MiSTer FPGA向けに、セイブ開発の縦スクロールシューティングゲーム『雷電II』と『雷電DX』を動かす新たなアーケードコアが公開されました。
●GitHub
https://github.com/spacestate1/Arcade-Raiden2_MiSTer
今取り組んでいる「サイドクエスト」を見てください。MiSTer FPGAで『雷電II』(1993年、将来的には『雷電DX』も)を動作させるという挑戦です!
今回公開されたコアは、1993年に登場した『雷電II』と、その改良版として1994年に稼働を開始した『雷電DX』のアーケード基板をFPGAで再現するものです。
ひとつのコアで両作品に対応しており、ゲームごとに用意されたMRAファイルを通じて動作を切り替える仕組みになっています。
『雷電II』『雷電DX』が映像・音声付きで動作
GitHubに掲載されている現在のステータスによると、『雷電II』と『雷電DX』はどちらも起動可能で、実際のMiSTer FPGAを使用した環境でフルスピード動作とサウンド出力が確認されています。
コアでは、メインCPUのV30をはじめ、プロテクションや演算を担当するSeibu COP、暗号化されたスプライトを処理するSEI252、4層のタイルマップを扱うSEI0200、各レイヤーの優先順位や透過処理を担当するSEI360などを再現。
サウンドについても、Z80、YM2151、2基のOKI M6295に対応しています。映像出力は320×240ドット、リフレッシュレートは約55.4Hzです。
『雷電II』は内蔵されている22項目のセルフテストをすべて通過。『雷電DX』は22項目中21項目となっていますが、残る「CPU BOOT」はコア側の不具合ではなく、テストの判定時間が短すぎることが原因と説明されています。
『雷電DX』も同じコアでプレイ可能に
開発者が最初に情報を公開した時点では、『雷電DX』は今後対応する予定とされていました。しかし、その後も開発が進められ、現在のGitHubでは『雷電DX』もプレイ可能な状態になっています。
『雷電DX』向けには、ゲーム固有のメモリーマップやROMバンク、暗号化処理、タイルマップのレジスター配置、独自のSeibu COPコマンドなどが追加されています。
また、『雷電DX』に搭載されていた約15Hzの連射機能もボタンに割り当てられています。
現時点ではいくつかの問題も
もっとも、現時点では完全に安定したコアというわけではありません。
GitHubでは、コアを読み込んだときに一定の確率でSDRAM上のデータが破損し、グラフィックや色がおかしくなる問題が報告されています。この問題が発生した場合は、コアを読み込み直す必要があります。
また、『雷電II』は比較的長時間のプレイテストが行われている一方、『雷電DX』がプレイ可能になったのは最近で、まだ十分な検証が行われていません。
開発者は、このコアが主にMAMEの資料を参考にして作られていることを明かしており、実際の『雷電II』基板を所有しているユーザーに対して、より正確な動作に近づけるための協力も呼びかけています。
GitHubから手動で導入可能
コアのRBFファイルとMRAファイルは、GitHubリポジトリ内の「releases」フォルダーから入手できます。
RBFファイルをMiSTer FPGAの「_Arcade/cores」フォルダーに、MRAファイルを「_Arcade」フォルダーにコピーすることで導入可能です。ROMデータは付属していないため、ユーザー自身が所有する基板などから用意する必要があります。
現時点ではUpdate Allへの登録も申請されていますが、確実に試したい場合はGitHubから手動で導入するのがよさそうです。
『雷電II』は、暗号化されたグラフィックや独自のプロテクションチップを採用しており、ハードウェアの再現が容易な作品ではありません。それが『雷電DX』も含めてMiSTer FPGA上で動き始めたというのは、かなり大きな進展といえそうです。















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