初代『Forza Horizon』の非公式PC移植「ReImagined」が進化!フレンド機能やチャット、FSR 3に対応

初代『Forza Horizon』の非公式PC移植「ReImagined」が進化!フレンド機能やチャット、FSR 3に対応

2012年にXbox 360向けに発売された初代『Forza Horizon』を、PCでネイティブ動作させる非公式プロジェクト「Forza Horizon 1: ReImagined」。その最新バージョンとなるv0.1.15とv0.1.16が、2026年10月17日に相次いで公開されました。

今回のアップデートでは、ほかのプレイヤーをフレンドに登録したり、チャットで交流したりできる機能が追加されています。さらに、NVIDIA DLSSやDLAA、AMD FSR 3といった現代的なグラフィック技術にも対応。Xbox 360時代のレースゲームを、現在のPC環境でより快適に楽しむための機能が充実してきています。

「Forza Horizon 1: ReImagined」は、開発者のDyotson氏が手掛けている非公式プロジェクトです。Xbox 360のPowerPC向けに作られたゲームコードを、ReXGlue SDKを利用した静的再コンパイルによってPC向けに変換。WindowsやLinux上でネイティブ動作させることを目指しています。

●Forza Horizon 1: ReImagined — GitHub Releases
https://github.com/Dyotson/ForzaHorizon1-ReImagined/releases

●プロジェクト公式GitHub
https://github.com/Dyotson/ForzaHorizon1-ReImagined

フレンド登録やチャットでオンライン交流が可能に

v0.1.15で追加された機能の中でも、特に注目したいのがオンラインでの交流機能です。

本プロジェクトでは、独自の「Forza Live」サーバーを利用したオンラインプレイに対応しています。複数のプレイヤーが同じコロラドの世界を走行できる「Horizon World」や、オンラインレース、ランキングなども利用できますが、今回のアップデートでは、そうした環境でほかのプレイヤーと交流するための機能がさらに拡充されました。

新たに追加されたフレンド機能では、ゲーマータグを使ってほかのプレイヤーを登録できるほか、フレンド申請の承認や拒否、登録解除、ブロックなどが行えます。ゲーム中にF8キーを押すことでフレンド画面を呼び出すことができ、登録した情報はサーバー側に保存される仕組みです。

さらに、F9キーを押すことでチャット画面を開くことも可能になりました。こちらは最大200文字のメッセージを送信できる機能で、同じパーティーのメンバーやHorizon Worldの参加者、フレンドなどとやり取りすることができます。

これにより、単にほかのプレイヤーと同じ世界を走るだけではなく、メッセージを送り合いながら交流できるようになったわけです。

このほか、パブリックサーバーを再起動してもロビーやHorizon Worldの情報が保持されるように改善されています。オンライン環境を安定して利用するための仕組みも、着実に整えられているようです。

FSR 3やDLSSにも対応!現代のPCに合わせて描画を強化

オンライン機能だけではなく、グラフィック面でも大きな進化が見られます。

まず、v0.1.15ではNVIDIA製GPU向けに、Vulkan環境でのDLSSとDLAAへの対応が追加されました。DLSSはAIを利用したアップスケーリングによって描画負荷と画質のバランスを調整する技術で、DLAAはAIを利用して画面の輪郭などを滑らかにするアンチエイリアシング技術です。

これらの設定は対応するNVIDIA製GPUを搭載した環境で利用でき、ゲームの表示設定から選択できます。

さらに、ウルトラワイドディスプレイにも対応しました。たとえば3440×1440のような対応解像度では、横に広い画面を活かしてゲームを表示できるほか、HUD(画面上に表示される情報)の配置も調整できます。ただし、すべてのウルトラワイド解像度に対応しているわけではなく、条件を満たさない場合は16:9表示に切り替わります。

続くv0.1.16では、AMD FSR 3の時間的アップスケーリング機能が追加されました。こちらはNVIDIA製GPUだけではなく、Vulkanに対応したAMD製やIntel製GPUでも利用できるとされています。

設定には「Quality」「Balanced」「Performance」「Native AA」の4種類が用意されており、利用するPCの性能や求める画質に合わせて選択できます。なお、今回追加されたのは時間的アップスケーリング機能であり、FSR 3のフレーム生成機能ではありません。

また、NVIDIA環境では描画倍率を2倍以上に設定した場合の処理も最適化されています。公開された測定例では、RTX 5060 Tiを使用した1440p環境において、59.7fpsから68.9fpsへとパフォーマンスが改善したと報告されています。

もっとも、これらの数値は特定の環境で測定されたものであり、すべてのPCで同じ結果が得られるわけではありません。また、FSR 3についても雨や夜間、半透明の表現などは引き続き調整が進められています。

以前紹介した「Pinyon Shift」とは別プロジェクト

ちなみに、当サイトでは以前、同じ初代『Forza Horizon』をPC向けに移植する非公式プロジェクト「Pinyon Shift 0.3.0」を紹介しました。

こちらもXbox 360版のゲームコードをPC向けに再コンパイルするという点では共通していますが、今回の「Forza Horizon 1: ReImagined」とは開発者が異なる別のプロジェクトです。

「Pinyon Shift 0.3.0」では、最大120fpsの高フレームレートや最大4倍の内部解像度、MODへの対応などが注目ポイントでした。一方、今回の「ReImagined」は、オンラインでの交流機能や現代的なグラフィック技術への対応を進めているところに特徴があります。

なお、「Forza Horizon 1: ReImagined」はMicrosoftやTurn 10 Studios、Playground Gamesによる公式PC移植ではありません。また、ゲーム本体のデータも配布されておらず、利用するには自分で所有しているXbox 360版『Forza Horizon』の対応ディスクISO、またはGames on Demandパッケージが必要です。

ランチャーにはWindows版とLinux版が用意されていますが、現時点では実験的な位置付けとなっており、環境によっては正常に動作しない可能性もあります。なお、v0.1.9以降のランチャーでは、更新を確認する機能も利用できます。

発売から14年が経過した初代『Forza Horizon』ですが、こうした非公式プロジェクトによって、単に当時のゲームを動かすだけではない、新しい遊び方が生まれつつあります。特に今回追加されたフレンド機能やチャットは、現在の『Forza Horizon』シリーズに近いオンライン体験を実現していくうえでも、興味深い進化といえそうです。

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