PS1エミュレーター「DuckStation」のPreview版に、新たな描画設定「Filter Framebuffer Uploads」が追加されました。この機能を含むPreview版は、2026年9月18日14時27分ごろ(日本時間)に公開されています。
新機能は、『バイオハザード』や『ディノクライシス』などで使われている背景の表示に、テクスチャーフィルターを適用できるようにするものです。PS1タイトルを内部解像度を上げて遊ぶ際などに、背景の見え方をより滑らかに調整する新たな選択肢となります。
●DuckStation Latest Preview Build
https://github.com/stenzek/duckstation/releases/tag/preview
『バイオハザード』『ディノクライシス』などの背景にフィルターを適用
今回追加された「Filter Framebuffer Uploads」は、選択しているスプライト用のテクスチャーフィルターを、フレームバッファーへのアップロードにも適用するための設定です。開発者のStenzek氏は、対象となる具体例として『Resident Evil(バイオハザード)』や『Dino Crisis(ディノクライシス)』を挙げています。
これらの作品では、3Dで描画されたキャラクターなどに対して、あらかじめ用意された2Dの背景画像を組み合わせる表現が使われています。DuckStation側で内部解像度を高くしても、こうした背景部分の見え方は3Dオブジェクトとは性質が異なりますが、今回の設定ではフレームバッファーへ転送される画像にもフィルターを適用することで、背景を滑らかに表示できる場合があります。
ただし、背景画像そのものを高解像度の素材へ置き換えたり、AIを利用して画像を高画質化したりする機能ではありません。あくまでもDuckStation側の描画時にフィルターを適用する仕組みであり、実際の見え方や効果はタイトルや場面、使用する設定によって異なるとみられます。
利用には内部解像度とテクスチャーフィルターの設定が必要
「Filter Framebuffer Uploads」は初期状態では無効になっています。また実装上は、内部解像度の倍率が1倍を超えており、スプライト用のテクスチャーフィルターに「Nearest」以外が選択されている場合に利用できるようになっています。
あわせて、「Minimum Framebuffer Upload Width」と「Minimum Framebuffer Upload Height」という設定も追加されました。これは、指定した幅や高さ以上のフレームバッファーアップロードだけをフィルターの対象にするためのもので、意図しないテクスチャーデータなどへのフィルター適用を避ける目的があります。
実際、開発者は今回の機能について、無条件にフィルターを適用するとパレットやテクスチャーデータが破損する可能性があるため、しきい値を設けていると説明しています。そのため、単純にオンにすればすべてのPS1タイトルの画質が向上するという種類の設定ではなく、ゲームや場面に応じて調整する高度な描画オプションという位置付けになりそうです。
現在はPreview版で利用可能
今回の変更は、Stenzek氏が追加したコミット「ac0e3a5c814b9f6b5101ba5697ad0a0e8b64a8d5」に含まれています。その後、このコミットを含む「Latest Preview Build」が9月18日5時27分ごろ(UTC)、日本時間では同日14時27分ごろに公開されました。
なお、現時点で配布されているのはPreview版であり、安定版への搭載を確認したものではありません。Preview版では今後も仕様や設定内容が変更される可能性があるため、試す場合はその点も考慮しておいたほうがよさそうです。
当サイトでは9月5日にも、DuckStation Preview版でゲーム起動中に本体リージョンを変更できるようになった更新を紹介しました。今回はそれとは異なり、PS1タイトルの背景表示を調整できる描画機能の追加となっています。
『バイオハザード』や『ディノクライシス』のような、背景画像と3Dキャラクターを組み合わせたタイトルでどの程度見た目が変化するのかは気になるところです。設定前後の違いを比較しながら、自分の好みに合った表示を探してみるのも面白そうです。















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