『The Bard’s Tale』の生みの親として知られるゲームデザイナー、マイケル・クランフォード氏が開発中のRPG『Shadow Snare』。以前、本サイトでもCommodore 64(以下、C64)向けに開発が進められていることをご紹介しましたが、新たにPC版も制作されていることが明らかになりました。
この情報は、2026年10月9日から11日にかけてアメリカで開催された「Portland Retro Gaming Expo」で披露されたものです。今回、クランフォード氏本人から本サイトに直接メールが届き、PC版の開発について詳しい情報を教えていただきました。
公式サイトでは、すでにPC版の専用ページも公開されており、高解像度の3Dグラフィックで描かれた開発中のスクリーンショットを見ることができます。
●Shadow Snare – PC Edition(公式サイト)
https://shadowsnare.com/pc/

C64版と同じゲームデータを使用しながら3D化!
『Shadow Snare』は、1983年に発売されたC64用RPG『Maze Master』の最後に予告されていた作品です。しかし、実際に発売されることはなく、それから43年が経過した2026年、クランフォード氏本人の手によって再び開発が進められています。
今回明らかになったPC版で興味深いのが、その開発方針です。
PC版は単純に別のゲームとして作り直されているわけではなく、C64版と基本となるゲームデータやルールを共有しています。つまり、同じ世界やゲームシステムをベースにしながら、それぞれのプラットフォームに合わせた異なる表現を採用しているのです。
C64版は実機のメモリー容量やグラフィック、サウンドなどの制約を活かした作品となっていますが、PC版では高解像度の3D環境を採用。インターフェースも現代のPC向けに調整されています。
ゲーム自体は一人称視点で進行するファンタジーRPGで、プレイヤーはひとりの主人公となって冒険に出発します。その過程で個性的な仲間たちと出会い、村やダンジョンなどを探索しながら物語を進めていきます。
また、「Eight Ways」と呼ばれる成長要素が用意されており、さまざまな呪文や能力を習得していくこともできます。
公式サイトに掲載されたPC版のスクリーンショットでは、仲間とともにダンジョンを探索する場面やモンスターとの戦闘シーン、村の風景などを確認できます。C64版と同じ冒険が、3Dグラフィックによってどのように表現されるのか、興味深いところです。
なお、現時点で公開されているPC版の画面には、一部に生成AIを使用した仮の素材が含まれています。クランフォード氏によると、予算などの条件が整えば、完成版までに人間の制作者による素材へ差し替えることも考えているそうです。

まずはC64版を発売!PC版はその後に登場予定
気になる発売時期ですが、あくまでも最優先されているのはC64版です。
クランフォード氏によると、PC版の開発によってC64版の発売スケジュールが変更されることはなく、まずC64版をリリースし、その後にPC版を発売する計画となっています。
現時点ではPC版の具体的な発売日や価格は発表されていません。

また、C64版については現在もデモのプレイテストが進められており、一般向けの正式リリースには至っていません。一方、PC版についても開発への協力を希望するプレイテスターの問い合わせを受け付けています。興味のある人は、公式サイトのPC版紹介ページを確認してみるといいでしょう。
ちなみに、クランフォード氏は今回のメールで、43年前に発表した作品に再び取り組むことについても触れています。当時と比べて人生経験を重ねたことで、物語や仲間たちの描き方、そして冒険を通じてプレイヤーがどのような人物になっていくのかという考え方にも変化が生まれたそうです。
40年以上前に予告されたまま実現しなかったRPGが、当時のハードウェア向けに開発されるだけでなく、現代のPCでも楽しめる作品へと発展しようとしている『Shadow Snare』。どちらのバージョンも、今後の完成が楽しみですね。















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