ドリームキャスト用パッチツール「Universal Dreamcast Patcher 2.1.8」公開!独自の起動情報が失われる問題を修正

ドリームキャスト用パッチツール「Universal Dreamcast Patcher 2.1.8」公開!独自の起動情報が失われる問題を修正

ドリームキャスト用のディスクイメージにパッチを適用できるツール「Universal Dreamcast Patcher」の最新版となるバージョン2.1.8が、2026年10月15日に公開されました。開発者はDerek Pascarella氏で、今回のアップデートでは、パッチ適用時にカスタマイズされた起動情報が失われる問題が修正されています。

「Universal Dreamcast Patcher」は、ドリームキャスト用ゲームの翻訳パッチや改変パッチを適用したり、パッチそのものを作成したりできる非公式ツールです。Windows、Linux、macOSに対応しており、GDIやCUE/BIN、CHD形式のディスクイメージを扱うことができます。

●Universal Dreamcast Patcher 公式GitHub
https://github.com/DerekPascarella/UniversalDreamcastPatcher

●Universal Dreamcast Patcher 2.1.8 ダウンロードページ
https://github.com/DerekPascarella/UniversalDreamcastPatcher/releases/tag/2.1.8

カスタムIP.BINが失われる問題を修正

今回のアップデートで大きな変更点となっているのが、パッチ適用時の「IP.BIN」の取り扱いです。

IP.BINとは、ドリームキャストのディスクに含まれる起動関連の情報を記録したデータです。ゲームのタイトルやリージョン設定、VGA出力への対応などが含まれており、パッチ制作者が独自に内容を変更する場合もあります。

ところが、従来のバージョンでは、こうしたカスタムIP.BINを含むパッチを適用した際に、制作者が意図的に追加したデータの一部が失われることがありました。

原因は、ディスクのトラック情報を再構築する処理にありました。未使用の領域まで書き換えられてしまい、そこに保存されていたカスタムデータが失われる場合があったのです。

バージョン2.1.8では、この未使用領域のデータを保持するように修正されました。また、パッチに含まれるトラック情報と元のディスクなどの情報が一致しない場合には、確認画面を表示。IP.BINをそのまま保持するか、必要なトラック情報を更新するか、処理を中止するかを選択できるようになっています。

これにより、独自のIP.BINを含む翻訳パッチや改変パッチを利用する際に、制作者が用意した情報を適切に保持できるようになりました。

パッチ適用後のファイル数表示も改善

もうひとつの変更点が、パッチ適用完了時に表示されるファイル数の集計方法です。

従来は、パッチに含まれるファイルで既存のファイルを上書きした場合でも、新規追加されたファイルとして数えられることがありました。

今回のアップデートでは、xdeltaによって変更されたファイル、既存ファイルを上書きしたファイル、新たに追加されたファイルを、それぞれ分けて表示するようになっています。なお、IP.BINの置き換えは、この集計には含まれません。

パッチ適用後にどのような処理が行われたのか、以前よりも把握しやすくなったというわけです。

今回の更新は、新機能の追加というよりも、既存のパッチ適用処理の信頼性や結果表示を改善する内容となっています。特に、カスタムIP.BINを利用したパッチを扱っている人は、最新版への更新を検討するといいでしょう。

なお、具体的にどのゲームやパッチが影響を受けていたのかについては明らかにされていません。

最新版の「Universal Dreamcast Patcher 2.1.8」は、GitHubのリリースページから入手できます。

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