オープンソースのターン制ファンタジー戦略ゲーム『The Battle for Wesnoth』をPS Vitaで遊べるようにした非公式移植版『Wesnoth Vita』v0.1が、2026年10月29日に公開されました。開発を手がけたのはNathan Kewley氏で、PS Vitaのタッチスクリーンや各種ボタンを使って、部隊を指揮する戦略ゲームを楽しめるようになっています。
●Wesnoth Vita(GitHub)
https://github.com/NathanKewley/wesnoth-vita
●The Battle for Wesnoth(原作公式)
https://www.wesnoth.org/
部隊を指揮して戦うターン制ストラテジー
原作の『The Battle for Wesnoth』は、PC向けに長年開発が続けられている無料のターン制ストラテジーゲームです。剣や魔法が登場するファンタジー世界を舞台に、プレイヤーは複数のユニットからなる部隊を指揮し、敵軍と戦っていきます。
戦場は六角形のマスで区切られており、ユニットを移動させて敵を攻撃するだけではなく、地形による有利・不利やユニットごとの特性なども考えながら進めていくのが特徴です。原作には物語に沿って戦いを進めるキャンペーンも多数用意されており、ひとつのキャラクターを直接操作するアクションゲームとは異なる、じっくり考えて遊ぶ楽しさがあります。
今回公開された『Wesnoth Vita』は、このゲームをPS Vita向けに移植したものです。ベースとなっているのは2024年3月に公開された原作のバージョン1.18で、開発者によると、SDL2を使用した最後のバージョンであることから採用したとのことです。
タッチ操作と各種ボタンに対応
『Wesnoth Vita』では、PS Vitaのタッチスクリーンを使ってユニットの選択や移動、敵への攻撃が行えます。マップ上をドラッグすれば表示位置を動かすことができ、メニューなどではタップによる項目の選択や、スクロールバーの操作も可能です。
ボタン操作にも対応しており、左スティックでポインターを移動し、方向キーまたは右スティックでマップのスクロールやリスト内の移動が行えます。L/Rボタンには画面の縮小・拡大、□ボタンには次のユニットの選択、SELECTボタンにはターン終了が割り当てられています。
このほか、×ボタンは左クリック、○ボタンは右クリック、△ボタンはEnterキー、STARTボタンはメニューの表示やキャンセルに相当します。文字入力欄をタップするとPS Vitaのソフトウェアキーボードが開く仕組みで、背面タッチパッドは使用しません。
キャンペーン序盤は動作確認済み、ロード時間などには注意
開発者によると、さまざまなサイズの対戦用マップを複数プレイしたほか、キャンペーン『The Rise of Wesnoth』の序盤数ミッションについても、問題なく進められることを確認したとしています。ただし、すべてのキャンペーンを最後までプレイして動作を確認したわけではありません。
動作速度については、開発者は調整の結果、多くの場面で約60fpsで動作すると説明しています。その一方で、特定のイベントでは処理速度が低下したり、一時的に画面が止まったりする場合もあるとのことです。また、初回起動時の読み込みや、ゲーム中のロードには時間がかかるため、しばらく待つよう案内されています。
なお、これらは開発者による報告であり、当サイトでPS Vita実機を使用して検証した結果ではありません。
VPKを導入してプレイ可能
『Wesnoth Vita』v0.1は、配布されているVPKファイルをインストールする方式です。配布ページによると、ゲームに必要なデータはVPKに同梱されているため、PC版のデータを別途用意する手順は案内されていません。ただし、ファイルに必要なデータがまとめられていることから、インストールにも時間がかかるとされています。
なお、本作はソニーが公式に配信しているPS Vita用ソフトではなく、ホームブリューを実行できる環境が必要です。また、原作にはアドオンやマルチプレイヤーといった機能がありますが、PS Vita移植版では開発者による動作テストが行われていません。日本語表示や日本語入力の可否も現時点では確認できていないため、導入を考えている人は初期バージョンである点に注意したいところです。

















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