『The Bard’s Tale』開発者が43年前に予告した幻のRPG『Shadow Snare』をC64向けに開発!プレイテストの受付も開始

『The Bard’s Tale』開発者が43年前に予告した幻のRPG『Shadow Snare』をC64向けに開発!プレイテストの受付も開始

『The Bard’s Tale』の生みの親として知られるゲームデザイナー、マイケル・クランフォード氏が、1983年に発表しながら実現しなかったRPG『Shadow Snare』を復活させました。

単に当時風のグラフィックを採用した新作ではなく、実際のCommodore 64(以下、C64)上で動作するゲームとして開発されています。

●Shadow Snare公式サイト
https://shadowsnare.com/

●C64デモ紹介ページ
https://shadowsnare.com/c64-demo

●公式プレスキット
https://shadowsnare.com/press

1983年に予告されたまま消えた『Shadow Snare』

『Shadow Snare』というタイトルが初めて登場したのは、クランフォード氏が手掛けた1983年発売のC64用ゲーム『Maze Master』です。同作の最後には、次回作にあたる「Adventure 2: Shadow Snare」が予告されていました。

ところが、『Shadow Snare』が実際に発売されることはなく、その後クランフォード氏は『The Bard’s Tale』などの開発に携わることになります。それから43年。長らく名前だけが残されていた『Shadow Snare』が、クランフォード氏本人の手によって再び動き始めました。

今回の作品は過去に完成していたゲームの発掘や復元ではなく、1983年に果たせなかった約束を、現代になって新たに形にするプロジェクトです。

▲マイケル・クランフォード氏。

現代のPCゲームではなくC64用ソフトとして開発

『Shadow Snare』で特に興味深いのが、レトロゲーム風のPC向け作品ではなく、C64の実機環境を前提として作られている点です。

ゲームはC64の実際のメモリー容量、表示色、サウンド、ストレージといった制約の中で開発されており、クランフォード氏は数十年ぶりに6502のアセンブリ言語によるプログラミングにも取り組んでいます。

公式サイトでは、本作について「古いピクセルで装った現代のゲームではない」と説明。C64というハードウェアの制約そのものが、ゲームの構成やデザインにも影響を与えているようです。

クランフォード氏は長年ソフトウェアアーキテクトとして活動していましたが、2025年にPortland Retro Gaming Expoへ参加し、現在も活発なレトロゲームのインディー開発コミュニティが存在することを知ったことが、開発再開のきっかけになったとしています。

一人称視点でダンジョンを探索するファンタジーRPG

『Shadow Snare』は、一人称視点で展開するファンタジーRPGです。プレイヤーはひとりの英雄として冒険を始め、その過程でそれぞれ異なる目的を持った仲間たちと出会います。一般的なパーティー管理型RPGのように、プレイヤーが外部から複数のキャラクターを操作するのではなく、あくまでも主人公自身の視点で仲間と行動することが重視されています。

ダンジョンには戦闘だけでなく、探索やパズル、周囲を観察することで解決する仕掛けなどが用意される予定です。

また、ゲームには「Eight Ways」と呼ばれる成長あるいは能力に関係するシステムも搭載。どの道を選択するかによって、主人公が物語の中で取れる行動の幅が変化していくと説明されています。

公開映像では戦闘や村の様子も確認可能

公式サイトでは、現在開発中のゲーム画面やプレイ映像が公開されています。映像ではダンジョン内の移動、呪文の選択、モンスターとの戦闘、Brackenmere Villageと呼ばれる村などを確認できます。

画面解像度は320×200ドットで、モンスターのマルチカラーグラフィック、ダンジョンの表示、音楽、エンカウント処理、マップデータなどもC64上でネイティブに動作するものです。現代の映像加工によってC64風に見せているわけではなく、表示されているゲーム画面は実際のハードウェアの制約に基づいて作られています。

2026年7月には開発中のスクリーンショットが、8月にはドラゴンとの戦闘場面が公開されるなど、少しずつゲームの姿が明らかになってきました。

現在は非公開プレイテストの参加者を募集中

本作は現在も開発中で、一般向けにダウンロード可能な体験版はまだ配布されていません。その一方で、公式サイトではプレイ可能なデモを使った非公開テストの参加希望者を受け付けています。

正式な発売時期は未定。公式資料では「最初にプレイ可能になるプラットフォーム」としてC64が挙げられていますが、そのほかの機種への展開については明らかにされていません。40年以上前にゲーム内で予告され、そのまま幻となっていたタイトルを、作者本人が当時のハードウェア向けに完成させようとしている『Shadow Snare』。

復刻やリメイクとも異なる、43年越しの新作レトロゲームとして今後の動向に注目です。

via. Shadow Snare / Time Extension

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