ゲームキューブ内蔵型BlueRetroがネットワーク更新に対応! ゲーム別ボタン設定も可能に

ゲームキューブ内蔵型BlueRetroがネットワーク更新に対応! ゲーム別ボタン設定も可能に

Laser Bear Industriesが、ゲームキューブ内蔵型BlueRetro向けの新ファームウェア「v26.08.3_LBI」と、ゲームキューブ上で動作する「Companion App v0.25」を2026年8月12日に公開しました。

●BlueRetro v26.08.3_LBI公式リリースページ
https://github.com/LaserBearIndustries/BlueRetro_LBI/releases/tag/v26.08.3_LBI

●GameCube Blue Retro Internal Adapter V3.5
https://www.laserbear.net/products/gamecube-blue-retro-internal-adapter

今回のアップデートでは、ネットワーク経由によるファームウェア更新に対応。ゲームごとに異なるボタン設定を自動的に適用する機能や、ペアリング済みコントローラーの管理、SDカードへの設定保存なども追加されています。

また、コントローラーが突然反応しなくなる可能性があったメモリー関連の問題も修正されました。

現代のBluetoothコントローラーをGameCubeで使用

Laser Bear Industriesの「GameCube Blue Retro Internal Adapter」は、ゲームキューブ本体のコントローラー端子基板と交換して取り付ける内蔵型Bluetoothアダプターです。

最大4台のBluetoothコントローラーを同時に接続でき、PS4/PS5、Xbox One/Series X|S、Nintendo Switch、8BitDoなどのコントローラーに対応。純正を含む有線のゲームキューブ用コントローラーも引き続き使用できます。

これまではスマートフォンやパソコンからWeb Bluetoothを使って、ファームウェア更新やボタン設定を行っていました。今回登場したCompanion App v0.25では、これらの管理作業をゲームキューブ上から行えるようになります。

BBAを使ったネットワーク更新に対応

最大の追加機能は、ネットワーク経由によるファームウェア更新です。ゲームキューブ用ブロードバンドアダプターのBBA、またはSwissのBBAエミュレーション機能を利用することで、今後公開されるファームウェアをネットワークから取得してインストールできます。

ネットワーク更新では署名付きのファームウェアが使用され、接続されているBlueRetroのハードウェアバージョンに適したファイルかどうかも確認されます。ただし、この機能を利用するにはBlueRetro側がハードウェア識別機能を持っている必要があります。この機能が初めて追加されたのが今回のv26.08.3_LBIです。

そのため、v26.08.3_LBIへの初回更新だけは、従来のWeb Bluetoothなどを使って手動で行わなければなりません。一度更新を済ませれば、次回以降はCompanion Appからネットワーク更新を利用できます。

Bluetooth更新より最大約10倍高速

ネットワークを使用しない場合でも、SD2SP2などのSwiss起動用ストレージへ最新の「blueretro.bin」を保存し、Companion Appから更新できます。RetroRGBによると、この方法では更新が約1分で完了し、Bluetooth経由で更新する場合と比べて最大約10倍高速になるとのことです。

Bluetooth接続の状態を気にしながらスマートフォンで更新する必要がなくなるため、今後もファームウェアを継続的に導入したいユーザーにとっては大きな改善となりそうです。なお、Companion Appはゲームキューブ用のDOLファイルとして配布されています。利用するには、SwissなどのHomebrewアプリを起動できる環境が必要です。

ゲームごとにボタン設定を自動適用

Companion Appのボタンマッピング機能は、Swissと組み合わせることでゲーム別の設定に対応します。たとえば、アクションゲームでは決定ボタンとジャンプボタンの位置を入れ替え、レースゲームではトリガーの割り当てを変更するといった設定を、ゲームごとに保存できます。

異なる機種向けのコントローラーをGameCubeで使用すると、A、B、X、Yボタンの位置関係が純正コントローラーと合わないことがあります。遊ぶゲームに応じて毎回手動で設定を変更する必要がなくなるのは、実用性の高い機能です。

リリースファイルには、ゲーム名を識別するための「blueretro_games.txt」も収録されています。

設定の保存やペアリング端末の削除も可能

Companion App v0.25には、このほかにも以下の機能が追加されています。

  • BlueRetroの設定をSDカードへ保存
  • SDカードに保存した設定の読み込み
  • デバッグログの表示と保存
  • ペアリング済みBluetooth機器の管理
  • 接続トラブルを起こす登録機器の個別削除
  • 以前のファームウェアへのロールバック
  • ネットワーク接続のテスト
  • NTPによるシステム時刻の取得

これまでは接続に問題があるコントローラーを登録し直す際、BlueRetro全体を初期化しなければならない場合がありました。特定の登録機器だけを削除できるようになったことで、ペアリング関連のトラブルにも対処しやすくなります。

また、更新後に問題が発生した場合、Companion Appから以前のファームウェアへ戻せる機能も追加されています。

コントローラーが反応しなくなる問題を修正

ファームウェアv26.08.3_LBIでは、新機能の追加だけでなく重要な不具合修正も行われています。

Companion App用のメモリー確保に関連して、ヒープ領域を越えてデータを書き込んでしまう問題がありました。この問題が発生すると、エラーが明確に表示されないまま、コントローラーからGameCubeへ入力が届かなくなる可能性があったとのことです。

今回のアップデートでは、このヒープオーバーランが修正されています。さらに、v26.08.1で発生していたNintendo Switch Online版GameCubeコントローラーの接続に関する問題も修正されました。

Laser Bear製以外のアダプターは未検証

Laser Bear IndustriesのGreg氏によると、v26.08.3_LBIは同社が販売してきた3種類のゲームキューブ内蔵型アダプターで動作を確認しています。

一方、ほかのメーカーが販売するGameCube用BlueRetroアダプターや、コントローラー端子へ接続する外付け型アダプターについては、コードをビルドできるものの実機テストは行われていません。

そのため、現時点で公式に動作が保証されているのはLaser Bear Industries製の内蔵型アダプターのみです。

また、リリースページにはハードウェア別に「hw1」と「hw2」のファームウェアが用意されています。初回の手動更新では、使用しているアダプターに対応したファイルを確認してから導入する必要があります。

今回のアップデートは、目立つ新コントローラーの追加というよりも、BlueRetroを今後も使い続けるための管理環境を大きく改善するものです。特にネットワーク更新とゲーム別ボタン設定は、複数のBluetoothコントローラーを使い分けているユーザーにとって、導入する価値の高い機能といえるでしょう。

via.RetroRGB

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