AndroidのPS3エミュ『ARMSX3 1.0.5』公開。『Demon’s Souls』オンラインが設定不要で接続可能に

AndroidのPS3エミュ『ARMSX3 1.0.5』公開。『Demon's Souls』オンラインが設定不要で接続可能に

Android/ARM64向けPlayStation 3エミュレーター『ARMSX3』の最新版となるバージョン1.0.5が、2026年9月27日にGitHubで公開されました。

今回のアップデートで注目したいのが、PS3版『Demon’s Souls』のオンライン機能への対応です。コミュニティによって運営されているサーバー「The Archstones」へ、これまでのような接続先のリダイレクト設定を行わなくても接続できるようになりました。

●ARMSX3 1.0.5
https://github.com/ARMSX2/ARMSX3/releases

『Demon’s Souls』オンラインがより手軽に利用可能に

PS3版『Demon’s Souls』の公式オンラインサービスは2018年2月28日に終了しており、協力・侵入プレイをはじめ、ほかのプレイヤーが残したメッセージや血痕、徘徊幻影などのオンライン機能も利用できなくなりました。

その環境をコミュニティ側で復活させているのが「The Archstones」です。PS3実機だけではなくRPCS3にも対応しており、クロスリージョンでの接続やマルチプレイ、ワールド傾向など、『Demon’s Souls』が本来持っていたオンライン要素を利用できるようにしています。

ただし、通常RPCS3からThe Archstonesへ接続する場合は、ネットワーク設定でRPCNを有効にしたうえで、複数の『Demon’s Souls』用サーバーアドレスをThe Archstones側へ向けるリダイレクト設定が必要です。ARMSX3 1.0.5ではこの部分があらかじめ処理されるようになり、Release Noteでは「The Archstones community serverへ、redirectsを設定することなく接続できる」と説明されています。

つまり今回の変更は単純な互換性向上というより、Android端末上でPS3版『Demon’s Souls』のオンライン環境を利用するまでのハードルをひとつ減らしたアップデートといえそうです。

『Stuntman: Ignition』も動作可能に

ゲーム関連ではこのほか、『Stuntman: Ignition』が動作するようになりました。同作に必要だったオーディオ関連の変更が再導入されたことで、ARMSX3上で利用できるようになっています。

同じオーディオ変更を必要とする『Mortal Kombat Komplete Edition』についても、WBロゴより先へ進める状態が維持されています。

ARMSX3はPC向けPS3エミュレーター『RPCS3』をベースにARM64/Android向けへ移植したプロジェクトで、最新のRPCS3コードを取り込みながら開発が進められています。なお、ゲームを動かすにはARMSX3本体とは別にPS3のシステムソフトウェアが必要です。

セーブステートやライセンス関連の不具合も修正

バージョン1.0.5では、セーブステート関連の問題も複数修正されています。セーブステートから再読み込みしたゲームを終了した際、まれにARMSX3自体がクラッシュする問題や、セーブステートの作成に失敗したあとゲームが一時停止したままになる問題などが改善されました。

また、セーブステートが利用できないゲームでは、これまでARM端末では利用できない「ASMJIT」への切り替えを促すメッセージが表示される場合がありました。1.0.5ではエラー内容が整理され、ゲーム内の通常セーブを利用する必要がある場合など、より具体的な案内が表示されるようになっています。

ライブラリ関連ではTrial版の判定や製品版ライセンスによるアンロック処理を修正。ゲームやライセンスをインストールしたあとにライブラリを手動更新する必要があった問題も改善され、インストール後に自動的に表示内容が更新されるようになりました。

バックアップの復元時に、実際にARMSX3が利用している場所とは異なるデータフォルダーへセーブデータが戻され、データが消えたように見える問題も修正されています。

RPCS3から9月分の38変更を取り込み

ベースとなっているRPCS3からも、2026年9月分の38件の変更が取り込まれました。これには一部ゲームでオーディオの再生速度が遅くなる問題、『inFAMOUS 2』のトロフィー表示、動画再生、グラフィックス、メモリー管理、ファイルアクセスなどに関する修正が含まれています。

ARMSX3は8月に公開された0.9以降、ARM64固有の演算問題や発熱対策、ゲーム互換性などを短い間隔で改善してきました。今回の1.0.5は派手なパフォーマンス向上というより、『Demon’s Souls』のオンライン接続を簡略化するなど、実際にゲームを遊ぶ際の使い勝手を強化したアップデートとなっています。

なおGoogle Playについては、1.0.5のRelease Note公開時点でclosed tester向けのビルドが提出済みとされており、開発者は「Google Playでの公開まであと1日」と案内しています。現時点ではRelease Note上で一般公開済みとはされていないため、Google Play版については今後の正式な案内を待つ必要があります。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer