PlayStation向けに発売された『クラッシュ・バンディクー』を、NINTENDO64上で動作させる非公式移植プロジェクトが登場しました。開発者old_pirate氏が2026年10月27日、試作版のROMイメージをitch.ioで公開しています。現時点では1ステージのみですが、当時は存在しなかったNINTENDO64版を実際にプレイできる段階に到達しました。
●『Crash Bandicoot (N64)』/old_pirate(itch.io)
https://old-pirate.itch.io/crash-bandicoot
PlayStationの人気作が、ライバルだったNINTENDO64に
1996年にPlayStation向けに登場した『クラッシュ・バンディクー』は、当時のPlayStationを代表するアクションゲームのひとつです。主人公クラッシュを操作し、箱を壊したり障害物を避けたりしながらゴールを目指す作品として知られています。
一方のNINTENDO64は、当時PlayStationと競合していた任天堂のゲーム機です。初代『クラッシュ・バンディクー』がNINTENDO64向けに公式発売されることはなく、今回のプロジェクトは「もしあのときNINTENDO64版があったら」という組み合わせを、約30年後に形にしたものといえます。


現時点で遊べるのは1ステージ。音楽や効果音は未実装
公開されているファイルは『crash1.z64』で、サイズは約6.9MB。開発者の説明によると、1ステージを最初から最後までプレイできる状態ですが、音楽と効果音はまだ実装されていません。また、プレイ中にフリーズする場合もあるとしています。
動作には4MBの『Expansion Pak(メモリー拡張パック)』が必要です。なお、配布されているのは通常の市販カートリッジではなく、NINTENDO64向けのROMイメージです。NINTENDO64実機で動かすには、Expansion Pakに加えて、ROMを読み込めるフラッシュカートリッジなどの機材が必要になります。
海外メディア『Retro Dodo』は、『SummerCart64(SC64)』を使用し、オリジナルのNINTENDO64本体で動かした様子を報告しています。同メディアによれば、動作が重く感じられる場面はあるものの、公開されているステージを最後まで進められたとのことです。ただし、これは第三者による実機テストの結果であり、ほかのフラッシュカートリッジやエミュレーターなどの互換性まで確認されたわけではありません。


完成版ではなく、開発中の試作段階
配布ページでは開発状況が『In development』とされており、現在も開発中の作品です。今後、ほかのステージや音楽・効果音がどこまで実装されるのか、完成版がいつ公開されるのかは明らかになっていません。ソニーやゲームの権利元による公式移植でもない点には注意が必要です。
それでも、PlayStationの代表作が、当時のライバル機だったNINTENDO64で動くというのは興味深いところです。まだ遊べる範囲は限られていますが、あの時代には実現しなかった組み合わせを体験できる、ユニークなファン制作プロジェクトといえそうです。
via.Retro DoDo




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