ゲームボーイ風のデザインを採用したFisher-Priceの幼児向け玩具「Laugh & Learn Lil’ Gamer」を、本物のゲームボーイカラーとして遊べるように改造したマシンが登場しました。
制作したのは、ゲーム機や玩具などのユニークな改造動画を公開しているKOUZEX氏です。同氏は2026年8月11日、制作過程と完成後の動作を紹介する動画をYouTubeで公開しています
ゲームボーイ風だがゲームでは遊べない幼児向け玩具
「Laugh & Learn Lil’ Gamer」は、Fisher-Priceから発売されている幼児向けの知育玩具です。
本体は任天堂の初代ゲームボーイを思わせる縦長のデザインですが、画面部分には固定された絵が表示されているだけで、実際のゲームを動かすことはできません。
十字ボタンやカラフルなボタンを押すと、音楽や効果音が鳴る仕組みになっています。本体側面にはスライドさせて遊ぶブロックも取り付けられており、あくまでも小さな子供が音や手触りを楽しむための玩具というわけです。
これまでにも、この玩具の外装を利用して携帯ゲーム機を作る試みは行われていましたが、KOUZEX氏はRaspberry Piなどを使ったエミュレーター機ではなく、オリジナルのゲームボーイカラーを内部に組み込む方法を選択しました。

故障したゲームボーイカラーから基板を移植
今回の改造では、ディスプレイが壊れていたゲームボーイカラーが部品取り用として使用されています。
「Laugh & Learn Lil’ Gamer」を分解してゲームボーイカラーのメイン基板を内部に入れてみたところ、意外にも大きさはほぼピッタリ。そこで外装を加工しながら、ゲームボーイカラーの基板やカートリッジスロットなどを組み込んでいきます。
とはいえ、単純に玩具の中身をすべて取り外し、ゲームボーイカラー用の外装として利用しただけではありません。
KOUZEX氏は、Fisher-Price側の基板とゲームボーイカラーの基板を配線で接続。玩具にもともと付いていた十字ボタンや各種ボタン、スピーカーなどを、ゲームボーイカラーの操作に利用できるようにしています。

電源の逆流でヒューズが切れるトラブルも
ふたつの基板を組み合わせたことで、制作中には電源に関するトラブルも発生しました。
玩具側の基板からゲームボーイカラー側へ電流が逆流した可能性があり、ゲームボーイカラーのメイン基板に搭載されているヒューズが切れてしまったとのこと。
そこで、玩具側の基板から不要な部品を取り外して回路を整理。Fisher-Price製玩具としての外見やボタンを残しながら、ゲームボーイカラーの操作に必要な部分だけを利用する構成に変更しています。
また、「Laugh & Learn Lil’ Gamer」にはゲームボーイにあるSTARTボタンとSELECTボタンが存在しません。そのため、本体に新たなボタンを追加することで対応しています。

大型AMOLEDディスプレイとUSB-C充電に対応
ディスプレイには、オリジナルのゲームボーイカラーよりもかなり大きなAMOLED(有機EL)パネルを採用しています。
幼児向け玩具らしい大きな画面部分を活かしたことで、ゲームボーイカラーの映像も見やすく表示。画面の周囲やカートリッジスロット付近には手作業らしい部分も残されていますが、玩具のカラフルで丸みを帯びたデザインとはうまく馴染んでいます。
さらに、電源周りも現代的な仕様に変更されており、USB Type-C端子から内蔵バッテリーを充電できるようになりました。
側面にあるスライド式のブロックなど、元の玩具を象徴するパーツもそのまま残されています。単にゲームボーイカラーの基板を入れただけではなく、「Laugh & Learn Lil’ Gamer」らしい見た目や手触りを維持しているところもポイントといえそうです。

ゲームボーイカラー用カートリッジがそのまま動作
完成したマシンでは、ゲームボーイカラー用の実物カートリッジを本体背面に差し込んでゲームを起動できます。
動画では『ポケットモンスター クリスタルバージョン』や『グランド・セフト・オート』を起動し、玩具にもともと付いていた十字ボタンやカラーボタンを使ってプレイする様子が披露されています。
オリジナルのゲームボーイカラー基板を使用しているため、エミュレーションではなく、実機と同じ仕組みでゲームが動作しているというわけです。
幼児向けのゲームボーイ風玩具が、実物カートリッジに対応した大型有機EL搭載ゲームボーイカラーに変身するという、見た目のインパクトも抜群な改造例となっています。















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