【90年代PCゲーム男】大物デザイナーやプロミュージシャンも参加したアクションRPG『レブナント』

アイドス・インタラクティブから、『ディアブロ』(※1)キラーとして開発したアクションRPG『レブナント』が1999年10月29日に発売された。このゲームのキャラクターデザインは、映画『エイリアン4』なども手がけたDen Beauvais氏。バックに流れるサウンドも、人気バンド「Xymox」のRonie Moorings氏が担当しているなど、かなりの力の入れようだ。

ゲームの舞台となるのは、アクイロンという名の小さな国である。あるころから、自らを”変革の使徒”と名乗る邪教団が現れ、人々に恐怖を与えるようになってしまった。町は荒廃していき、この国の国王テンドリックの娘もその教団にさらわれてしまう。そこで、過去の英雄を呼びだし、王の娘アンドレアを連れ戻すために蘇生されたのが主人公ロークことレブナント(復活者)である。

謎の魔術師サードックによって蘇った彼は、過去の記憶を一切無くしてしていた。時が経ち、様々な経験を積んでいくことにより、少しずつその記憶も蘇っていくというのだ。こうしてロークは、レブナントとしての絶対命令であるアンドレア救出と、自分の過去を取り戻すという目的を持ち、旅立っていくのである。

格闘ゲーム並のコンボも採用した痛快なアクションが魅力!

最近のゲームはフルボイスが当たり前だが、このゲームも当時の作品にしては本当によくしゃべる。しかも字幕だけではなく、すべて日本語でしゃべるのである。2度、3度同じセリフを聞くのはつらいが、スペースキーを押すことによりスキップすることも可能だ。

このレブナントで、特に特徴的なのはモンスターとの格闘だろう。ほかのゲームではマウスなどをクリックするぐらいだが、このゲームではキーボードなどとの併用により、格闘ゲーム並のコンボ技などを実現している。レベルが上がるごとに、新しい技などを伝授してもらうことも可能だ。

自分の持っている武器や敵との組み合わせにより、ときにはブレーンバスターなどといったプロレス技も繰り出すことができる。

戦闘で特徴的なのはこれだけではない。前世で魔法の扱いにも長けていたというレブナントは、タリスマンという宝石のような物を組み合わせ、魔法を作り出すこともできるのである。

冒険をしていくうちに扱える魔法の種類も増え、より強力な攻撃が可能になるというわけだ。

シングルモードはジャパニーズライクな王道RPG

先にあげたディアブロとの大きな違いは、レブナントのシングルプレーは完全に物語に沿ってゲームが進行する、いわば『ドラゴンクエスト』(※2)のような一本道ストーリーというところだ。

ゲームとしての自由度はやや低いが、目的がハッキリしているので日本人好みのRPGともいえる。マルチプレイモードも用意されており、こちらでは、シングルモードで少しだけ登場したキャラクターなども使えるようになっている。

しかし、このゲームのマルチプレイモードは、スタート前に武器やレベルなども設定できてしまう。いわば、チート的な要素をシステムであらかじめ用意されているような感じだ。できればこのあたりはもう少しストイックに作られていたほうが良かったかもしれない。

とはいうものの、簡易的に友達と冒険を楽しめるという点では評価に値する。当時はユーザーサポートもしっかりしており、不具合などはすぐパッチが作られアップされていた。シングルプレーをクリアするのに掛かる時間は約40時間といわれている(最短記録はなんと3時間50分らしい)が、ストレスもなくさくさく遊べるので、終わったあとの印象はあっという間だったという感じである。

それは、ゲームにストレスがなく、ついつい熱中してしまうせいだからだと思う。何はともあれ、ストーリーの良さやアクションを含んだゲームとしての面白さは十分だ。

▲カーソルを近づけると唇のような形になり、会話が可能であることを示している。ときにはこちらの台詞を選択できることもある。
▲キャラクターがレベルアップをすると、まわりが光に包まれる。レベルアップと同時に、ショップに新しいアイテムなども追加されるようだ。
▲剣や斧を持っての格闘は、まるで日本の武士のよう。ゲーム中にも忍者などや侍が登場する。
▲広範囲にダメージを与えられる魔法メテオストームを詠唱したところ。序盤に登場する、ボスキャラなどにも有効だ。
▲マルチプレー時におけるキャラクター設定画面。レベルや武器などのほかに、細かいスキルの設定もできる。

※1『ディアブロ』
『スタークラフト』などでお馴染みのBlizzard Entertainmentが、1996年に発売したマルチプレー対応のアクションRPG。ランダムに作成される全16階からなるダンジョンの中を冒険するゲームである。ゲームデザインや操作性の良さに加えて、専用の無料サーバー『バトルネット』を設置し、世界中にディアブロ中毒社者を生み出したゲームである。ネットワークゲームの面白さを、はじめてわかりやす形で示してくれたタイトルともいえる。

『ドラゴンクエスト』
エニックス(現スクウェア・エニックス)が発売したコンシューマー向けRPG。世界3大RPGである『ウィザードリィ』と『ウルティマ』シリーズ(ちなみに、もう1作は『マイト&マジック』)の良いところを抽出して、わかりやすく仕立てた作品ともいわれている。

(高島おしゃむ)

ゲーム概要

タイトル:レブナント
メーカー:アイドス・インタラクティブ
対応ハード:Windows 95/98
ジャンル:アクションRPG
発売日:1999年10月29日
価格:8800円(税別)

必要環境
CPU::Pentium MMX 233MHz(3Dアクセラレータグラフィックカード搭載の場合、Pentium200MHz)
メモリ:32MB以上
HD空き容量:500MB以上
CD:4倍速以上
ディスプレイ:DirectX6.1に対応したグラフィックカード(AGP:4MB以上、PCI:8MB以上)
サウンド:SoundBlaster互換のサウンドカード

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こちらは、ゲームが発売された当時に書いた記事に一部加筆・訂正を加えたものです。データ等は当時のままになっています。
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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。