幻の初代Xbox版『スター・ウォーズ ローグ スコードロン』3部作、22年前の開発版が発掘!

幻の初代Xbox版『スター・ウォーズ ローグ スコードロン』3部作、22年前の開発版が発掘!

ゲームの試作版や未発売作品などの保存活動を行っている「Hidden Palace」に、幻の初代Xbox向けタイトル『Star Wars: Rogue Squadron Trilogy』のプロトタイプが、2026年10月16日付で新たに登録されました。

今回発掘されたのは、2004年11月15日に作成された開発ビルドです。本作は、『スター・ウォーズ』を題材にした人気シューティングゲーム『ローグ スコードロン』シリーズの3作品をまとめたもので、かつてFactor 5が開発を進めていたものの、最終的に発売されることはありませんでした。

企画自体は以前から知られていましたが、今回は実際の開発データに加え、ゲームの動作状況やデバッグ機能なども明らかになっています。

●Hidden Palace:Star Wars: Rogue Squadron Trilogy(2004年11月15日プロトタイプ)
https://hiddenpalace.org/Star_Wars%3A_Rogue_Squadron_Trilogy_%28Nov_15%2C_2004_prototype%29

任天堂ハードで人気を博したシリーズが、Xboxにも登場する予定だった

『ローグ スコードロン』は、『スター・ウォーズ』の世界を舞台に、Xウイングなどの戦闘機を操ってミッションに挑むシューティングゲームシリーズです。

1998年に海外で発売されたNINTENDO64向け『Star Wars: Rogue Squadron』を皮切りに、ゲームキューブ向けには『スター・ウォーズ ローグ スコードロンII』と『スター・ウォーズ ローグ スコードロンIII』が登場しました。

しかし、これら3作品を初代Xbox向けにまとめて発売する計画も存在していたのです。

この事実は今回初めて明らかになったわけではありません。2014年にIGNのポッドキャスト番組「Nintendo Voice Chat」に出演したFactor 5の元代表Julian Eggebrecht氏が、当時の開発事情を語っています。

同氏によると、Xbox向けの3部作は開発が半分ほど進んだ段階で中止されました。その後、2007年にはWii向けに企画が再始動。Wiiリモコンによるモーション操作などにも対応した作品として開発が進められましたが、こちらも最終的には発売されませんでした。

開発版にはデバッグメニューも搭載! ただし動作には特殊な環境が必要

今回Hidden Palaceに登録されたのは、2004年11月15日20時28分22秒というビルド日時が記録された、初代Xboxの開発キット由来のプロトタイプです。

データの吸い出し担当としてdonhonk氏、公開担当としてDink氏が記載されています。また、データの復旧にはDink氏とMrPinball64氏が協力したことも明らかにされています。

興味深いのは、単に未発売ゲームのデータが見つかっただけではなく、実際の動作状況も詳しく記録されている点です。

Hidden Palaceの説明によると、このビルドは初期状態では「hangarcalamari」と呼ばれる協力プレイ用ステージを起動しようとしますが、メモリ不足によってクラッシュしてしまうとのこと。そのため、代わりにメインメニューを起動できるようにした修正版の実行ファイルも用意されていると説明されています。

ただし、一般的なXbox本体でそのまま遊べるというわけではありません。

動作には、128MBのメモリを搭載し、増設分のメモリに対応したBIOSを備える特殊なXbox環境が必要とされています。

また、Xboxエミュレーターの「xemu」でも、デバッグ用BIOSと128MBのメモリを設定することでメインメニューまでは表示できるものの、ステージを起動するとエミュレーション上の問題でクラッシュすることが報告されています。

開発用のデバッグメニューはSelectボタンで呼び出せるほか、デバッグツール「xbWatson」の接続も推奨されています。これは開発途中のゲームであることを感じさせる、なかなか興味深い仕様です。

なお、Hidden Palaceのページにはダウンロード項目も設けられていますが、確認時点ではファイルが存在しないというエラーが表示されていました。そのため、今回の発掘によって誰でもすぐにプレイできるようになったわけではない点には注意が必要です。

かつて任天堂ハードで人気を博した『ローグ スコードロン』シリーズが、初代Xboxでも発売されていたかもしれない。そんな幻のプロジェクトの開発状況を、約22年の時を経て具体的に知ることができるようになったのは、ゲーム史の保存という観点からも興味深い出来事といえそうです。

via.GameSpot

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