東亜プラン『ダッシュ野郎』がAnalogue Pocketに! 縦持ち対応openFPGAコアが公開

東亜プラン『ダッシュ野郎』がAnalogue Pocketに! 縦持ち対応openFPGAコアが公開

東亜プランが開発したアーケード向けバイクレースゲーム『ダッシュ野郎』を、Analogue Pocketで動かすためのopenFPGAコアが公開されました。

●openFPGA-RallyBike公式GitHub
https://github.com/finner/openFPGA-RallyBike?utm_source=chatgpt.com

現在のバージョンはv0.2.1で、実際にゲームをプレイできる状態となっています。縦画面を活かすための「TATE表示」に対応しており、Analogue Pocket本体を縦向きに持ってアーケード版に近い画面構成で楽しめます。

高速でライバルを追い抜くバイクレースゲーム

『ダッシュ野郎』は、東亜プランが開発し、タイトーから1988年に発売されたアーケード向けレースアクションゲームです。海外では『Rally Bike』のタイトルで展開されました。上空から見下ろした縦スクロール画面でバイクを操作し、ほかの車両や障害物を避けながらゴールを目指します。

東亜プラン公式サイトによると、ゲームはアメリカを舞台にした6つのレーシングステージと、2つのボーナスステージで構成。各レーシングステージでは60位からスタートし、ライバルのバイクを追い抜いて規定順位以内でゴールするとステージクリアとなります。

高速スクロールの爽快感に加えて、燃料を補給するためにガソリンスタンドへ立ち寄る判断や、次々に現れる車両を避けるテクニックも要求されます。

MiSTer FPGA用コアをAnalogue Pocketへ移植

今回公開された「openFPGA-RallyBike」は、Erin Olafson氏/atrac17氏が開発したMiSTer FPGA用コアを、Analogue Pocketへ移植したものです。対象となるのは、『ダッシュ野郎/Rally Bike』で使用されていた東亜プランのアーケード基板「TP-012」です。

メインCPUの68000やサウンド用Z80、YM3812互換のOPL2音源、タイル、スプライトなどをFPGA上へ実装。ゲームのプログラム、タイル、スプライト用ROMデータは、Analogue PocketのSDRAMから読み込まれます。

現在のv0.2.1は「プレイ可能なPocket移植版」とされています。ただし、FPGA内部のタイミング調整は完全には終了しておらず、今後も改良される可能性があります。

本体を縦向きにするTATE表示に対応

『ダッシュ野郎』は縦長の画面を使うゲームですが、本コアではAnalogue Pocketの画面を縦向きに利用するTATE表示に対応しています。

標準設定では、本体を反時計回りに90度回転させる「Vertical CCW/270度」が選択されています。このほか、以下の画面方向を選択可能です。

  • 反時計回りの縦表示
  • 時計回りの縦表示
  • 通常の横表示
  • H304クロップを適用した表示

本体を縦向きにすると、十字キーと各種ボタンが左右に分かれる独特な持ち方になりますが、縦画面を大きく表示できるのがメリットです。通常の横持ちでもプレイできるため、操作しやすさを優先する場合は横表示へ変更できます。

DIPスイッチやデバッグ機能も用意

openFPGAのInteractメニューからは、画面方向だけでなく、アーケード基板のDIPスイッチも変更できます。さらに、以下のオプションが用意されています。

  • スクロールデバッグ
  • OPL2音源の音量調整
  • 68000のターボ設定
  • NTSCリフレッシュ設定
  • ソフトリセット

Analogue Pocketでの基本操作は、方向キーがハンドル操作、Aボタンがアクセル、Bボタンがブレーキです。

Startボタンは1Pスタート、Selectボタンはコイン投入、Lボタンは一時停止として機能します。スクロールデバッグを有効にしている場合は、Xボタンでスクロールを遅くすることも可能です。

コアは『ダッシュ野郎』専用

『ダッシュ野郎』のTP-012は、『TATSUJIN』『ヘルファイアー』『ゼロウィング』『鮫!鮫!鮫!』『アウトゾーン』などと同じ東亜プランV1世代に属するアーケード基板です。ただし、本コアで動作するのは『ダッシュ野郎/Rally Bike』のみです。

MiSTer FPGAでも同世代の作品はタイトルごとに別のコアとして実装されているため、今回のコアで『TATSUJIN』や『ゼロウィング』などが動くわけではありません。

導入にはROMファイルの作成が必要

コアを導入する場合は、GitHub内の「dist」フォルダーに収録されているデータを、Analogue PocketのSDカードへコピーします。

ゲームのROMデータはコアに含まれていません。利用者が所有するMAME用の「rallybik」ROMセットと、リポジトリに収録されているMRAファイルを使い、「rallybik.rom」を作成する必要があります。

作成したROMファイルを指定されたAssetsフォルダーへ配置すると、Analogue Pocketの「openFPGA」→「RallyBike」から起動できます。

縦画面のアーケードゲームとAnalogue Pocketの携帯性は、相性のいい組み合わせです。高速スクロールで展開する東亜プランのバイクレースを、縦持ちできる携帯機で遊べるユニークなopenFPGAコアとなっています。

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