PS VitaでRPGツクール製ゲームを動かせる非公式ランチャー『HardRPG』の「v0.4.9 Alpha」が、2026年11月2日に公開されました。今回のアップデートでは、ゲームを中断した後の再開方法やセーブデータの保護機能が改善されたほか、動作の安定性や読み込み速度の向上、新たな作品への対応などが行われています。
『HardRPG』は、RPGツクールXP/VX/VX Aceの作品を実行する「mkxp-z」をPS Vita向けに移植したプロジェクトです。RPGツクール2000/2003の作品についても、同梱の「EasyRPG Player」を利用して遊べる仕組みになっています。
●HardRPG v0.4.9 Alpha リリースノート
https://github.com/Asukate/mkxp-z-vita/releases/tag/v0.4.9-alpha
●HardRPG 公式GitHub
https://github.com/Asukate/mkxp-z-vita
●ゲームの対応状況一覧
https://github.com/Asukate/mkxp-z-vita/blob/v0.4.9-alpha/docs/COMPATIBILITY.md
中断後の再開とセーブデータの保護を改善、読み込み速度も向上
今回の更新で注目したいのが、ゲームを途中で切り上げた後の再開機能です。クラッシュ時の救済機能を有効にしている場合、プレイ中に「L+R+SELECT」を長押しするか、ゲーム内メニューからライブラリに戻る操作をすると、その時点の状態を保存できるようになりました。次に起動するときは、ライブラリから続きの再開を選べます。
ただし、どんな場面でも操作した瞬間の状態に戻れるわけではありません。戦闘中やタイトル画面、RPGツクールVX/VX Ace製ゲームでメッセージが表示されている場面などでは、直前に自動保存された状態からの復帰となります。
セーブデータの安全性も改善されています。従来のデータを直接書き換えるのではなく、いったん別のファイルに保存し、書き込みが完了してから置き換える方式を採用。保存中にアプリが終了したり、電源が切れたりした場合でも、元のセーブデータが破損しにくくなっています。なお、過去のバージョンですでに破損したデータを修復する機能ではありません。
このほか、起動時に約8回に1回の割合で発生していたというクラッシュの原因を修正。RPGツクールXP製ゲームでは、マップ切り替え時の画像の再読み込みを減らすなどして処理を高速化しています。『To the Moon』では、冒頭の一部で発生していた大きな処理の遅れが短縮されたとのことです。また、音が小さいゲーム向けに、音量を最大400パーセントまで増幅する設定も追加されました。

『(Mario) The Music Box』などが起動可能に。アルファ版のため互換性には注意
対応作品の面では、これまでスクリプトの読み込みエラーで停止していた『(Mario) The Music Box』v1.3.1が起動・プレイできるようになりました。公式の対応状況一覧では、タイトル画面から導入部、屋敷内までの動作と中断再開が確認されています。ただし、それ以降の進行やエンディングまでの動作は未確認です。
また、RPGツクールVX Ace製の『A New Game』についても、起動を妨げていた問題が修正されています。こちらもゲーム全編の動作が確認されたわけではありません。
『HardRPG』は現在もアルファ版で、ゲームによって動作速度や互換性が異なります。RPGツクールMV/MZ製の作品に広く対応するようになったという更新でもありません。導入には自作ソフトを動かせる状態のPS Vitaが必要で、ゲーム本体は付属していません。
更新は、公開されているVPKファイルを既存の『HardRPG』に上書きインストールすることで行えます。開発者によれば、登録済みのゲーム、セーブデータ、設定はそのまま引き継がれるとのことです。
新たな作品への対応に加えて、少しずつ遊び進める際に役立つ中断再開やセーブデータ保護が強化された今回の更新。PS VitaでRPGツクール作品を楽しみたい人にとって、使い勝手の向上が期待できそうです。




















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