海外のハードウェア系サイト「Hackaday」は2026年8月18日、レトロコンピューティングをテーマにしたコンテスト「2026 Hackaday Retrocomputing Challenge」を開始しました。
●2026 Retrocomputing Challenge応募ページ
https://hackaday.io/contest/206399-retrocomputing-contest
古いコンピューターの修復だけではなく、現代のハードウェアを使って往年のコンピューターを再現するプロジェクトや、旧型機をインターネットへ接続するための周辺機器、さらには古いコンピューター向けの新作ソフトなど、かなり幅広い作品が対象になっています。
Hackadayがレトロコンピューティング作品を募集
Hackadayは電子工作やハードウェア改造、自作コンピューターなどを幅広く取り上げている海外サイトですが、これまでも数多くのレトロコンピューティング関連プロジェクトを紹介してきました。
今回開催される「2026 Hackaday Retrocomputing Challenge」は、そんなレトロコンピューター関連のプロジェクトをHackaday.io上で公開し、そのアイデアや技術を競うというものです。募集期間は2026年8月18日から10月27日まで。
参加するにはHackaday.io上に対象となるプロジェクトを作成し、どのようなものを製作したのかを公開します。Hackadayはその中からお気に入りの3プロジェクトを選出し、スポンサーのDigiKeyから150ドル分のギフト券を贈るとしています。
C64の修理から現代版レトロPCまでOK
面白いのは、「レトロコンピューティング」というかなり広いテーマが設定されていることです。さらに今回は、優秀作品とは別に4つの「Honorable Mention Categories(特別賞カテゴリー)」が用意されています。
Old Iron
実際の古いハードウェアを修復したり、再び動かしたりするプロジェクトです。Hackadayでは例として、廃棄されそうになっているCommodore 64を救出したり、PDP-8のコアメモリーを修復したりするといったものを挙げています。
つまり、ジャンク品のレトロPCを復活させるような王道のレストア系はこちらに該当します。
Modern Retro
こちらは逆に、現代の電子部品を使ってレトロコンピューターを再現するカテゴリーです。エミュレーションや互換機なども対象となっており、Hackadayでは「外見はTRS-80だが、中身は現代の電子機器」といったものを例に挙げています。
レトロゲーム好きにとっては、このカテゴリーが特に気になるところかもしれません。
明記されているのはエミュレーションや互換機ですが、考え方としてはRaspberry Piなどを使ったレトロマシンの再現や、現代の技術を使った互換ハードウェアなどとも相性のいいテーマになっています。
Retro-Modern
古いコンピューターそのものは維持しながら、現代でも便利に使えるようにするプロジェクトです。たとえばCommodore 64を現代のインターネットへ接続するためのWebモデムなどが例として挙げられています。
実機を現代環境で使いやすくするためのネットワーク機器やストレージ、インターフェースなども、このカテゴリーと相性が良さそうです。
Coding Like It’s 1999
ハードウェアだけではありません。今なお古いコンピューター向けのプログラムを書いている人を対象にした「Coding Like It’s 1999」も用意されています。
Hackadayはデモシーンを例として挙げていますが、派手なデモである必要はなく、古いハードウェア向けに新しいコードを書いているプロジェクトであれば対象になります。
今も新作ゲームやデモが作られ続けている8bit/16bitコンピューターの世界とは、かなり相性の良いカテゴリーといえそうです。
「レトロ」の厳密な年代は決められていない
一方で、「どこからがレトロコンピューターなのか」という厳密な年代による制限は設けられていません。公式ルールでも、すべての応募作品はレトロコンピューティングに関係したものでなければならないとしつつ、その定義が曖昧であることはHackaday側も認めています。
実際、開催告知の記事でも読者から「PlayStation 3ですら発売から20年になる」といったコメントが寄せられており、何をレトロと呼ぶのかという定番の議論もさっそく始まっています。
完成品だけではなく「どう作ったか」の記録も重要
応募ルールでは、単に完成したものを投稿するだけではなく、プロジェクトをできるだけ詳しく記録することも求められています。
Hackaday側が製作過程を追いながら学べるように、制作方法や仕組みなどをドキュメント化することが重視されています。また応募者は、デザインをHackaday上で公開することにも同意する必要があります。
つまり、完成品の見た目だけを競うコンテストというより、「どうやって古いハードウェアを復活させたのか」「どうやって現代の部品で再現したのか」といったハッキングの過程そのものも評価対象になるようです。
募集は米国太平洋夏時間の2026年10月27日22時まで。
レトロコンピューターの修理から互換機、エミュレーション、現代向け拡張機器、新作ソフトまで対象範囲が広いため、今後応募作品が増えてくれば、その中から面白いレトロゲーム関連ハードウェアや新しいプロジェクトが登場する可能性もありそうです。
via.Hackaday















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