PSPのCSO/ZSO/DAX整理が高速化。「iGIR 5.6.0」がmaxcso不要のネイティブ展開に対応

PSPのCSO/ZSO/DAX整理が高速化。「iGIR 5.6.0」がmaxcso不要のネイティブ展開に対応

ROMコレクションの整理や変換などが行えるツール「iGIR」の最新版となる「iGIR 5.6.0」が、2026年9月29日に公開されました。今回のアップデートでは、PSPで利用される圧縮ディスクイメージのCSO、ZSO、DAX形式を、外部ツールに頼ることなく直接読み込み・展開できるようになっています。

これまでiGIRでこれらの形式を扱う場合は、「maxcso」と呼ばれる外部ツールを利用していました。とくにファイルの内容まで調べるディープスキャンでは、一度一時ファイルとして展開する必要があり、そのぶん処理時間が長くなるほか、ストレージへの書き込みも発生していました。

●iGIR 5.6.0 GitHubリリースページ
https://github.com/emmercm/igir/releases/tag/v5.6.0

CSO、ZSO、DAXを直接読み込み可能に

「iGIR」は、ROMファイルのスキャンや整理、ファイル名の統一、重複ROMの除外、アーカイブの展開・作成など、ROMコレクションを管理するためのさまざまな機能を備えたコマンドラインツールです。Windowsだけではなく、macOSやLinuxなど複数のOSで利用することができます。

今回公開されたiGIR 5.6.0で大きく変わったのが、CSO、ZSO、DAX形式の扱いです。これらはISOイメージを圧縮して容量を抑えた形式で、PSP関連の環境などで利用されています。

従来のiGIRでは、これらのファイルを展開するために「maxcso」を利用していました。そのため、ディープスキャンを行う場合などには圧縮ファイルを一時ファイルへ展開してから処理する必要がありました。またmaxcsoのビルド環境によっては、動作させるために追加のライブラリが必要になるケースもあったと説明されています。

iGIR 5.6.0では、このCSO、ZSO、DAXの読み込みと展開処理がiGIR本体に組み込まれました。これによりmaxcsoを別途用意する必要がなくなったほか、処理の途中で一時ファイルを作成する必要もなくなっています。

スキャンや展開処理も大幅に高速化

ネイティブ対応によるメリットは、単純に必要なツールがひとつ減ったことだけではありません。一時ファイルへの展開処理が不要になったことで、CSO、ZSO、DAXをスキャンしたり展開したりするときの処理速度も大幅に向上するとされています。

大量のPSP用ディスクイメージを整理している場合は、ひとつひとつの処理時間が短くなることで、コレクション全体をチェックするときの待ち時間短縮も期待できそうです。一時ファイルへの書き込みがなくなるため、ストレージへの余分な読み書きを抑えられる点もメリットといえます。

また、これらのファイルを処理するときの進捗表示も改善されました。従来よりも意味のあるプログレスバーを表示できるようになっており、大容量のファイルや大量のROMを扱うときにも、処理がどの程度進んでいるのか確認しやすくなっています。

PSPのROMコレクション整理で便利なアップデート

最近ではISOからCSOへ変換するツールも存在しますが、今回のiGIR 5.6.0で追加されたのは、それとは少し異なる機能です。すでに所有しているCSO、ZSO、DAX形式のファイルをiGIR側で直接読み込み、スキャンや展開といった処理を効率化するための改善となっています。

そのため、PSPのディスクイメージを大量に保存しており、DATファイルなどを利用してコレクションを整理したい人にとっては、とくに恩恵の大きなアップデートといえそうです。

なお、今回のアップデートはCSOなどの圧縮率そのものを向上させるものではありません。あくまでもiGIR内部での読み込み・展開方法が変更され、それによって外部ツールへの依存や一時ファイルの作成が不要になり、処理速度や使い勝手が改善された形です。

iGIR 5.6.0はGitHubのリリースページから入手可能です。またNode.jsを導入している環境では、「npx igir@latest」を利用して最新版を実行する方法も用意されています。

PSP用のCSO、ZSO、DAXファイルをまとめて管理している人は、今回のアップデートを機に試してみてもよさそうです。

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