Andrés Borghi氏とSaibot Studiosが開発し、New Blood Interactiveが販売するサバイバルホラーアドベンチャーゲーム『Tenebris Somnia(テネブリス・ソムニア)』が、2026年10月16日に発売されました。対応機種はWindows PCとXbox Series X|Sで、日本語にも対応しています。
本作の最大の特徴は、8ビットや16ビット時代のゲームを思わせるドット絵と、実際の俳優が出演する実写映像を組み合わせているところです。普段は昔ながらの2Dゲームとして進行しますが、物語の重要な場面では突然リアルな映像へと切り替わり、実写ならではの恐怖演出が展開されます。
さらに、単に実写映像を挿入するだけではなく、特殊メイクや本格的な撮影技術を用いている点も見どころです。発売に合わせて公開された開発舞台裏の記事では、こうした独特の演出が生まれた経緯や、その制作方法についても明かされています。
●Tenebris Somnia(Steam)
https://store.steampowered.com/app/2121510/Tenebris_Somnia/
●Tenebris Somnia(Xbox日本ストア)
https://www.xbox.com/ja-JP/games/store/tenebris-somnia/9pk5kg7hprhz
●Tenebris Somnia: Blood, Pixels, and Prosthetics(Xbox Wire/開発舞台裏)
https://news.xbox.com/en-us/2026/10/16/tenebris-somnia-live-action-survival-horror/
ドット絵のホラーゲームが突然実写映像に!
『Tenebris Somnia』は、『バイオハザード』や『サイレントヒル』といった往年のサバイバルホラー作品から影響を受けながら、グラフィックをレトロな2Dスタイルに落とし込んだ完全新作のホラーアドベンチャーゲームです。
主人公は、ジュリアという若い女性です。ある日、元恋人が恐ろしい怪物に襲われる悪夢を見た彼女は、彼の安否を確かめるためにアパートを訪れます。しかし、そこで待っていたのは、悪夢をはるかに超える恐ろしい出来事でした。
ゲームでは、ジュリアを操作して不気味な場所を探索し、謎解きに挑んだり、襲いかかってくるクリーチャーと戦ったりしながら物語を進めていきます。グラフィックはファミコンやスーパーファミコン時代を思わせるドット絵で描かれており、どこか懐かしい雰囲気が漂っています。

ところが、ゲームの重要な場面では、画面が突然実写映像に切り替わります。それまでドット絵で表現されていた世界が現実の俳優による映像となり、怪物の不気味な姿や恐ろしい出来事が、より生々しく描かれるのです。
面白いのは、こうした映像が単なるイベントシーンとして独立しているわけではないところです。
開発スタッフによると、本作の実写映像は、昔のゲームによくあったステージクリア後のご褒美として用意されたものではありません。ゲームプレイと直接結び付けられており、いつ映像が始まり、いつ終わるのかわからないように設計されています。
場合によっては、実写映像が終わった直後に敵との戦闘が始まることもあるそうです。ドット絵と実写を行き来することで、プレイヤーに常に緊張感を与えることを狙っているといいます。
実際の俳優と特殊メイクで恐怖シーンを撮影
そもそも、なぜドット絵のゲームと実写映像を組み合わせようと考えたのでしょうか?
Xbox Wireに掲載された開発舞台裏の記事によると、そのきっかけとなったのは、制作者のAndrés Borghi氏が『FAITH: The Unholy Trinity』をプレイしていたときのことでした。
映画制作とインディーゲーム開発の両方に携わってきた同氏は、このゲームを配信中に、ドット絵のホラーゲームに実写のカットシーンを組み込むアイデアを思いついたそうです。
その後、Saibot StudiosのTobías Rusjan氏とともにデモ版の制作を進め、最終的に『FAITH: The Unholy Trinity』や『DUSK』などを手掛けてきたNew Blood Interactiveとのパブリッシング契約につながりました。

実写映像の制作には、アルゼンチンのプロの映像制作チームが参加しています。主人公ジュリアを演じているのは、アルゼンチンの俳優Clara Kovacic氏です。
また、クリーチャーの特殊効果には、ホラー映画『When Evil Lurks』などに携わったMarcos Berta氏が関わっています。
撮影もかなり本格的なものだったようです。Xbox Wireの記事では、17世紀に建てられたアルゼンチンの大聖堂で、床に人工血液をまいて撮影したエピソードや、深夜の地下鉄で撮影を行ったことなどが紹介されています。
怪物の表現にもこだわっており、出演者の顔から型を取ってシリコン製のマスクや特殊造形物を制作。それらを実際に装着し、メイクを施すことでクリーチャーの姿を作り上げています。この特殊メイクだけでも、毎回数時間を必要としたそうです。
もちろん、映像の一部にはCGIも使用されていますが、基本的には実際の俳優や撮影セット、特殊メイクなどを組み合わせた制作が行われています。
また、制作スタッフは、ゲームや実写映像の制作に生成AIを使用していないことも説明しています。ドット絵やアニメーションも手作業で描かれており、日本語を含むローカライズについても人間の翻訳者が担当したとのことです。
こうしたこだわりを盛り込みながら、本作は約4年の制作期間を経て完成しました。昔ながらのドット絵で描かれたゲームでありながら、その裏側では本格的なホラー映画に近い制作が行われていたというわけです。

SteamとXboxで発売!日本語にも対応
『Tenebris Somnia』は、Windows PC向けにSteamとXbox PCで販売されているほか、Xbox Series X|Sでも発売されています。
Steam版は、日本語インターフェースと日本語字幕に対応。Steam Deckについても、互換性が「確認済み」と表示されています。また、無料デモ版も配信されているため、購入前にゲームの雰囲気を確かめることが可能です。

一方、Xbox版は「Xbox Play Anywhere」に対応しています。これは、対応するXboxストアでゲームを購入すると、Xbox Series X|SとWindows PCの両方で追加購入せずにプレイできる仕組みです。なお、Steam版を購入することでXbox版も利用できるという意味ではないため、この点は注意が必要です。
Xbox日本ストアでは、10月17日の確認時点で通常価格2900円のところ、発売記念セールとして2320円で販売されています。価格やセール期間については、購入時にストアで確認してください。
8ビットや16ビット時代を思わせるドット絵の世界と、現代の映像制作技術によるリアルなホラー表現。そのふたつを単に組み合わせるだけではなく、ゲームプレイそのものに取り入れているところが、本作の大きな特徴といえそうです。
レトロゲームならではの雰囲気を楽しみたい人はもちろん、少し変わった演出のホラーゲームを探している人にとっても、気になる作品ではないでしょうか。















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