初代『Halo』Xbox版がAndroid/Windows/Linuxでネイティブ動作!実行ビルドも公開中

初代『Halo』Xbox版がAndroid/Windows/Linuxでネイティブ動作!実行ビルドも公開中

初代Xboxを代表するFPS『Halo: Combat Evolved』のXbox版を、WindowsやLinux、Androidで動作させるオープンソースプロジェクト「halo-ce-universal」が公開されています。

これは既存のPC版『Halo』を別の環境で動かしているものではなく、初代Xbox版をデコンパイルし、各プラットフォーム向けに移植したものです。すでにWindows、Linux、Android向けの実行ビルドも配布されており、単なる技術デモではなく、実際にゲームを動かせる段階まで開発が進んでいます。

●halo-ce-universal
https://github.com/cybersecurity/halo-ce-universal

初代Xbox版Build 2342を直接移植

「halo-ce-universal」がベースとしているのは、『Halo: Combat Evolved』Xbox版のBuild 2342です。デコンパイルされたゲームコードをベースに、WindowsやLinux、Android向けの環境へ移植することで動作を実現しています。

そのため、一般的なXboxエミュレーターのようにXbox本体の環境を再現してゲームを動かす方式とは異なります。Windows版とLinux版は32bit x86のネイティブ実行ファイルとして構築され、グラフィックスにはOpenGL 4.5、サウンドや入力まわりにはSDL3が使用されています。

Android版はarm64-v8a向けに用意されており、グラフィックスにはOpenGL ES 3、オーディオなどにはSDL3が利用されています。READMEではAndroid 9(API 28)以降が必要とされており、64bit環境を前提とした構成です。

Windows/Linux/Android向けビルドも配布

本プロジェクトではソースコードだけではなく、Windows、Linux、AndroidのそれぞれにRelease版とDebug版のビルドが用意されています。ゲームを遊ぶ場合はRelease版の利用が推奨されているため、自分でソースコードからコンパイルしなくても試すことが可能です。

2026年10月1日には短時間のうちに複数のビルドが公開されており、GitHub上では最新のBuild 64が「01 Oct 13:25」と表示されています。なお、GitHubの取得画面ではこの時刻のタイムゾーンまでは明示されていないため、日本時間としての断定は避けておきます。

最近の更新では、高解像度HUDやスナイパー表示の改善、ワイドスクリーン向けUI調整なども行われています。また、ゲーム内部の計算自体はオリジナル同様30Hzを維持しながら、表示側では補間によって60Hzや120Hz、240Hzといったディスプレイにも対応する仕組みが用意されています。

ゲームデータは別途用意する必要あり

注意したいのは、「halo-ce-universal」自体に『Halo: Combat Evolved』のゲームデータは含まれていないことです。ゲームを起動するには、ユーザー自身で用意したXbox版のディスクイメージ(.xisoまたは.iso)から「maps」フォルダーのデータを利用する必要があります。

WindowsとLinuxでは、初回起動時にディスクイメージを指定すると必要なデータが展開されます。Android版でも同様にディスクイメージをスマートフォンへコピーしてアプリから指定する仕組みで、READMEによると約1.8GBのデータが端末内に展開されます。

つまり、本プロジェクトはゲーム本体を配布するものではなく、あくまでも各プラットフォームでXbox版を動かすためのソースコードと実行環境を提供するものです。実際に利用する場合は、自身が所有するゲームから必要なデータを用意する必要があります。

Windows、Linux、Android間でSystem Linkも利用可能

さらに興味深いのが、初代Xbox版に搭載されていたSystem Linkを拡張した通信機能です。現行READMEでは、Windows、Linux、Androidの異なる環境同士を同じSystem Linkゲームへ参加させることが可能とされています。

オリジナルのXbox版では最大16人/4台だったSystem Linkの上限も拡張されており、本プロジェクトでは最大128人、最大128台までの構成に対応しています。また、ローカルネットワークだけではなく、招待リンクを利用してインターネット経由でSystem Linkに参加する仕組みも実装されています。

ただし、これは一般的なオンラインゲームとして「128人対戦サーバー」が提供されているという意味ではありません。あくまでも本プロジェクトが拡張したSystem Linkの仕様として、最大128人/128台まで扱えるというものです。

Android版はタッチ操作に非対応

現時点ではいくつか制限も残されています。Android版では画面のタッチ操作には対応しておらず、ゲームを操作するにはBluetoothやUSB接続のゲームコントローラー、またはキーボードが必要です。READMEではDualSenseを利用した操作例なども紹介されています。

また、Windows、Linux、Android版ともBink Videoには現時点で対応しておらず、ゲーム中のムービーはスキップされます。このほかAndroid版では端末側のメモリ構成などにも条件があるため、Android 9以降の端末ならすべて同じように動作するというわけではない点にも注意が必要です。

それでも、初代Xboxを象徴するタイトルのひとつである『Halo: Combat Evolved』のXbox版そのものをベースに、WindowsやLinuxだけではなくAndroidまで対象にしたネイティブ移植が進められているのは興味深いところです。

すでに一般向けビルドが継続的に更新されていることもあり、今後どこまで再現性や対応環境が広がっていくのか注目したいプロジェクトです。

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