ドリームキャストの『ジェット セット ラジオ』がPSPで遊べるように!非公式移植「JGR Portable」のBeta 1が公開

ドリームキャストの『ジェット セット ラジオ』がPSPで遊べるように!非公式移植「JGR Portable」のBeta 1が公開

ドリームキャストの人気ゲーム『ジェット セット ラジオ』をPSPで楽しめるようにする非公式移植プロジェクト「JGR Portable」のBeta 1が、2026年10月15日に公開されました。開発を進めているのはbeckerd氏で、GitHubでは実行ファイルを含むパッケージが配布されています。また、10月16日には起動処理などを改善したv1.0.2も公開されました。

これまで開発中として紹介されていたプロジェクトですが、今回のベータ版公開によって、実際にPSPで試せる段階に進んだことになります。ただし、利用するには対応するオリジナルのゲームデータが必要で、現時点では北米版のみがサポートされています。

●GitHub – JGR Portable Releases
https://github.com/beckerd/psp_jgr_portable/releases

●GitHub – JGR Portable
https://github.com/beckerd/psp_jgr_portable

開発中だった『ジェット セット ラジオ』のPSP移植版がついに公開!

『ジェット セット ラジオ』は、2000年にセガからドリームキャスト向けに発売されたアクションゲームです。ローラースケートで街中を駆け巡りながらグラフィティを描いていくという独特のゲーム性に加え、アニメ調のグラフィックや個性的な音楽などでも人気を集めました。北米では『Jet Grind Radio』というタイトルで発売されています。

そんな本作をPSP向けに移植するために開発されているのが、「JGR Portable」です。リバースエンジニアリングによってPSP上で動作するようにしたネイティブ移植で、セガやソニーとは関係のない非公式プロジェクトとなっています。

当サイトでは10月10日に、PSP向けに開発されているさまざまな非公式移植作品を紹介しました。そのなかでも『ジェット セット ラジオ』は、公開バイナリーが用意されていない開発中のプロジェクトとして取り上げています。

しかし、今回公開されたBeta 1では、PSPで起動するための「EBOOT.PBP」を含むパッケージが配布されています。つまり、対応するゲームデータを用意すれば、誰でも自分のPSPで試せるようになったというわけです。

なお、今回の配布はあくまでもベータ版です。開発は現在も続いており、すべての機能やステージで問題なく動作することが保証されているわけではありません。

PSP-1000からPSP goまで対応!ただし北米版のゲームデータが必要

「JGR Portable」の対応機種として案内されているのは、PSP-1000、PSP-2000、PSP-3000、PSP Street、PSP goの5モデルです。メインメモリーが32MBの初代PSPも対象となっているのは、興味深いポイントではないでしょうか。

ただし、ゲームを動かすにはHomebrewが起動できるPSP環境と、オリジナルのゲームデータが必要です。現在サポートされているのは、ドリームキャストの北米版『Jet Grind Radio』(MK-51058、V1.005)のGDI形式ディスクイメージのみとなっています。

日本版を含むほかの地域のバージョンや、CHD形式、CDI形式には現時点では対応していません。そのため、日本版の『ジェット セット ラジオ』を所有しているだけでは、そのまま利用することはできない点に注意が必要です。

導入する際は、GitHubのReleasesページから「JGR_PORTABLE-1.0.2.zip」をダウンロードします。このZIPには、PSP用実行ファイルの「EBOOT.PBP」と、ゲームデータを準備するための「Prepare 1.0.2.html」、READMEなどが含まれています。

オリジナルのゲームデータは含まれていないため、正規に所有している対応ソフトから別途用意する必要があります。

ゲームデータの準備には、PC上のGoogle Chromeを利用する方法が推奨されています。対応するGDIファイルと必要なトラックファイルを用意し、付属のHTMLファイルをChromeで開いて変換処理を行うことで、PSP用の「data」フォルダーが生成される仕組みです。この処理はPC内で行われ、ゲームデータが外部サーバーにアップロードされることはありません。

変換が完了したら、「EBOOT.PBP」と生成された「data」フォルダーを、PSPの「PSP/GAME/JGR_PORTABLE/」にコピーします。これでPSPのゲームメニューから起動できるようになります。

また、PCを使わずにPSP本体でゲームデータを準備する方法も用意されています。ただし、開発元の説明では処理に約1時間かかった例もあり、PCで準備したほうが効率的です。

ちなみに、セーブデータはゲーム本体とは別のPSP標準セーブデータフォルダーに保存される仕組みになっています。

最新のv1.0.2では起動処理やゲームデータの準備機能を改善

Beta 1は10月15日に最初のv1.0が公開され、同日にはv1.0.1、翌16日にはv1.0.2へと更新されています。

最新版となるv1.0.2では、ゲームの起動処理が見直されました。これまでの処理を変更し、ゲームデータ変換用のモジュールを必要な場合にのみ読み込むことで、ゲーム開始前に使用していたメモリーを解放できるようになっています。

また、macOSなどで作成される、ファイル名がドットから始まる隠しファイルを誤ってゲームデータとして認識してしまう問題にも対処しています。

さらに、v1.0.1で修正されたWindows環境でのゲームデータ準備時に発生するファイル名に関する問題も、引き続き修正内容に含まれています。

すでにv1.0.1などを導入している場合は、基本的に「EBOOT.PBP」を最新版に置き換えることで更新できます。一方、新規導入の場合は、同じv1.0.2に含まれる実行ファイルとデータ準備用HTMLファイルを組み合わせて利用する必要があります。

なお、現在はBeta 1ということで、実際のパフォーマンスや安定性については今後も改善が進められていく見込みです。各PSPモデルにおけるフレームレートや、ゲーム全体の動作状況についても、引き続き検証が必要となります。

かつてドリームキャストで楽しんだ『ジェット セット ラジオ』が、携帯ゲーム機のPSPで動くというだけでも興味深いプロジェクトです。正式な完成版ではないものの、実際に試せるベータ版が公開されたことで、今後の開発にもますます期待が高まります。

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