ゲームボーイポケットの電源回路を交換することで、IPS液晶搭載機の電池駆動時間が約50パーセント延びたという改造例がRedditで報告されています。
Redditのr/Gameboyに投稿された内容によると、ゲームボーイポケットに搭載されている純正の電圧レギュレーターを「TPS61023」を使用した5V昇圧モジュールへ交換。同じ条件で比較したところ、3時間10分だった駆動時間が4時間50分まで延びたとのことです。
同じ電池とゲームを使用して駆動時間を比較
今回テストに使用されたのは、汎用の2.6インチIPS液晶と安価なフレックス型オーディオアンプを搭載したゲームボーイポケットです。電源には、満充電したEneloop Proの単4形Ni-MH充電池を使用しています。
テストでは画面の輝度を5段階中3、音量を最大に設定し、ゲームにはオリジナル版の『Pokémon Blue』を使用。さらに同じ電池セルを使い、ゲーム内のプレイ時間をもとに駆動時間を比較したとしています。
その結果、純正の電圧レギュレーターを使用した状態では3時間10分だったところ、TPS61023を使用したモジュールへの交換後は4時間50分まで動作。投稿者の計測では、駆動時間が約50パーセント増加したことになります。
純正レギュレーターをTPS61023に置き換えるMOD
改造方法は、ゲームボーイポケットの純正電圧レギュレーターを取り外し、代わりにTPS61023を搭載したモジュールを接続するというものです。
投稿者は純正レギュレーターを完全に取り外す方法を推奨していますが、取り外せない場合はVinとVoutにあたるピンを切断して無効化する方法も紹介しています。TPS61023側との接続に必要なのはVin、GND、Voutの3本です。
TPS61023はTexas Instrumentsが展開している同期整流型の昇圧コンバーターで、0.5V~5.5Vの入力電圧と2.2V~5.5Vの出力電圧に対応しています。携帯機器などバッテリー駆動製品への利用を想定したICで、軽負荷時の効率を高めるための動作モードも備えています。
投稿者によると、ゲームボーイポケットの純正電源回路では純正液晶向けに負電圧も生成しています。一方でIPS液晶へ交換した本体ではこの電圧を使用しないため、TPS61023を利用して必要な5V系統を供給する構成に変更することで、電力効率を改善できるという考えです。
IPS改造機の弱点である電池持ちを改善できる可能性
ゲームボーイポケットは単4形電池2本で動作する小型の携帯ゲーム機ですが、IPS液晶やオーディオアンプなどを追加した改造機では、純正状態より消費電力が増加します。そのため、こうした電源回路自体を見直す方法は、IPS改造機の駆動時間を伸ばすひとつのアプローチになりそうです。
ただし、今回の3時間10分から4時間50分という結果は、あくまでも投稿者が所有する1台で行ったテストによるものです。TPS61023へ交換すれば、すべてのゲームボーイポケットで同程度の改善が得られることを示したものではありません。
また、純正液晶を搭載した未改造のゲームボーイポケットで同様の効果が得られるかについても、投稿者自身は検証していません。電圧レギュレーターの取り外しや配線などハンダ作業も必要になるため、実際に試す場合は本体の仕様を理解したうえで行う必要があります。
なお、Redditのコメント欄では、ゲームボーイポケット/ゲームボーイカラー向けの別の電源レギュレーターを設計しているというユーザーもTPS61023を採用しているとコメントしています。ただし、こちらも今回とは別条件で駆動時間を比較した独立検証ではありません。
via.Reddit















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