たに選択できるようになった仕上げは、以下の5種類です。
- メタリック
- グリッター
- 不透明
- 半透明
- クリア
それぞれ複数の色を選択できるため、実在するカートリッジに近づけるだけでなく、好みの色でオリジナルカートリッジを作ることもできます。材質と色は別々の項目として管理されるようになり、カスタマイズ画面の材質と箔加工を選択する部分もドロップダウン形式へ変更されました。
描画負荷を調整できるレンダースケール設定も追加
設定画面の「Tweaks」には、新たにレンダースケールを変更するスライダーが追加されました。初期値は0.85に設定されています。
これは、外部エミュレーターで動かすゲームの解像度を変更する機能ではありません。『Socket』内で表示される3Dカートリッジやディスク、ユーザーインターフェースの描画負荷を調整するための設定です。
性能が低めのAndroidゲーム機で動作が重い場合は、レンダースケールを下げることで操作感を改善できる可能性があります。一方、性能に余裕がある端末では、設定を引き上げることで3Dモデルをより鮮明に表示できそうです。
連続してゲームを起動した際のブラックスクリーンも修正
不具合修正では、RetroArchなどのエミュレーターを起動した後、『Socket』へ戻って別のゲームを選ぶと画面が真っ暗になる問題が修正されています。
ゲームを切り替えるたびにアプリを終了させる必要があった環境では、今回のアップデートによって使い勝手が改善される可能性があります。このほかにも、複数の細かな操作性改善が実施されています。
現在はPatreon支援者向けのアルファ版
『Socket』は、現時点では正式版ではなくアルファ版です。APKファイルは、開発者のPatreonを支援しているメンバー向けに配布されています。開発者自身も、現在のバージョンには不具合が残っている可能性があると説明しており、設定画面にはフィードバックを送信するための機能が用意されています。
すでにニンテンドー3DS、ニンテンドーDS、Wii、Wii U、ゲームキューブ、NINTENDO64、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、PlayStationシリーズ、ドリームキャストなど、幅広い機種に対応しています。
今回、ゲームボーイからXbox 360までが加わったことで、カートリッジと光ディスクの両方を眺めて楽しめるフロントエンドとして、さらに充実してきました。Androidゲーム機のメニュー画面にも「ゲームを選ぶ楽しさ」を求めている人にとって、今後の完成が楽しみなプロジェクトです。
via.RetroDoDo















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