海外のレトロゲーム専門メディアRetroRGBは、2026年10月26日にMiSTer FPGAを利用してディスプレイの表示遅延を測定できる『MiSTer Laggy』用の光センサーを紹介しました。こちらはPeanut Butter Retroで12米ドルで販売されているもので、対応するMiSTer FPGA環境があれば、比較的安価にテレビやモニターの表示遅延を調べることができます。
『MiSTer Laggy』自体は2023年に公開されたシステムで、当サイトでも以前取り上げています。今回は、測定に必要な光センサーが手頃な価格で入手できるということで、改めて紹介されています。
●MiSTer Laggy(Peanut Butter Retro)
https://peanutbutterretro.com/products/mister-laggy
●MiSTer Laggy(GitHub)
https://github.com/mister-devel/MiSTerLaggy_MiSTer

テレビやモニターの入力遅延を測定できる
ゲームをプレイするときに気になる要素のひとつが、コントローラーを操作してから、その結果が画面に反映されるまでの遅延です。特にアクションゲームやシューティングゲーム、格闘ゲームなどでは、わずかな遅延が操作感に影響することもあります。
こうした遅延の原因はいくつかありますが、そのひとつがテレビやモニター側で発生する表示遅延です。映像信号が入力されてから実際に画面に表示されるまでには一定の時間がかかり、ディスプレイの種類や設定によってもその長さが変わってきます。
『MiSTer Laggy』は、このディスプレイ側で発生する遅延を測定するためのシステムです。MiSTer FPGAからテスト用の映像信号を出力し、画面の明るさの変化を光センサーで検出することで、表示までにかかった時間を調べることができます。

MiSTer FPGAを活用することで安価に測定
『MiSTer Laggy』は、MiSTer FPGA上で動作する専用コアと、ディスプレイの光を検出するセンサーを組み合わせて使用します。
利用するには、SNAC/UserIOポートを備えたMiSTer FPGA環境が必要です。専用コアを起動した後、USB 3.0以上に対応した適切なケーブルで光センサーを接続することで、測定が行えるようになります。
専用コアはMiSTer FPGAの『Update_all』で更新している環境なら、メインメニューの『Utility』から利用できるとRetroRGBでは紹介されています。
また、HDMIなどのデジタル映像出力だけではなく、アナログ映像出力にも対応。MiSTer FPGA側で解像度やリフレッシュレートを変更できるため、さまざまな条件で表示遅延を比較することができます。
さらに、HDRやVRR(可変リフレッシュレート)を利用した測定にも対応しているほか、画面のアスペクト比を変更した際の遅延の違いも調べられます。
RetroRGBでは、専用のラグ測定器『Time Sleuth』に近い用途で利用できる点を評価しています。MiSTer FPGAを活用することで、さまざまな映像出力条件を試せるところも特徴といえそうです。

利用にはMiSTer FPGA本体などが必要
今回紹介された光センサーは、Peanut Butter Retroで12米ドルで販売されているものです。RetroRGBが10月26日に掲載した記事では在庫があると紹介されていましたが、正確な販売開始日は明らかになっていません。
なお、12米ドルという価格は光センサー部分のもので、MiSTer FPGA本体などが付属するわけではありません。測定するには対応するMiSTer FPGA環境や接続用のケーブルなどが別途必要になるため、これから一式をそろえる場合は、その分の費用がかかります。
また、接続には適切な規格のUSBケーブルを使用する必要があるほか、測定できる解像度やリフレッシュレートは使用する環境によっても異なります。
すでにMiSTer FPGAを所有している人なら、比較的少ない追加投資でディスプレイの表示遅延を測定できるのは魅力的なポイントです。テレビのゲームモードによる違いや、解像度を変更したときの遅延など、普段は感覚でしか判断できなかった部分を数値で比較してみるのも面白そうですね。
via.RetroRGB


















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