『マリオカートWii』非公式移植「KartPad 0.8.1」公開! Macのディスク読み込み拒否とAndroidのキャラ消失を修正

『マリオカートWii』非公式移植「KartPad 0.8.1」公開! Macのディスク読み込み拒否とAndroidのキャラ消失を修正

『マリオカートWii』をスマートフォンやMacなどでネイティブ実行できる非公式プロジェクト「KartPad」の最新版となるv0.8.1が、開発者のchrissotraidis氏によって2026年10月13日に公開されました。

今回のアップデートでは、Mac版で正しいディスクイメージを読み込めない問題や、一部のSnapdragon搭載Android端末でキャラクターが表示されなくなる不具合が修正されています。また、iPhone/iPad版でもゲームフォルダーの取り込みに関する問題が改善されました。

●KartPad 0.8.1 リリースページ(GitHub)
https://github.com/chrissotraidis/kartpad/releases/tag/v0.8.1

●KartPad公式プロジェクト・導入案内(GitHub)
https://github.com/chrissotraidis/kartpad

Mac版で正しいディスクイメージが拒否される問題を修正

今回のアップデートで大きな修正点となっているのが、Mac版のディスクイメージ読み込みに関する不具合です。

これまでのv0.8.0では、ゲームデータを組み込んだMac向けアプリを作成する際に、特定のディスクイメージしか受け付けない問題がありました。そのため、対応する『マリオカートWii』のディスクイメージを用意していても、「disc-image SHA-256 is unsupported」というエラーが表示され、処理を進められない場合があったのです。

v0.8.1では、この制限が修正されています。対象となるPAL版(RMCP01)でゲームファイルに変更が加えられていなければ、ISO形式とWBFS形式のどちらでも利用できるようになりました。

これまで正常なディスクイメージを用意してもMac版を作成できなかったユーザーにとっては、導入時の問題が解消されるアップデートとなっています。

Android版では一部Snapdragon端末のキャラクター消失問題を修正

Android版では、v0.8.0への更新後に一部のSnapdragon搭載端末でキャラクターが表示されなくなる問題が修正されました。

原因となっていたのは、Adreno 6xx/7xx系GPUを搭載した端末に対して、試験的なグラフィックス処理が自動的に適用されていたことです。これにより、それまで正常にキャラクターが表示されていた端末でも、更新後に姿が消えてしまう場合がありました。

v0.8.1では自動設定の動作がv0.7.15と同じ状態に戻され、この問題が修正されています。

なお、キャラクターを再表示させるために「Help → Character Graphics Test」から「Compare」系の設定へ変更していた場合は、推奨設定の「Automatic」に戻すよう案内されています。Compare系の設定は処理速度が低下するため、通常の利用には適していません。

一方、以前からキャラクターが正常に表示されなかったSnapdragon 8 Gen 3以前の端末向けには、新たな試験オプション「Experimental: matrix rows like Dolphin」も追加されました。これはエミュレーター「Dolphin」と同様の方法でキャラクターのボーン情報を読み取るものですが、現時点では効果が確認されていません。

今回修正されたのは、あくまでもv0.8.0への更新によって新たに発生した表示不具合であり、Snapdragon搭載端末のすべてのグラフィックス問題が解決したわけではない点には注意が必要です。

iPhone/iPad版でもゲームフォルダーの取り込みを改善

iPhone/iPad版では、「ファイル」アプリからゲームフォルダーを選択しても、「開く」を押したあとに処理が進まないことがある問題が修正されています。

v0.8.1では「Import from Extracted Folder…」からフォルダーのみを選択できるように変更され、取り込み処理が成功したかどうかも通知されるようになりました。

これにより、ゲームデータの取り込み時に何も反応しないまま操作が止まってしまう問題が改善されています。

更新方法と利用時の注意点

KartPad 0.8.1は、Android、iPhone/iPad、Apple Silicon搭載Mac向けに提供されています。ただし、導入方法はプラットフォームによって異なります。

Android版はGitHubのリリースページからAPKファイルをダウンロードできます。すでに利用している場合は、アプリ内の「Update available → Update Now」から更新することも可能です。既存のアプリをアンインストールせずに上書きすることで、ゲームデータやセーブデータを維持できると案内されています。

一方、iPhone/iPad版は「PadMint」を使用し、自分で用意したゲームデータを組み込んだアプリを作成する必要があります。更新時は従来と同じサイドロードツールとApple IDを使うことで、セーブデータを維持できます。

Mac版についても「PadMint 0.5.1」以降を使用して、v0.8.1のアプリを作成します。こちらも従来のアプリを置き換える形で更新でき、セーブデータは保持されるとのことです。

なお、KartPadを利用するには、自身で用意した『マリオカートWii』のゲームデータが必要です。対応しているのはPAL版の「RMCP01 revision 0」であり、日本語版ディスクへの対応が追加されたわけではありません。また、配布ファイルにはゲーム本体のデータや復号鍵などは含まれていません。

KartPadは静的再コンパイル技術を利用した非公式プロジェクトで、AndroidやApple製デバイスへの対応は以前から進められてきました。今回のv0.8.1は新たなプラットフォームへの対応ではなく、前バージョンで発生した問題を中心に修正したアップデートです。

とくにMacでゲームデータを読み込めなかった人や、Androidでv0.8.0への更新後にキャラクターが消えてしまった人は、最新版を確認してみるといいでしょう。

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