昔の雑誌などで見かけた、気になるニュースをピックアップしてご紹介するコーナーの『キジデミタ』。今回取り上げるのは、ファミコン通信 1991年11月15・22日合併号に掲載されていた「『テトリス』のニセモノ大人気 シンガポールはテトざるの巣」という記事です。
それによると、シンガポールで『テトリス』のニセモノである携帯ゲーム機が大流行していたとのこと。日本でも1996年に『ミニテトリン』などキーホルダータイプの『テトリス』が流行りましたが、それよりも5年も前にこうしたゲーム機が出ていたとは。価格は3500円ぐらいだったそうですが、それでもわずか4ヵ月で7万台も売れたと記事には書かれています。
このゲーム機を作ったのが、香港のミクロ・ジニアス・グループという会社だと書かれているのですが……おそらく、マイクロジーニアス(MICRO GENIUS)のことだと思われます。同社はこの『テトリス』のニセモノだけではなく、当時任天堂のゲーム機が販売されていなかった中東、東南アジア、南アメリカ、東ヨーロッパ、南アフリカ、そして日本と韓国を除く東アジア諸国などで、ファミコンのニセモノを販売していたこともでも知られます。
記事に記載されている『テトリス』のニセモノは、なかなか個性的なデザインになっていますが、なんと、そのDNAを受け継いだとおもわれるゲーム機が、今でも日本のアマゾンで売られているのを発見しました。これがマイクロジーニアスが絡んでいるモノなのか、あるいはニセモノのニセモノなのかもはやよく分かりませんが、いろいろと興味深いですね!?