PS2実機の実績解除をスマホで!「xeRAbora alpha.14」にAndroidクライアントを追加、PC不要に

PS2実機の実績解除をスマホで!「xeRAbora alpha.14」にAndroidクライアントを追加、PC不要に

PlayStation 2(PS2)の実機で「RetroAchievements」の実績解除を楽しめる「xeRAbora」に、新たな選択肢が加わりました。2026年9月30日に公開されたプレリリース版「v0.1.0-alpha.14」ではAndroidアプリが追加され、これまでPCで動かしていたクライアントをAndroidスマートフォン上で実行できるようになっています。

これによって、PS2実機でRetroAchievementsを利用する際にWindowsやLinux、macOSなどのPCを別途用意しておく必要がなくなりました。PS2とAndroidスマートフォンを組み合わせて、実績の判定から解除通知まで行えるようになったのが今回の大きな変更点です。

●xeRAbora v0.1.0-alpha.14(GitHub Releases)
https://github.com/hacan359/xerabora/releases/tag/v0.1.0-alpha.14

●xeRAbora公式プロジェクトページ
https://hacan359.github.io/xerabora/

PS2から送られた情報をスマホ側で処理

「xeRAbora」は、hacan359氏が開発しているPS2実機向けのRetroAchievements対応プロジェクトです。

仕組みとしては、PS2側でRetroAchievements向けに改変された「Open PS2 Loader(OPL)」を動かし、プレイ中のゲームから必要なメモリー情報をネットワーク経由でクライアントへ送信。クライアント側で実績の条件を判定し、条件を満たすとRetroAchievementsのプロフィールに実績が記録されます。

これまでは、このクライアントをWindowsやLinux、macOSなどのPCで動かす構成が基本でした。

v0.1.0-alpha.14では、この役割をAndroidスマートフォンで担当できるようになっています。公式によると、Android版ではスマートフォン上でクライアント全体が動作し、PS2は同一Wi-Fi上にあるスマートフォンをPCの場合と同じように検出。実績を解除すると、Android側にも通知が表示されます。

つまりPS2本体だけで完結する機能になったわけではありませんが、これまで必要だった「PS2+PC」という構成を「PS2+Androidスマホ」に置き換えられるようになったというわけです。

Android 8.0以降に対応

Android版は、v0.1.0-alpha.14の配布ページから「xerabora-android.apk」として入手できます。対応OSはAndroid 8.0以降です。

Android版の開発にはMrRexD氏が参加しています。以前から別リポジトリでAndroid移植版の開発が進められていましたが、現在そのリポジトリはアーカイブされており、Android版は本家xeRAboraへ統合。v0.1.0-alpha.14から本家リリースの配布物として提供される形になりました。

そのため、今回がAndroid版そのものの初公開というわけではなく、「本家xeRAboraの正式な配布物としてAndroidアプリが追加された」と捉えるのが正確です。

利用には改変版Open PS2 Loaderとネットワーク環境が必要

Androidスマートフォンがあれば通常のPS2だけで利用できるというわけではなく、PS2側にも準備が必要です。

PS2にはネットワーク環境に加えて、FMCBやFHDBなどを利用してOpen PS2 Loaderを起動できる環境が必要となります。そのうえで、xeRAbora向けに用意された「OPL-RA.ELF」を通常のOPLの代わりに起動します。

ゲームをプレイする前には、OPLのゲームメニューから「RA: check game support」を実行。RetroAchievements側に登録されているゲームかを確認するとともに、実績判定で読み取る必要があるメモリーアドレスなどの情報を取得します。その後ゲームを起動すると、PS2からクライアントへゲーム中の情報が送信される仕組みです。

ゲームについてはISOイメージのほか、PS2本体のドライブに入れたオリジナルディスクを使用する方法も公式に案内されています。

現時点ではAlpha版でSoftcoreのみ

注意したいのは、「xeRAbora」が現在もAlpha段階の実験的なプロジェクトであることです。v0.1.0-alpha.14についてもGitHubではプレリリースとして公開されています。

また、RetroAchievementsの実績は現時点ではSoftcoreモードとして扱われ、Hardcoreモードには対応していません。公式ではHardcoreとしての利用にはRetroAchievements側の承認が必要になると説明しています。

ゲームごとの対応状況にも違いがあるため、すべてのPS2タイトルやすべての実績が問題なく動作することが保証されているわけではありません。Android端末ごとの動作や安定性についても、利用する環境によって差が出る可能性があります。

とはいえ、PS2実機でRetroAchievementsを楽しむために常時PCを用意しておく必要がなくなったのは大きな変化です。使わなくなったAndroidスマートフォンなどをxeRAbora専用クライアントとして活用するといった使い方もできそうです。

昔のPS2実機を今も現役で使っている人にとっては、RetroAchievementsを導入するハードルをひとつ下げてくれるアップデートといえそうです。

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