PS Vitaのゲームを、スマートフォンやPCのブラウザー上で動かせる非公式エミュレーター『vitaslop』の初回バージョンとなるv0.1.0が公開されました。開発者は2026年10月18日(日本時間)、Redditでプロジェクトを紹介しており、GitHubではソースコードに加えてWindows、macOS、Linux向けのアプリも配布されています。
●vitaslop ブラウザー版
https://cretz.github.io/vitaslop/
●vitaslop公式GitHubリポジトリ
https://github.com/cretz/vitaslop
●vitaslop v0.1.0 リリース情報
https://github.com/cretz/vitaslop/releases/tag/v0.1.0
本作の大きな特徴は、ブラウザー上でPS Vitaのゲームを直接実行できることです。ブラウザー版は専用アプリのインストールが不要で、対応する環境であれば公開されているWebページにアクセスして利用できます。
ブラウザー版では、WebGPUやWebAssemblyなどの技術を活用。PS Vitaで使われているARMプロセッサー向けの命令をWebAssemblyへ変換することで、ブラウザー上でゲームを実行できるようにしています。また、グラフィックの描画にはWebGPUを使用しており、音声や動画の再生、ゲームコントローラーによる操作にも対応しています。
現時点でブラウザー版を利用するには、WebGPU、JSPI、共有メモリー、OPFSといった機能への対応が必要です。開発者によると、最近のChromeやEdgeを使用したPCやAndroid端末が主な対象となっており、Androidの高性能なスマートフォンでは、一部のゲームがフルスピードで動作することもあるそうです。一方、モバイル版FirefoxやSafariには現時点で対応していません。
ゲームのデータやセーブデータなどは、サーバーにアップロードされることなく、使用している端末内に保存されます。ソニーの公式ファームウェアも必要ありませんが、プレイするには自分が所有するゲーム機から取得したゲームデータなどを用意する必要があります。
機能面では、追加コンテンツ(DLC)の導入や、rePatch形式のファイルを使ったMODにも対応しています。ただし、ゲーム自体のアップデートデータにはまだ対応していません。
GitHubでは、開発者が動作を確認したタイトルとして『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『リッジレーサー』『WipEout 2048』『DEAD OR ALIVE 5 PLUS』など、14作品が紹介されています。いずれもゲームプレイが可能な状態とされていますが、不具合が残っており、すべての作品が正常に動くことを保証するものではありません。
もうひとつ興味深いのが、このエミュレーターの開発方法です。開発者は、数ヵ月にわたってAIに細かく指示を与えながら制作を進めてきたと説明しています。GitHubでも、コードはすべてAIによって作成・保守されていることが明記されており、一般的な共同開発プロジェクトとして運営する予定はないようです。
現時点では対応できないゲームも多く、まだ完成度の高いエミュレーターというわけではありません。しかし、これまで専用アプリが必要だったPS Vitaのエミュレーションを、ブラウザー上で実現している点は興味深いところです。今後どこまで対応タイトルや動作性能が改善されていくのか、注目したいプロジェクトです。
via.Reddit














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