Wii向けドリームキャストエミュ『NullDC4Wii』α0.67公開!ふたり対戦の画面ちらつきを改善、『セガGT』などの設定も更新

Wii向けドリームキャストエミュ『NullDC4Wii』α0.67公開!ふたり対戦の画面ちらつきを改善、『セガGT』などの設定も更新

Wii向けに開発が進められているドリームキャストエミュレーター『NullDC4Wii』のAlpha 0.67が、2026年9月4日に公開されました。開発者はBenoitAdam氏で、今回のアップデートではふたり対戦時に発生していた分割画面のちらつきを改善する新たなプリセットが追加されています。

このほか、複数のゲームに合わせたプリセットも更新。『セガGT』や『実戦パチスロ必勝法!』、『Star Wars: Demolition』などについて、開発者から「playable」と報告されています。

●NullDC4Wii – Alpha 0.67
https://github.com/BenoitAdam/nullDC4Wii/releases/tag/alpha0.67

●NullDC4Wii – GitHub
https://github.com/BenoitAdam/nullDC4Wii

ふたり対戦時の分割画面のちらつきを改善

今回のAlpha 0.67で大きな変更点となっているのが、ふたり対戦時に利用される分割画面への対応です。

新たに「split_screen=multipass」と「split_screen=both」というふたつのプリセットが追加されており、これによって多くのふたり用分割画面で発生していたちらつきを改善できるとされています。

開発者が例として挙げているのは、『4 Wheel Thunder』『24 Hours of Le Mans』『Demolition Racer』『Tokyo Highway Challenge』『Walt Disney World Quest: Magical Racing Tour』などです。

レースゲームをはじめとした分割画面を利用するタイトルでは、画面表示の問題が実際の遊びやすさに直結します。それだけに、Wii上でドリームキャストの対戦ゲームを楽しみたいユーザーにとっては、今回の改善は比較的大きな変更点といえそうです。

『ぷよぷよ~ん』や『北斗の拳』の描画も改善

Alpha 0.67では、2D描画に関する改善も行われています。描画順を手動で調整する仕組みが追加されており、背景がゲーム画面を覆ってしまうような問題を改善できるようになりました。

また、『ぷよぷよ~ん』向けには専用のハックが追加されています。こちらはゲーム画面のグリッドをぷよの背後に表示させるためのもので、表示上の問題を改善することが目的です。

『北斗の拳』についても、対戦開始前のキャラクター表示などが改善されています。ただし、開発者は公開後の追記で、必要な「list_order=on」の設定をプリセットファイルに追加し忘れていたことを明らかにしており、こちらについては次回対応するとしています。

『セガGT』『アウトトリガー』など複数タイトルのプリセットを更新

今回のアップデートでは、ゲームごとに用意されている標準プリセットも多数更新されています。

対象となっているのは、『4 Wheel Thunder』『Aqua GT』『北斗の拳』『POD 2』『実戦パチスロ必勝法!』『アウトトリガー』『ぷよぷよ~ん』『Prince of Persia: Arabian Nights』『Quake III Arena』『セガGT』『ソニックアドベンチャー2』『Star Wars: Demolition』などです。

このうち『実戦パチスロ必勝法!』『セガGT』『Star Wars: Demolition』については、開発者が「playable」と報告。『アウトトリガー』についてもプレイ可能とされているほか、ふたりプレイについても動作が確認されています。

また、『POD 2』では表示が大幅に改善され、『Quake III Arena』では表示と速度、『ソニックアドベンチャー2』ではフレームレートの改善が行われています。

ただし、ここでいう「playable」は開発者による動作状況の説明であり、ゲームを最後まで問題なく遊べることや、実機と同等の完全な互換性を保証するものではありません。

Wiiでドリームキャストを動かす開発中のエミュレーター

『NullDC4Wii』は、Wii上でドリームキャストのゲームを動作させることを目的に開発されている非公式エミュレーターです。

プロジェクトは現在もAlpha段階にあり、ゲームによって互換性や動作速度、描画状態などが異なります。公式リポジトリでもゲームごとの動作確認やプリセット作成、複数人プレイのテストなどがTODOとして挙げられており、コミュニティからの動作報告も募集されています。

また、利用にはドリームキャストのBIOSファイルやゲームデータが必要です。これらは権利上問題のない方法で各自用意する必要があります。

今回のAlpha 0.67では、単純な速度向上だけではなく、分割画面やゲームごとの描画問題など、実際のプレイに影響する部分に手が加えられました。まだ開発途中のエミュレーターではあるものの、Wiiでどこまでドリームキャストタイトルが動作するのか、実機で試してみたくなるアップデートといえそうです。

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