レトロゲーム機向けの改造基板などを手掛けるZaxour氏は、PCエンジン/TurboGrafx-16のRGB出力時の色味を補正する内部改造基板「Palette Cleanser」の販売を開始しました。日本時間では2026年9月19日0時30分ごろに、本人から販売開始が告知されています。
●Zaxour氏のKo-fiショップ
https://ko-fi.com/zaxour/shop
PCエンジンは、本体内部からRGB信号を取り出して映像を出力すること自体は可能です。しかし、一般的なRGB改造で取り出される信号は、本体内部でコンポジット映像へ変換される前のもの。そのため、純正状態のコンポジット出力とは色味が異なることが以前から知られていました。
実際、PCエンジンの映像エンコーダーではRGBの値が単純に変換されているわけではなく、内部のルックアップテーブルを介して色が変化しています。この仕組みについては過去の解析でも確認されており、RGB信号をそのまま取り出した場合、一部の色がコンポジット出力とは異なって表示されることが指摘されています。
「Palette Cleanser」は、こうしたPCエンジン特有の色の違いを補正しつつ、RGBによるシャープな映像出力を利用できるようにすることを目的とした改造基板です。RetroRGBでも、PCエンジンおよびTurboGrafx-16で、コンポジット映像だけではなくRGBでも適切な色を出力するための内部改造として紹介されています。
コンポジット、補正RGB、従来RGBの比較画像も公開
販売に先立ちZaxour氏は、実機を使った比較画像も公開しています。比較されているのは「コンポジット映像(CVBS)」「Palette Cleanserを利用したRGB」「従来のRGB」の3種類です。
比較に使用された本体には同氏の映像出力改造「TurboNanza」も搭載されており、コンポジット映像については精密抵抗を利用して生成したものが比較基準として使用されています。Palette Cleanserを通したRGBと従来のRGBを並べることで、同じRGB接続でも色の出方が異なることを確認できる内容となっています。
ちなみに、RGB改造したPCエンジンと純正の映像出力で色が異なる問題自体は以前から知られていました。PCエンジン用エミュレーター「Ootake」の開発者も、改造RGBでは赤系統が強く見えるケースなどを例に挙げ、コンポジット/RF出力とRGB改造機では色合いが異なると解説しています。
TurboNanza導入済みなら追加作業が少ないケースも
Palette Cleanserは本体内部に組み込む改造基板で、単純に本体の外側へ接続するだけの製品ではありません。
Zaxour氏によると、すでにTurboNanzaを導入しているユーザーの多くは、Palette Cleanserを追加する際に新たなハンダ付け作業を行わずに導入できるとのこと。ただし、本体の種類や既存の改造内容によって条件は異なります。
事前に公開された情報では、TurboNanza用のほか、8ピンDINやPioneer LaserActiveのPAC-N1/PAC-N10向けなど複数の構成が想定されています。一方で、9ピンDINやInterface Unit、TurboGrafx-CD、Super CD-ROM²などについては基板上のパッドを利用した作業が必要になるケースもあるため、購入前に自分の本体に必要な構成を確認しておいたほうがよさそうです。
基板本体は50ドルと報道。日本への送料などは要確認
RetroRGBによると、Palette Cleanser本体の価格は50ドルで、本体や導入方法によって別途アダプターが必要になる場合があります。ただし、今回当サイトでは販売ページの商品詳細を正常に取得できなかったため、価格や付属品については購入時に最新の情報を確認してください。
Zaxour氏のKo-fiショップでは現在、Palette Cleanserの発売告知が掲載されています。日本への発送可否や送料、在庫状況、発送時期などについても、購入画面での確認が必要です。
RGB化すれば必ず「本来の色」になるとは限らない、というPCエンジンならではの事情に踏み込んだPalette Cleanser。RGBならではのシャープさを維持しながら、純正のコンポジット出力に近い色味を狙いたい実機ユーザーにとって、興味深い選択肢となりそうです。
via.RetroRGB















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0