PS Vitaで昔の3D携帯ゲームも動く!『J2Vita』v0.9.1公開、Java版『バイオハザード』2作に対応

PS Vitaで昔の3D携帯ゲームも動く!『J2Vita』v0.9.1公開、Java版『バイオハザード』2作に対応

かつての携帯電話向けJavaゲームをPS Vitaで動かす非公式ソフト『J2Vita』の新バージョンとなるv0.9.1が公開され、2026年11月2日付でBrewologyに掲載されました。今回のアップデートでは新たに3Dゲームの描画に対応し、Javaコードの実行速度も約1.7倍に高速化されています。

『J2Vita』は、開発者のKiddRwxSsj氏が10月31日に初の一般公開版をリリースしたばかりのソフトウェアです。当サイトでも以前紹介しましたが、今回の更新によって、これまで対応していなかった3D携帯ゲームも動作対象に加わりました。

●『J2Vita』GitHub Releases(v0.9.1ダウンロード)
https://github.com/KiddRwxSsj/j2vita/releases/tag/v0.9.1

●『J2Vita』GitHub(仕様・導入方法)
https://github.com/KiddRwxSsj/j2vita

Java携帯版『バイオハザード』2作品がプレイ可能に!

今回のアップデートで注目したいのが、3D描画機能の追加です。新たに「MascotCapsule Micro3D v3」と「M3G(JSR-184)」という、かつての携帯電話向け3Dゲームで使われていた描画規格に対応しました。これにより、従来は動かせなかった3DゲームもPS Vita上で実行できるようになっています。

開発者が公開したリリースノートでは、動作するゲームの具体例として『Resident Evil: The Missions』と『Resident Evil: Degeneration』の2作品が挙げられています。いずれも『バイオハザード』シリーズの携帯電話向け作品で、PlayStation向けやAndroidスマートフォン向けに発売されたゲームとは異なるものです。

ただし、今回の3D描画への対応は、すべての携帯電話向け3Dゲームの動作を保証するものではありません。また、3D描画はソフトウェア処理によって実現されているため、2Dゲームと比べると動作が重くなる場合があります。なお、上記2作品については開発者による動作報告であり、当サイトで実機検証を行ったものではありません。

Javaコードの実行速度が約1.7倍に!ゲームの自動認識にも対応

もうひとつの大きな変更点が、Javaコードの実行速度の改善です。開発者によると、従来と比べて約1.7倍に高速化されており、『Spider-Man: Ultimate Power』のような処理負荷の高いゲームでも、フレームレートが安定しやすくなったとされています。

ゲームの追加方法も改善されています。現在の公式READMEでは、用意したゲームの「.jar」ファイルを「ux0/j2vita/games/」にコピーするだけで、自動的に認識して一覧に表示される仕組みになっています。以前のように、ゲームを個別に選んでインストールする操作は必要ありません。

なお、当サイトが紹介した初公開版の記事ではゲームの保存先を「ux0/j2vita/games/」と記載していましたが、今回の記事では最新の公式READMEに記載されたパスを採用しています。導入する際は、公式の説明もあわせて確認してください。

このほか、PS Vitaのシステムキーボードを利用した文字入力や、AMR形式の効果音再生にも対応。画面解像度についても、新たに480×320と320×480が追加されています。

すでにv0.9.0を導入している場合は、VitaShellを利用して新しいVPKファイルを上書きインストールすることで、既存のゲームやセーブデータ、設定を維持したまま更新できると案内されています。

ただし、『J2Vita』が対応しているのは、基本的にJava MEの「MIDP 2.0/CLDC 1.1」規格で作られたゲームです。日本のiモード向けに使われていたDoJaなどの独自規格にも対応しているわけではないため、国内のガラケー向けゲームがそのまま動くとは限りません。また、ネットワーク通信やBluetoothも現時点では未対応となっています。

『J2Vita』は無料で公開されていますが、利用にはHENkaku/Ensōなどを導入した非公式ソフトウェアの実行環境が必要です。ゲームデータ自体は付属しておらず、利用者が適法に用意する必要があります。

初公開から間もない段階で3Dゲームへの対応や高速化が進んだことで、PS Vitaで楽しめるJava携帯ゲームの幅も広がりつつあります。今後、どのような作品が動作するようになるのか、互換性の向上にも注目したいところです。


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