PS Vita向けの非公式復旧支援ツール『PS Vita Recovery Menu』のv1.2.0が、開発者のDrinkingSubset氏によって2026年10月30日に公開されました。今回のアップデートでは、ホーム画面のフォルダー構成やアプリのアイコンの並び順をバックアップし、あとから復元できる新機能『Home Screen Layout』が追加されています。
これまでデータベースを再構築すると、ホーム画面の配置が失われる点が問題でしたが、今回の更新によって事前に保存したレイアウトを復元できるようになりました。ホーム画面を細かく整理している人にとって、再構築後に一から並べ直す手間を減らせる機能といえそうです。
●『PS Vita Recovery Menu』v1.2.0配布ページ
https://github.com/DrinkingSubset/PS-Vita-Recovery-Menu-Project/releases/tag/v1.2.0
●『PS Vita Recovery Menu』開発元プロジェクト
https://github.com/DrinkingSubset/PS-Vita-Recovery-Menu-Project
データベース再構築で失われるホーム画面の配置を保存
『PS Vita Recovery Menu』は、改造済みのPS Vitaでプラグインの管理やシステム診断、ストレージ関連の修復などを行う非公式のHomebrewツールです。当サイトで10月26日に紹介したv1.1.6では、『Rebuild Database』によるデータベース再構築機能が改善されました。
ただし、この操作を行うと、ホーム画面に作成したフォルダーやアイコンの並び順が失われてしまうという注意点がありました。ゲームやアプリをジャンル別のフォルダーに分けたり、よく使うものを先頭に配置したりしている場合、再構築後に整理し直さなければならなかったわけです。
そこでv1.2.0では、メインメニューに『Home Screen Layout』が追加されました。ここから『Back Up Layout』を実行すると、ホーム画面のページ構成、フォルダーの名前とアイコン、アプリのバブルの並び順、ページごとのウェーブの色を保存できます。
バックアップの保存先はux0:data/vita_recovery/layout/です。新しいバックアップを作成しても以前のバックアップは保持され、必要に応じて過去のレイアウトを選んで復元できる仕組みになっています。
再構築後はバックアップからフォルダーや並び順を復元
保存した配置を元に戻すには、『Home Screen Layout』から『Restore Latest Backup』を選択します。以前のバックアップを利用したい場合は、『Restore Older Backup』も用意されています。復元を実行すると、設定を反映するためにPS Vitaが再起動されます。
また、今回の更新では『Rebuild Database』を実行する際に、先にホーム画面のレイアウトをバックアップする処理も追加されました。開発者は、データベースを再構築したあとに『Home Screen Layout』→『Restore Latest Backup』を選び、フォルダーなどの配置を戻す流れを案内しています。
気になるのが、バックアップを作成したあとにアプリを追加・削除した場合の扱いです。開発者の説明によると、バックアップ後にアンインストールしたアプリは復元時にスキップされ、一方で新たにインストールしたアプリは最後のバブルの後ろに追加されます。
さらに、復元を行う前のデータベースはur0:shell/db/app.db.prelayoutという名前で保持されます。ただし、こうした仕組みが用意されていても、あらゆる環境で元の状態に戻せることを保証するものではありません。
『Ensō』環境が必要! 起動用プラグインの更新も忘れずに
利用するうえで注意したいのが対応環境です。『PS Vita Recovery Menu』はファームウェア3.60~3.74のHENkaku/Ensō環境に対応していますが、今回のホーム画面レイアウトの復元とデータベース再構築には『Ensō』が必要です。また、HENkakuの設定で『Enable Unsafe Homebrew』を有効にしておく必要があります。
もうひとつ重要なのが、v1.2.0では起動用プラグイン自体が変更されている点です。配布ページからVitaRecovery.vpkをダウンロードして『VitaShell』でインストールしたあと、アプリの『Advanced』→『Boot Recovery』→『Install / Update Boot Recovery』を実行し、PS Vitaを再起動する必要があります。古いプラグインが残っている場合などには、更新を促す通知も表示されるようになりました。
開発者はPS Vita 2000の3.65 Ensō環境と、PS Vita 1000の3.60/3.65 Ensō環境で動作を確認しています。いずれもSD2Vitaを使用しており、ソニー製メモリーカードでの動作は現時点で未検証です。
なお、当サイトでは10月29日にv1.1.8で追加された『Undo Safe Mode』も紹介しました。こちらはセーフモード実行前のプラグイン設定を復元する機能であり、今回追加されたホーム画面のレイアウト復元とは別のものです。
ホーム画面を一から整理し直さずに済む可能性があるのは、今回の更新の大きなメリットでしょう。ただし、システムのデータベースや起動用プラグインを扱う非公式ツールであり、当サイトでも今回の機能を実機で独自に検証したわけではありません。利用する場合は重要なデータを別途バックアップし、配布ページに記載された導入手順や注意事項を十分に確認しておきましょう。




















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