Analogue Pocketで幻のアーケード『マジカルキャットアドベンチャー』が動作! 新openFPGAコアが公開

Analogue Pocketで幻のアーケード『マジカルキャットアドベンチャー』が動作! 新openFPGAコアが公開

1993年にウィンテクノから登場したアーケードゲーム『マジカルキャットアドベンチャー』を、Analogue Pocketで動かすための新たなopenFPGAコアが公開されました。

●openFPGA Magical Cat Adventure公式GitHub
https://github.com/finner/openFPGA-Wintechno?utm_source=chatgpt.com

今回公開されたバージョンは「0.3.0-beta.27」です。まだ開発途中のベータ版ですが、ゲームの起動からステージのプレイ、BGMの再生まで動作する状態となっています。

猫が主人公の隠れたアーケードアクション

『マジカルキャットアドベンチャー』は、ウィンテクノが1993年にリリースした横スクロール型のアクションゲームです。

プレイヤーは二足歩行の猫を操作し、キノコやハチ、溶岩などが待ち受けるステージを進んでいきます。コミカルなキャラクターや滑らかなアニメーション、カラフルに描かれたグラフィックなどが特徴です。

大手メーカーの作品と比べると知名度は低く、現在は実機で触れる機会も限られています。そのため、海外のレトロゲームファンから「隠れた名作」として紹介されることもあるタイトルです。

今回公開されたopenFPGAコアでは、以下の3種類のゲームセットに対応しています。

  • Magical Cat Adventure(World)
  • Magical Cat Adventure(Japan)
  • Catt(Japan)

ゲームのROMデータはコアに含まれていないため、利用者自身で適切なデータを用意する必要があります。

独自アーケード基板「LINDA」をAnalogue Pocket上に再現

本コアは、『マジカルキャットアドベンチャー』で使われていたウィンテクノの「LINDA」ハードウェアを、Analogue PocketのFPGA上に実装するものです。

公式GitHubによると、主なハードウェア構成は以下の通りです。

  • メインCPU:68000、約16MHz
  • サウンドCPU:Z80、4MHz
  • サウンド:YM2610
  • 表示領域:320×224ドット
  • 映像:2基のNEC 038系タイルマップとFace FX1037スプライト

現在のバージョンでは、メインCPUやプログラムROM、タイルマップ、スプライト、カラーパレットなどが動作。タイトル画面やゲーム選択画面、ステージ内のグラフィックも表示され、実際に各ステージをプレイできます。

サウンドについても、Z80とYM2610によるFM音源のBGMがAnalogue Pocket上で再生可能です。

現時点では効果音が鳴らない点に注意

一方で、バージョン0.3.0-beta.27には、いくつかの未実装部分や不具合が残されています。

特に大きな制限は、ジャンプ、攻撃、コイン取得、猫の鳴き声といったサンプリング効果音が再生されないことです。

これらの効果音にはYM2610のADPCM-Aが使われていますが、現段階では実機上で正常に動作していません。ROMデータの読み込み時にノイズが発生するため、現在のビルドではADPCM-Aがミュートされています。

このほか、以下の問題が確認されています。

  • ステージ1開始直後に一瞬だけ画面が乱れる
  • 処理負荷が高い場面でタイルやスプライトが乱れることがある
  • タイルとスプライトの表示優先順位がMAMEより簡略化されている
  • SSG音源部分は未実装

開発者によると、Analogue Pocketに搭載されているCyclone Vのロジック使用率が約100パーセントに達していることから、SSG部分については現バージョンから省かれています。

現在は手動での導入が必要

コアを導入する場合は、GitHubで配布されているZIPファイルをダウンロードし、Analogue PocketのSDカードにある「Cores」「Platforms」「Assets」フォルダーへ内容を統合します。

対応するROMデータは配布ファイルに含まれていません。GitHubで公開されているPythonスクリプトを使用し、所有するMAME用データからAnalogue Pocket向けのROMファイルを生成する仕組みです。

導入後は、Analogue Pocketのメニューから「openFPGA」→「Magical Cat Adventure」と進み、プレイするゲームセットを選択します。

まだ完全再現には至っていないものの、これまでAnalogue Pocketでは遊べなかったマイナーなアーケード作品が、新たなFPGAコアによって携帯可能になった点は注目です。

今後、効果音や表示の不具合が改善されれば、実機に触れることが難しい『マジカルキャットアドベンチャー』を楽しむ、新たな選択肢となりそうです。

via.Reddit

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