ARMSX2 2.8.1でSystem 246/256の手動インポートが不要に。ゲームを置くだけで自動認識

ARMSX2 2.8.1でSystem 246/256の手動インポートが不要に。ゲームを置くだけで自動認識

ARM64向けPlayStation 2エミュレーター「ARMSX2」の最新版となる「ARMSX2 2.8.1」が、2026年10月5日に公開されました。

前バージョンの2.8では、ナムコのアーケード基板「System 246/256」への対応が追加されましたが、今回の2.8.1ではゲームの導入方法を大幅に簡略化。これまで必要だった手動インポートが廃止され、指定したゲームフォルダーにファイルを配置するだけで、ライブラリーに自動的に表示されるようになっています。

●ARMSX2 Releases(GitHub)
https://github.com/ARMSX2/ARMSX2/releases

System 246/256のゲームを自動認識

ARMSX2 2.8.1では、System 246/256向けゲームを登録するために用意されていたインポート機能が廃止されました。

代わりに、ゲームフォルダー内にPCSX2x6形式の「.acgame」フォルダーを配置すると、自動的にゲームとして認識されます。

また、ゲームIDに合わせて名前を付けたディスクイメージとドングルを配置する方法にも対応。リリースノートでは、「NM00010.chd」と「NM00010.ps2」の組み合わせが例として挙げられています。

この方式ではゲーム本体のイメージが別の場所へコピーされることはなく、8MBのドングルのみがコピーされます。そのため、同じゲームデータが二重に保存されたり、名前の付いていない重複項目がライブラリーに表示されたりする問題も解消されています。

HDDゲームやBIOSまわりも改善

System 246/256関連では、このほかにもいくつかの改善が行われています。

これまで「Cannot open the arcade game’s media image」と表示されて起動できなかった10GBを超えるCHD形式のHDDゲームが起動できるようになりました。リリースノートでは『Battle Gear 3』『Cobra the Arcade』『Ace Driver 3』などが例として挙げられています。

また、System 246とSystem 256の両方のBIOSを登録している場合、ゲームに合わせて自動的に使用するBIOSが選択されるようになりました。基本的にはSystem 256 BIOSが使用されますが、『Battle Gear 3』など一部のタイトルについてはSystem 246 BIOSが自動的に選択されます。

さらに「Controls」にアーケードゲーム専用の設定項目が追加され、実際の筐体で使われていた「Shift Up」「View Change」「Left Punch」「Trigger」といった名称を確認しながらボタンを割り当てられるようになっています。

レーシングゲームのテストメニューに対応

レーシングゲームでは、筐体のテストメニューへアクセスできるようになりました。

たとえば『Ace Driver 3』では、テストメニューから「Steering Power」をオフにすることでステアリング関連のエラーを解消できるとされています。

一方、『Dragon Chronicle』『Dragon Chronicle Online』『THE IDOLM@STER』については、これまでの「Ready to play」から、実際の動作状況に合わせて「Attract mode only」へステータスが変更されました。

そのため、System 246/256に対応したすべてのゲームが完全にプレイできるというわけではなく、タイトルによって動作状況は異なります。

Adreno+Turnipの描画処理も高速化

描画まわりでは、Adreno GPUとTurnipドライバーを組み合わせた環境向けの最適化も行われました。

alpha-bitを利用したシャドウ処理では、描画のたびにGPUの処理を待つ方式を見直し、ステンシルのコピーを共有することで高速化しています。

また、1.0を超える高強度のブレンディング処理についても、フレーム全体を毎回コピーする方式から2パスで描画する方法へ変更され、処理負荷の軽減が図られています。

さらにAPKファイルの容量も、従来と比較して約30パーセント小さくなりました。

2.8で追加されたSystem 246/256対応を使いやすくするアップデート

ARMSX2では、2026年10月3日に公開されたバージョン2.8でSystem 246/256への本格的な対応が追加されました。ドライブや設定メモリー、各種I/O、セキュリティドングルなどを含む基板全体のエミュレーションに対応し、55作品のゲームデータベースも収録されています。

今回の2.8.1は、その対応範囲を大きく広げるというよりも、実際にゲームを導入して利用するときの手間を減らすことに重点を置いたアップデートといえそうです。

とくに、ゲームごとに手動でインポートする必要がなくなり、所定のフォルダーへ配置するだけでライブラリーに現れるようになった点は、System 246/256を試しているユーザーにとって大きな改善となりそうです。

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