MiSTer FPGA向けZaparooがUIを全面刷新!Frontend v2.0.0公開、Core v2.19.0でジャケット画像の直接取得にも対応

MiSTer FPGA向けZaparooがUIを全面刷新!Frontend v2.0.0公開、Core v2.19.0でジャケット画像の直接取得にも対応

MiSTer FPGAなどで、NFCカードやトークンを使ってゲームを呼び出せる「Zaparoo」。そのMiSTer FPGA向けインターフェイスとなる「Zaparoo Frontend v2.0.0」が、2026年10月2日に公開されました。

今回のアップデートでは、従来のQtベースだったUIを「Slint」へ移行。単純にデザインを変更しただけではなく、画面表示やナビゲーション、コントローラー入力などを含めて全面的に作り直した大規模なアップデートとなっています。

さらに、同時期に公開された「Zaparoo Core v2.19.0」では、libretroのサーバーからボックスアートやスクリーンショット、タイトル画面などを直接ダウンロードできる機能も追加されました。こちらはFrontendではなくCore側に追加された機能で、ゲームライブラリの見栄えを整える手間も大幅に軽減されています。

●Zaparoo Frontend v2.0.0公式Blog
https://zaparoo.org/blog/zaparoo-frontend-v2.0.0/

QtからSlintへ移行してFrontendを全面的に再構築

「Zaparoo Frontend v2.0.0」で大きく変わったのが、UIを構築するための基盤です。

これまでのFrontendではQtが使用されていましたが、v2.0.0ではこれをSlintへ変更。それに合わせてMiSTer側の表示処理も見直されており、画面やナビゲーション、コントローラーからの入力処理なども作り直されています。公式によると、従来のインターフェイスの見た目だけを変更したものではなく、文字通りFrontendを再構築したバージョンという位置付けです。

なお、ゲームライブラリやアートワーク、お気に入り、トークンを使った操作などの管理は、これまで通りZaparoo Core側が担当します。今回のFrontend v2.0.0は、新しい基盤を実際のMiSTer環境で利用してもらい、今後の機能追加につなげていくためのリリースという側面もあるようです。

ゲームライブラリのブラウジングも改善

UIの作り直しに合わせて、ゲームライブラリをブラウジングするときの動作も改善されています。

Frontend v2.0.0では、一度により多くのカバー画像を取得してまとめて表示できるようになったほか、現在ユーザーが見ているゲームの画像を優先して読み込む仕組みが導入されています。すでにスクロールして通り過ぎたゲームの画像については、待機中の読み込みリクエストを破棄することで無駄な処理を減らしています。

大量のゲームを登録しているときの操作も見直されています。方向キーを押し続けることで、最初は行単位、続いてページ単位、さらにアルファベット単位へとスクロール速度が変化。ゲーム名やお気に入りマーク、すでに読み込まれたアートワークを表示したまま、目的のゲームまで素早く移動できるようになっています。

また、「View > Filter」からジャンルや発売年、プレイ人数などを利用してゲームを絞り込むことも可能です。大量のタイトルを保存してZaparooをゲームランチャーとして活用している場合は、今回のFrontend刷新の恩恵を受けやすそうです。

Core v2.19.0ではlibretroからジャケット画像などを直接取得可能に

Frontend v2.0.0とは別に公開されている「Zaparoo Core v2.19.0」では、アートワーク関連にも大きな変更が加えられています。

新たにlibretro thumbnail serverから、ボックスアート、スクリーンショット、タイトル画面を直接ダウンロードできるようになりました。RetroArchでも利用されている画像データをZaparoo Core側から取得できる仕組みで、RetroArchそのものをインストールしておく必要はありません。また、あらかじめローカルにアートワークパックを用意しておく必要もありません。

利用する場合は、Frontendの「Settings > Library > Maintenance > Update metadata」を開き、Sourceから「libretro thumbnails」を選択。対象となるシステムを指定してインポートを開始します。ゲームがまだデータベースに登録されていない場合は、その前にメディアデータベースを更新しておく必要があります。

取得した画像はMiSTer側に保存されるため、その後はオフラインでもFrontendから表示できます。ただし、libretroから取得できるのは画像であり、ゲームの説明文やマニュアルなどがダウンロードされるわけではありません。また、タイトルによっては対応するアートワークが存在しない場合もあります。

これまで利用できたUpdate Allのアートワークや「gamelist.xml」、ローカルのメディアフォルダなども引き続き使用できるため、libretroからのダウンロードが従来の方法を完全に置き換えるわけではありません。

Update AllならFrontendとCoreをまとめて更新可能

MiSTerでZaparooを利用している場合は、「Update All」からFrontendとCoreをまとめてアップデートすることができます。今回追加されたlibretroからのアートワークダウンロード機能にはCore v2.19.0が必要になるため、FrontendだけではなくCore側のバージョンも確認しておきましょう。

手動でFrontendを導入する場合は、配布されているZIPファイル内の「zaparoo」フォルダをMiSTerのSDカードへコピーする方法も用意されています。SuperStation ONEなど、Zaparooがあらかじめ組み込まれているMiSTer系環境についても、古いCoreが含まれている場合があるため、Frontendを利用する前にCoreを更新することが推奨されています。

今回のFrontend v2.0.0は、新機能を大量に追加したというよりも、今後の拡張を見据えてMiSTer向けUIの土台そのものを作り直したアップデートといえそうです。その一方で、ブラウジング性能の改善やCore v2.19.0によるアートワーク取得機能など、実際の使い勝手に直結する改善もしっかり盛り込まれています。

ちなみに当サイトでは、Zaparooの導入方法からNFCカードへのゲーム情報の書き込み、スマートフォンをカードリーダーとして利用する方法などをまとめた記事も掲載しています。Zaparooそのものをまだ使ったことがないという人は、こちらも合わせてチェックしてみてください。

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