「バブルボブル」シリーズの第3作として知られる『パラソルスター』をメガドライブ向けに移植した非公式ファン作品「Parasol Stars (Megadrive / Genesis)」のBeta 2が、日本時間2026年10月17日に公開されました。開発を手掛けているのは、Oldschool Is Beautifulです。
今回のアップデートでは、これまでエミュレーターでしか正常に動作しなかったゲームを、メガドライブ実機でもプレイできるように修正。さらに、特殊なROMマッパーを必要としない4MB版も新たに追加され、フラッシュカートを利用して遊べる環境が広がっています。
本作は、1992年に発売されたAmiga版『Parasol Stars』をベースにした非公式のファン移植作品です。オリジナルのPCエンジン版とは異なるハードからの移植ですが、当時メガドライブ向けには発売されなかったタイトルを、実機で楽しめるようになった点が大きな特徴です。
●Parasol Stars (Megadrive / Genesis)
https://mlouvet.itch.io/parasol-stars-megadrive-genesis

実機で停止する問題を修正!4MB版も新たに追加
10月16日に公開された最初のBeta 1では、エミュレーター上でゲームを動作させることができたものの、メガドライブ実機ではオプション画面の後に画面が真っ暗になり、ゲームを進められない問題が発生していました。
その原因となっていたのが、メガドライブに搭載されている映像処理用チップ「VDP」へのアクセス方法です。エミュレーターでは問題なく処理できていたものの、実機では動作が停止してしまう状態になっていました。
今回のBeta 2ではこの問題が修正され、実機でもゲームを開始してプレイできるようになりました。さらに、グラフィックデータを転送する際に、サウンド処理を担当するZ80 CPUとの間で発生していたバス競合の問題も改善されています。
また、Amiga版のプログラムが、メガドライブではROMに割り当てられている領域へ書き込みを行おうとする問題にも対処。一部のフラッシュカートでは、この処理がゲームデータを破損させる原因となる可能性があったため、該当する書き込み処理を無効化しています。
もうひとつの大きな変更点が、4MB版の追加です。
従来の8MB版では、SSF2バンクマッパーと呼ばれる仕組みを利用する必要がありました。しかし、新たに用意された4MB版では、この特殊なマッパーが不要となり、8MBのROMに対応していないフラッシュカートなどでも利用しやすくなっています。
容量を半分に収めるため、4MB版では音楽データを「4-bit DPCM」という方式で圧縮しています。開発者によると、8MB版に近い音質を維持しているとのこと。ただし、隠しワールドについては容量の都合により、ワールド1の楽曲が使用されています。
Amiga版をベースにゲーム内容を丸ごと移植
『パラソルスター』は、1991年にタイトーからPCエンジン向けに発売されたアクションゲームです。『バブルボブル』『レインボーアイランド』に続くシリーズ第3作にあたり、主人公のバビーとボビーが魔法のパラソルを使い、敵を捕まえたり投げ飛ばしたりしながらステージを攻略していきます。
その後、Amigaやファミコン、ゲームボーイなどにも移植されましたが、メガドライブ向けの公式版は発売されませんでした。
今回のファン移植で特徴的なのは、Amiga版のゲームプログラムをメガドライブ向けに作り直すのではなく、オリジナルのコードをそのまま活用している点です。
Amigaとメガドライブは、いずれもモトローラの68000系CPUを採用しています。そのため、本作ではAmiga版のゲームコードをメガドライブの68000 CPU上で直接実行し、グラフィックやサウンドなど、ハードウェアに依存する部分をメガドライブ向けに置き換えるという方法が採られています。
ゲーム内容についても、すべてのワールドやボス、隠しワールド、エンディング、スタッフロールまで収録。ふたり同時プレイにも対応しており、2個目のコントローラーを接続することで一緒に遊ぶことができます。
操作はメガドライブの3ボタンパッドに対応しており、AまたはCボタンでジャンプ、Bボタンでパラソルを使った攻撃が可能です。
また、ゲーム開始前のオプション画面では、開始するワールドやラウンドを選択できるほか、残機を無制限にしたり、無敵状態を有効にしたりすることもできます。
実機対応はまだベータ段階
今回のBeta 2によってメガドライブ実機でのプレイが可能になりましたが、現時点ではすべての環境で正常に動作することが保証されているわけではありません。
開発者が実際に動作を確認したのは、メガドライブ本体とフラッシュカートを組み合わせた1例のみです。ほかのEverDriveシリーズや各種フラッシュカート、PAL/NTSC仕様の本体などについては、引き続き動作報告を募集しています。
また、PAL方式の50Hz環境では、NTSC方式と比較して音楽の再生速度が約1パーセント遅くなることも確認されています。
本作はあくまでもベータ版であり、グラフィックやサウンドの不具合、処理落ちなどが発生する可能性もあります。それでも、エミュレーターでの動作にとどまっていた作品が、実際のメガドライブ本体で遊べる段階に到達したことは、大きな進展といえるでしょう。
なお、本作はタイトーが公式に展開している『パラソルスター』とは別の、非商用ファンプロジェクトです。
Beta 2は現在、itch.ioの配布ページからダウンロードすることができます。8MB版と4MB版が用意されているため、利用する環境に合わせて選択するといいでしょう。















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