1999年。この年の目玉といわれていたBlizzard Entertainmentの『ディアブロ2』は、翌年へと発売延期となったが、それを抜きにしても秀逸なRPGが多かった年である。中でも『レブナント』や『バルダーズゲート』をはじめとする海外系人気RPGのローカライズラッシュが相継いでいた。
今回紹介するのは、その海外系RPGのなかでもひときわ評判がよかった『ダークストーン』の日本語ローカライズ版である。ゲーム的には、ひとことで言ってしまえば『ディアブロ』のゲーム性やシステムをそのまま踏襲しつつ、画面を3Dで構成したというイメージだ。
プレイヤーごとに違った冒険が楽しめるランダムマップジェネレーターや、アイテムや装備を格納するイベントリー画面、数々の魔法などなど、ディアブロをさんざん遊んだユーザーならば、違いを見つける方が難しいぐらいかもしれない。
しかしながら、ゲームとしての古くささはまったくなく、かえって新鮮な気分でこのファンタジー世界に没入できるのである。
自分だけの世界で思う存分冒険
プレイヤーはまず、大きく分けて戦士、魔術師、盗賊、聖職者の4種類の職業をもった8種類の男女の中からひとつを選択し、キャラクターを作成する。このときに、もうひとり別のキャラクターを作成して一緒に冒険に出掛けることも可能だ(※1)。
このゲームの最終的な目的は、暗黒の世界に身をゆだねてしまった元修道士、ドラークを倒すことである。彼を倒すには、タイムオーブと呼ばれる7つのクリスタルすべてを集めなくてはならない。これらのクリスタルの持ち主は不明だが、ダンジョンに潜り様々なクエストをこなしていくことにより手に入れることができるのである。
ゲームに登場するモンスターは、80種類以上。30を越える魔法や、様々なアイテムも、冒険をしていくうちに手にすることができる。目的は同じだが、マップやクエストはニューゲームを選ぶたびに変わるので、何度でも遊ぶことができる。
ゲームの難易度も、レベルによって選べるようになっている。最初は”NOVICE”しか選ぶことが出来ないが、キャラクターのレベルが上がっていくことにより、”EXPERT”や”MASTER”といったさらに強力なダンジョンに挑めるようになるのだ。
4人同時マルチプレイで広がるゲームの面白さ
ディアブロライクなRPGといえば、期待してしまうのがマルチプレイモードだろう。当然ながらこのゲームでも、最大4人までの同時プレイに対応していた。だが、専用サーバーなどは用意されていなかった。そのため当時は相手を捜すために、PC系ゲームの販売を行っていた「PC-GAME.COM」や「PC和歌山」などが、攻略ページやBBSを設置しており、そちらでメンバーを募集などが行われていた。
ちなみに、マルチプレイで遊ぶとシングルプレイのデータが消えてしまうようになっていたため、ダークストーンフォルダの中にあるセーブフォルダを別の場所にコピーしておく必要があった。
※1
一緒に冒険に出掛けることも可能だ
この場合、もう1人のキャラクターは、コンピューターが担当する。ゲーム中、好きなときに操るキャラクターを選択することもできる。
(高島おしゃむ)
ゲーム概要
タイトル:ダークストーン -日本語吹替え版-
メーカー:ズー
対応ハード:Windows 95/98
ジャンル:RPG
発売日:1999年12月3日
価格:8800円(税別)
必要環境
CPU::Pentium 233MHz以上
メモリ:32MB以上
HD空き容量:170MB以上
CD:4倍速以上
ディスプレイ:DirectX6.1に対応したグラフィックカード(V-RAM4MB以上)
サウンド:DirectX6.1に対応したサウンドカード
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